・契約はかなり複雑怪奇なので、要点だけ紹介します。
契約年数と総額
よくFAなどで聞くのはこれでしょう。年数は最大在籍期間で、総額は契約が満了した場合に受け取れる額を表しています。これが枠の部分になります。
サラリーキャップを概算する時に使うのはこちらになります。
保証額(guarantee)
契約額のうち保証されている下限の金額です。デッドマネーと呼ばれる部分になり、この金額が多いほど早期に解雇されるリスクが下がります。
サラリーキャップへの負担を抑えるために、この保証額を増やすことで総額を下げることがあります。
サインボーナス
これは契約書にサインした時点で貰える額のことです。保証額のうち即金でもらえる金額です。
最近はこのサインボーナスも派手になっています。Mattew Stafordは62Mという超高額であり、QBのサラリー加速の逃げ道すら潰した感じがあります
インセンティブ
定められた条件を達成することで、追加のサラリーをゲット出来ます。
有名なのだと試合出場 (アクティブ登録)、各種記録 (獲得ヤード、TDなど)、プロボウルやオールプロなどの褒賞系、PO勝利やSB勝利などですね。
ロスターボーナス
開幕時点でロスターに残っていたら発生します。ロスター当落線上の選手についていることも多いですが、高額選手も契約内容を柔軟にするためにつけられていることが多いです。
チームオプション
チーム側が行使を決定できるオプション契約になります。有名なのですと1巡ルーキーに付与される5年目オプション。
他にも
①契約終了時に30歳を超えて衰えが考えられる選手
②怪我や素行のリスクに懸念のある選手を様子見するためのオプション
③1年契約で獲得した選手のサラリーを分割してキャップヒットを抑えるためのオプション
などがあります。
デッドマネー
解雇した場合でもサラリーキャップに計上される金額を指します。この額とサラリーキャップを空けることの出来る金額のバランスによって、解雇される候補かどうかが判断出来ます。
基本的に総額は保証額になります。最近はサラリーキャップへの影響を抑える代わりにデッドマネーを前に寄せる契約が多いです。
(例)
5年70M、40M保証の場合
これはかなり極端な例ですが、このような組み方も可能です。この場合、デッドマネー2Mに対してキャップセーブが16-2=14Mになる4年目以降が解雇候補になります。
もし、4年目を迎えてもチームの主力で欠かせないと判断された場合は、契約の組み直しが行われます。
新契約と契約破棄
ドラフトルーキーとFA選手は新契約 (次シーズンからの契約)になります。その他にも、現行契約を引き継いで、その翌年 (FAになる予定の年)からに継ぎ足す場合があります。
再契約の場合、もう1パターンあります。それは現行契約を破棄して、今シーズンからの契約を結び直すことが出来ます。このパターンは、上記の例のような負担が大きくなった時 (例だと4年目)に行われます。
この2つの違いはFAになる違いです。 1年FAになるタイミングがずれます。この1年は大きな意味を持つことが多いので、どちらの契約なのかでチーム設計の戦略などに大きな影響が出てきます。
ルーキー契約
ドラフト指名されたルーキーはルーキー契約を結びます。今の制度だと4年契約で、1巡選手のみチームオプション (5年目オプション)が付きます。金額もほぼ定められており、細かい保証の受け取り方しか話し合う部分はありません。
この制度は2011年から制定されたもので、それ以前の高騰しすぎた契約を抑制し、戦力均衡を保つ目的があります (2010年1位のQB Sam Bradfordは6年72Mでした)。
ルーキー契約は全額保証になっています。高順位のルーキーがなかなかカットをされないのは、巨額のデッドマネーが発生することも一因ですね。
5年目オプションは、1〜10位の選手はサラリーがポジショントップ10の平均額、11位以降の選手はサラリーがポジション4〜25位の選手の平均がオプションの金額になります。
まとめ
細々したことを知らなくても、https://overthecap.comやhttp://www.spotrac.com/nfl/といった専門のサイトがありますので、こちらを確認していただきたいです。
サラリーキャップは重箱の隅をつつくような抜け道を狙う契約内容などもあります。また、53人のサラリーをコントロールしてチームを作るため、数年後に意図が見えるなんてこともあります。 契約年数、総額、保証額を抑えれば大抵わかりますので、そこは覚えておくと良いと思います。
