K猫のDENファン日記

NFLデンバーブロンコスのファンブログです! その他にもドラフトやFA、プレイ解説も行っています!

Category:ドラフトまとめ > 2022NFLドラフト


・続き


Daniel Faalele(ミネソタ大学)
長所
・巨大
・サイズの割に俊敏
・長いリーチでDEを抑える。捉えたら勝つ
・ブロックの意識が高く、笛がなるまでプレイする
短所
・パワーは普通
・パスプロで腰高でやられることがある

総評
   サイズが大きく、スキルがまとまったRTですね。Orlando Brown(KC)やTrent Brown(NE)を想起させる選手です。彼らも決してクイックネスに優れていた訳ではありませんが、ディフェンダーを捉える能力が高かったです。Faaleleからも同じような印象を受けます


Nicholas Petit-Frere(オハイオ州立大学)
長所
・パスプロが特徴的なOT
・左右どちらの経験もある
・David Ojaboとのマッチアップには勝利した
短所
・ランブロックは微妙
・RTの方が向いている
・Aidan Hutchinsonにはボッコボコにされた

総評
   名前からするとフランス系ですね。Petit-Frereで弟という意味になります。そつなくまとまった選手ですが、反面ポテンシャルはそこまで高くないです。プロではRTになるでしょう


Abraham Lucas(ワシントン州立大学)
長所
・巨大なRT
・パスプロではスムーズなペダリングを見せる
・パスオフェンスチームで長らくプレイしてきたため、パスプロは良い
・10ヤードが1.7秒、40ヤードのタイムも良かった
短所
・パワー不足。ランブロックでは押し込めない
・巨体ゆえに下からブルラッシュを決められると負ける。体幹の強さは平均的
・スタートが遅い。クイックネスは高くない
・ミスが多い

総評
   アスリート系RT(パスプロ専門)。ということで、今流行りのWCO系RTという感じです。トレンド的には優秀ですが、まだミスも目立ちます。今年のパフォーマンスから即戦力とは言い難いですね。
   サイズとスピードを考えると優秀なため、コンバインで評価を上げたのは間違いないでしょう。2巡で指名されそうですね。


Trevor Penning(北アイオワ大学)
長所
・ミーンなブロッカー。相手を地面に叩きつけるまでプレイを続ける
・スピードに優れたアスリート
・セットアップ、そこからのペダリングがスムーズ
・上手くディフェンダーを流す
短所
・パワーは特段高くない
・テクニックがまだ出来上がっていない

総評
   Garrett Bollesを想起させるLTですね。身体能力が高く、一方でテクニックはまだ未熟です。本人の努力次第ですが、1年目から大活躍とはならないと思います。数年後の先発LTと捉えるのがいいと思います


まとめ
   Penningは1巡、Abraham, Faaleleが2~3巡、Petit-Frereが3巡といったところでしょうか。ポテンシャルの高さをどう評価するのか、RT需要がどのくらい高いのかで決まってきそうです。
   Part1の選手たちは、NealとEkwounがトップ5、Crossがトップ10、GreenとLinderbaumは1巡といったところです。Linderbaumのトップ10はないでしょう。たぶん20~25位くらいにおさまるのではないでしょうか
このエントリーをはてなブックマークに追加


・今回はOL編です。今年の上位OTは良い選手が多いですね


Evan Neal(アラバマ大学)
長所
・デカくて速くて強い
・パスプロでは一瞬でセットアップし、ディフェンダーを正面に捉えて勝利する
・DTを押し込むパワーがある
短所
・ランブロックは割と酷い。頭が下がり突っ込む癖がある
・ランブロックになると相手を正面で捉えられないことが増える

総評
   パスプロで無双した巨漢のLTです。まじでパスプロはやばいです。ほぼ全てのエッジラッシャーが沈黙しました。オフサイドしたDEに普通に反応して止めてしまいます
   短所はランブロック。これは結構ひどい。原因としては、相手に対してリアクションするパスプロと違い、能動的にアタックするのが苦手なのでしょう。ここ改善したらプロボウルあり得ます


Ikem Ekwoun(北カロライナ州立大学)

