・後半に強いCIN攻撃に、前半とは打って変わってまともなオフェンスを展開させなかったLAR守備。その対策を見ていきます
DT A'Shawn Robinsonは1stダウンに現れる
LARにとって望ましくない展開に、CINのラン攻撃が機能することがありました。Chase, Higgins, BoydのWRトリオだけでも厄介なのに、ここにJoe Mixonのランまで加わればCINオフェンスがやりたい放題できるからです
ラン守備への回答はDT A'Shawn Robinsonでした。アラバマ出身の巨漢DTであり、LARのDTでは最もラン守備に長けた選手です。そんな彼は1stダウンと、2nd&3rdのショートヤードでのみ登場しました。露骨なランメタですね
CINの1stダウンは50%以上の確率でランというのが、このプレイオフの鉄則でした。それに合わせてRobinsonを投入した訳ですが、彼が4Qになっても1stダウンで出場していたので、傾向は変わらなかったのでしょう。事実、ランは多かったです
そんなRobinsonのハイライトは1stシリーズの2nd&2と3rd&1でしたね。CINのプレイコールが悪いですが、DC Raheem Morrisとしてはしてやったりと言うところでしょう
完封された前半と、爆発した後半
CINのOLにとって最大の課題はDT Aaron Donaldをどうやって止めるかでした。CINのOLはDonaldがOGとマッチアップする特性を利用して、OG+CでDonaldに対応するダブルチームを使用しました。そして、これにより前半のDonaldは19回のパスラッシュで1回のプレッシャーのみと沈黙したのです
しかし、これに対してLAR側も対応をします。4メンラッシュを減らし、5メンラッシュを増やしました。1人増やして効果あるの?と思うかもしれませんが、これが効果抜群でした
基本はCの正面にLBないしDTを配置した訳ですが、これによりC Trey HopkinsはOGへのヘルプを積極的に行うことが出来なくなりました。1対1ならAaron Donaldは現役最強ですから、あとは勝手にポケットが潰れました
更に、クロススタンツの使用も増やしました。CINのOLは責任が曖昧であり、特にパスプロの受け渡しが酷かったです。1vs2が出来上がっていたり、スイッチが遅れて抜けられたりなど、Burrowの足を引っ張りました。TEN戦でバレていた弱点はついぞや直らずでした