・個人的な主観ですが、今年のドラフトはトップ4とそれ以外の選手に大きな隔たりがあると考えています。そのため、このトップ4から紹介します。
QB Bryce Young(Alabama)
全米高校トップからカレッジ強豪のアラバマ大学に入学しました。結局は全米王者にはなれませんでした(ジョージア大学が強すぎた)が、それでもこの2年間のNCAAを牽引した選手の1人です。
最もNFL readyな選手だと思います。タイトウィンドウに投げ込むことを恐れず、無闇にスクランブルをせず、冷静にポケットの中でターゲットを探します。パス精度が高く、様々なタッチを使い分けることができます。WRのメンバーが変わってもパフォーマンスは落ちていません。
短所てしては、サイズ、肩の強さが挙げられます。一説にはKyler Murray並という話ですが、身長より体重が気になります。明らかに細いので怪我しそうです。肩の強さも一流ではないです。Burrowよりも弱い気がするので、NFLでは不利ですね。
今年のアラバマ大学は近年では珍しく、どうしようもないほど弱かったのですが、それでも接戦になっていたのはYoungの貢献が大きいです。得点パターンが多彩で、試合の中で調子の波を戻したりとアジャストの上手さも見て取れます。NFLに行くために意識の高いプレイをしているのも高評価です。
OLB Will Anderson Jr(Alabama)
今年ダントツのEdgeです。今年は52タックル,7サック, 10.5TFLでキャリア最低の数字と低調でしたが、それでもトップ評価は変わりません。この数字でキャリア最低です
そんな彼はFr(1年生)の時に、51タックル, 10サック, 17TFLで頭角を表し、So(2年生)の時に101タックル, 17.5サック, 31TFLを記録しました。Edgeなのに100タックル...やばすぎ
言うことは特にありません。Anderson止めればバマの守備攻略できるでしょ!ってことでダブルチームばっかりされていました。ブルラッシュもスピードラッシュもできます。ラン守備も強いです。ちょっとパスカバーもできます。カレッジでのやばさはNick BosaやMyles Garrettに匹敵します。そういうことです
QB C.J.Stroud(Ohio State)
この2年間OSUのパスオフェンスを牽引しました。昨年から注目されていましたが、今年も変わらずやばいパフォーマンスを披露しました。カバーリードを得意としていて、ミドルゾーンに投げ込むことを得意としています。パスタッチが良く、WRがタイトカバーされていてもINTされないところに投げきります。サイズもあるので、Youngよりフィジカル的には有利です。
最近のQBにしては珍しくモビリティーが高くないです。ボウルゲームでは割と走りましたが、シーズン中はまともに逃げることすらできず...というシーンもよく見られました。また肩の強さもエリートレベルにはない選手です。他の懸念として2年間ずっとWRが強かったです。G昨年のドラ1 Garrett Wilson(NYJ), Chris Olave(NO), 今年のドラ1候補 Jaxon Smith-Njigba, 来年のドラ1候補 Marvin Harrison Jr, Emeka Egbukaと強力なターゲットが常にいました。NFLでも同じようなパフォーマンスになるのか?少し気になりますね
DT Jalen Carter(Georgia)
昨年はJordan Davisと共に最強インサイドを形成していました。規格外のランディフェンダーと比較すると、パス守備での貢献が期待される選手です。今シーズンは怪我の影響もあり、ドミネイトしていた試合が多いわけではありませんが、存在感のあるプレイを随所に見せていました。
パスラッシュで貢献できる3てくDTです。OGにはスピードで勝利し、Chris Jonesのようなプレイが出来るのが特徴ですね。NFLでもフィットすれば2桁サックが狙えるでしょう。
欠点はラン守備がとっても強い訳では無いことでしょうか。このレベルの選手の欠点は重箱の隅をつつくようなものですが、ロスタックル連発するようなタイプではないです。
まとめ
たまにStroudがスリップするモックもありますが、割とナンセンスですね。この4人が明確に抜けているのが今年のドラフトです。その次にニーズが多いポジションのポテンシャル枠の選手が続くと見ています。後者が先に指名される可能性もありますが、ポテンシャル枠の上位は当たり外れのブレが激しいので、トップ4が先だと思います。
順位についてはコンバインとFAを見ないと決められないので、もう少しあとに書きたいと思います。