長所

・正面で捉えたらパスプロで勝てる

・素晴らしいアスリート

・破壊的なランブロッカー。DEを簡単にノックアウトし、素早く2列目に上がる

・腕のパワーがすごい。パンチで対面のディフェンダーのバランスを崩せる

短所

・課題は一貫性

LB, DBをブロックする精度が高くない

・パスプロの姿勢が腰高になることがある

・コンタクトのタイミングを外されるとやられる

・ディフェンダーとの位置関係のリカバリーとアジャストが課題


総評

   全体1位候補に上がるのも納得のOTです。OGなんて話もありますがとんでもない。彼にはLTをやらせるべきです

   優れているのは腕のパワーですね。DEを簡単にノックアウトできるのは脅威ですね。またランブロックで最も破壊的な活躍ができます。

   課題は安定感。特にパスプロでは腰高になる場面が見られます。また、コンタクトのタイミングを外されると苦労しています。NFLのエッジ相手に最初は苦労するかもしれませんね。しかし、充分矯正可能でしょう



Charles Cross(ミシシッピ州立大学)

長所

・パスプロテクションに慣れている

・ブルラッシュする相手に対して上手に対応する

・DEに手を張る動きが上手

短所

・3ポイントスタンスでプレイしていない

・スピードラッシュに苦戦する

・横の動きが悪い

・ランブロックは向上しなくてはいけない


総評

   トップ10と言われるとちょっと微妙です。20位までには指名されそうなタイプでしょうか。問題はランブロックと2ポイントスタンスしか経験していないことです。2ポイントスタンスがメインのチームなら大丈夫ですが、3ポイントスタンスも使うチームならば時間がかかるでしょう

   評価されているのはパスプロのテクニックが優れていることでしょう。コンタクトのタイミングで外されることはないのがいいですね。しっかりフレームを取れるのがいいです



Tyler Linderbaum(アイオワ大学)

長所

・セットアップが素早い

・ダウンフィールドに出る速度が速い

・パワーがあり、DLを押し込む

短所

・セカンドレベル(LB)のブロック精度は悪い


総評

   今年のトップCです。パワーがあり、しっかりと押し込む能力があります。また、ランブロックで先頭を走れるCは強いので、その点でも優秀ですね。パスプロは完璧です

   LBをブロックする能力はそこまで高くないです。スピードを重視するあまり、位置関係が悪くなっています。そこら辺をアジャストできればリーグ屈指のCになれるでしょう



OG Kenyon Green(Texas A&M)

長所

・ランブロックでは、パワーでDLを押し込む

・安定したパスプロ

・LT出来るフットワーク

短所

・身体能力はそこまで高くない

・ややクイックネスに欠ける

・コンタクトの際にバランスを崩す時がある


総評

   分厚い体を持つOGです。フットワークなどのテクニックに問題を感じません。完成度の高い選手で1年目からの先発が期待できます

   反面、伸びしろはそこまで残されていません。また、総合的な運動能力に優れたタイプではないので天井も高くはなさそうです。安定した先発にはなれるでしょう



長くなったので後編に続く

このエントリーをはてなブックマークに追加


・前にも一度やったQB編です。コンバイン前に書いたものになります。Pickettの手が小さかった…8.5インチって…この20年でその手のサイズで活躍したのはMichael Vickだけだとのこと


QBの注目ポイント
1、パス精度
2、プレッシャー耐性
3、勝ち数
4、ポケットワーク
5、肩の強さ

   QBはパスを投げるポジションではなく、パスを通すポジションです。そのため、パスを通すことに直結するパス精度、プレッシャー耐性を重要視しています。また、勝つことも求められるのでチーム結果も見ます。カレッジレベルでチームを勝たせることは重要です。逆にあまり気にしないのは肩の強さ。相当に弱くない限りは問題になりません
   メンタリティーやリーダーシップは試合映像からでは見えてこないため、割愛しています



Kenny Pickett(ピッツパーグ大学)
長所
・デザイン通りのプレイでミスしない
・2nd以降のターゲットを探す意識が高い
・多くの先発経験があり、成長してきた
短所
・モビリティーは高くない
・2minドライブが下手
・安全に試合を終わらせるのが苦手
・カバーは読めていない

総評
   今年いきなりブレイクアウトしました。今年のQBでは最もパスが上手です。サイズもあります。凄くハートの熱い選手でもあります
   撃ち合いの展開なら勝っていますが、2minでの勝ち越しドライブは軒並み失敗しています。OTはきっちり勝っているので、プレッシャーのかかる状況に弱いと推測できます。試合での冷静さや落ち着きは足りていません。個人的な評価はパスの上手なDrew Lock


Malik Willis(リバーティー大学)
長所
・肩が強い
・スパイラルはとっても綺麗
・平均以上のモビリティーがある
短所
・ポケットワークは悪い
・球離れが悪い
・TD/INTレートが悪い

総評
   現状はデュアルスレットではなく、モバイルQBです。1番の問題は球離れが悪いのにINTが多いことです。慎重にオープンのターゲットを探すのにINTされるとは…どういうことなのか。そもそもパスタッチが悪いので細かいコントロールも悪いです
   フィジカルツールのポテンシャルの高さを評価されていますね。とても綺麗なスパイラルのボールを投げれますし、球のスピードや飛ぶ距離は素晴らしいものがあります。平均以上のモビリティーも武器ですね。将来性が高く評価されるのは納得です


Sam Howell(北カロライナ州立大学)
長所
・リストが強いので、多少体勢が悪くても強いボールを投げることができる
・モビリティーが高い
短所
・全体的に雑
・天井が高くない

総評
   Javonte Williams, Michael Carter, Dyami Brownとスキルポジションのタレントがごっそり抜けて苦戦しました。プレイスタイルはまんまBaker Mayfieldです。Mayfieldより色々劣りますけど
   カレッジレベルでも、1人で勝てるタイプではないことが判明しています。ゲームマネージャー系QBなので評価が下がっています。


Desmond Ridder(シンシナティ大学)
長所
・肩が強い
・モビリティーがある
・ポケットワークが良い
・球離れが良い
短所
・コントロール、パスの精度が低い
・荒削り

総評
   個人的な推しQBです。ポテンシャル枠にしては、ポケットワークが良いので教えることが他と比較して少ないです。しかし、パス精度も簡単に直らないので、他のQBと比較しての話にはなります。
   

Matt Corral(ミシシッピ大学)
長所
・肩が強い
・モビリティーがある
短所
・パスルート4つくらいしかないチームのQB
・1stターゲットが空いていないと走る
・ポケットワークは酷い

総評
   基本RPOチームのQBです。もはやパスの投げれるRBに近いのですが…PROのスラント通したところで評価は上がらないです。
   最近は順当に評価が落ちてきました。まぁそうですよね


Carson Strong(ネバダ大学)
長所
・サイズがある
・パスタッチは悪くない
・落ち着いたQB
短所
・判断が遅い
・パス精度は高くない
・プレッシャーに弱い

総評
   リリースの遅いJimmy Garoppolo。ゲームマネージャー系QBの域を脱しておらず、タレント力が如実な差として表れる現在のNFLにおいては見劣りする選手です
   フィジカルツールやカタログスペックは優れていますが、タレント性が最も優先度が高いので、その点から彼は劣ります


まとめ
   前にも書きましたが今年は酷いです。1巡で絶対に指名すべき!と主張できる選手はいません。例年と比較すれば自明です。しかし、近年のNFLはQB育成に関するノウハウの発展が目覚しいので、この程度の欠点ならば矯正可能と考えているのかもしれません。根拠がないので今年は考慮しません。5年後くらいの結果を見て判断します
   QBのポテンシャルを語る際にモビリティーや肩の強さが出てきます。しかし、パスが下手でかつ肩も弱いQBはそもそもドラフトされません。なので、この2項目は特記事項にはならないと個人的に考えています
   また、ドラフト1巡目はどのポジションであっても2年目の開幕戦に先発となれる選手を取るべき順位です。そのため、今年1巡で指名するならばKenny Pickettだけだと考えています。NFLの先発になるために勉強することが他と比較して圧倒的に少ないからです。他の選手は時間がかかります。なので、彼らは2巡以降で指名すべきと考えています
このエントリーをはてなブックマークに追加

↑このページのトップヘ