K猫のDENファン日記

NFLデンバーブロンコスのファンブログです! その他にもドラフトやFA、プレイ解説も行っています!

Category:Denver Broncosまとめ > Denver Broncos 再建への道


・Phillip Lindsayの怪我は手首の靭帯と骨折で4〜6ヶ月かかるそうです。プロボウルにも出られませんね…本人はプロボウル行きたい!と言っていますが、怪我すると自腹らしく給料の低いLindsayには厳しいですかね…

・DETがQB Matthew Staffordをトレードするだろうという噂が出ています。年27Mで30歳超えたQBにいくらつくのでしょうか?ブロンコスも問い合わせはしそうですが、そんな余裕あるのだろうか…


WR変遷
   今回のWRの成績を貼るのは大変なので、大本営のスタッツをリンクしておきます。必要な数字は抜粋して書きます


2011年
Eric Decker, Demaryius Thomas
   誰もフル出場してかいなか、2年目のDeckerと怪我から復帰したDTが先発でした。この年はTebowによるランヘビーでしたのでスタッツはかなり平凡です。3番手が300ヤードいかないとかマジか…




2012年
Demaryius Thomas, Eric Decker, Brandon Stokley
   Peytonと一緒にベテランのStokleyが加入。1シーズンだけでしたが、いぶし銀の活躍が光りました。3年目のDTがエースとして急成長。プロボウルに選ばれるなどリーグ有数の若手WRとして名を馳せました



2013年
Demaryius Thomas, Eric Decker, Wes Welker
   FAでNEのエースだったWelkerを獲得。ハイパーオフェンスの一員として活躍しました。結局スーパーボウルではDTの孤軍奮闘に終わりました。



2014年
Demaryius Thomas, Emmanuel Sanders, Wes Welker
   FAでDeckerがNYJに去り、PITからSandersが加入しました。この補強はGM Elwayの功績の中でも3指に入る素晴らしいものだったと思います。3度の脳震盪でWelkerは欠場が続きましたが、キャリアハイを残したDTがそれをカバーしました



2015〜17年
Demaryius Thomas, Emmanuel Sanders
   Welkerが退団したものの後続が続かず、DTとSandersへの依存が激しかったです。TDは減ったもののヤードは相変わらず1000ヤードを超え、リーグ最強のタンデムの候補にも上がりました。
   2017年はQB不振もあり成績が低下。DTは6年ぶりに90キャッチ1000ヤードを達成できず、Sandersは怪我もあり600ヤード以下と寂しい成績に終わりました


2018年
Demaryius Thomas, Emmanuel Sanders, Courtland Sutton
   シーズン途中にDTをHOUへトレードし長らくのエースWR交代となりました。Sandersもアキレス腱断裂でシーズンエンドとなり、Suttonをはじめとするルーキー達が先発に名を連ねています。 
   

まとめ
   こうして見るとDTの偉大さが良くわかります。スタッツもそうですが、この期間の欠場がほとんど無かったわけで、QBとしてはとても頼りになる選手だったことでしょう。
   そのDTは去り、Suttonが入りました。Sandersと一緒に次の世代を引っ張って欲しいです。そのSandersも引退は近づいているので、次の選手が必要になりそうです


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・今回から数回に渡ってElwayが就任してからの各ポジションの変遷を見ていきたいと思います。何が見えるかはまだわかりませんが、回顧録や備忘録になれば幸いです


2011年シーズン
   Elway就任初年度、マクダニによるチーム崩壊からの立て直しが求められました。先発はJay Cutlerのトレードで獲得したKyle Ortonが務めました。  

Kyle Orton
5試合(5先発)、91/155(58.7%)、979ヤード8TD7INT、2ファンブル(2L)

   基本バックアップQBのOrtonを先発にしたのが間違いで、ブロンコスは開幕5試合で1-4と大きく負け越します。さすがに耐えれない首脳陣は2010年ドラフトで1巡指名されたTim Tebowを先発にしました。

Tim Tebow
14試合(11先発)、126/271(46.5%)、1729ヤード12TD6INT、ラン122回660ヤード6TD、13ファンブル(6ロスト)

   これで7-4になるという奇跡。だからミラクルと呼ばれる訳ですよね。守備が好調だったこと、OAKとKCが暗黒期だったこと、前年の成績が悪かったことで相手に恵まれたことも味方をしました。プレイオフではPIT相手に劇的なOT逆転をしました。


2012年シーズン
   この年FAでPeyton Manningを獲得しました。それに伴いTebowをNYJに放出しました。これにはファンからの反発もありましたが、Tbeowの成績はQBとしては失格であり、より安定した選手の獲得が望まれていたのも事実です。

Peyton Manning
16試合(16先発)、400/583(68.6%)、4659ヤード37TD11INT、2ファンブル(2ロスト)

   この年は2-3から11連勝して地区優勝、第1シード獲得とブロンコスは久々にNFLでもトップレベルのチームになりました。前年から5勝を積み上げたのはPeytonの功績でありました。しかし、プレイオフではBALに2OTの末、敗北しました


2013年シーズン
   2年目を迎えたPeytonは開幕から7TDを投げるなど歴史的な活躍をし、チームを牽引。13-3でトップシードをまたもや獲得しました。

Peyton Manning
16試合(16先発)、450/659(68.3%)、5477ヤード55TD10INT、10ファンブル(6ロスト)

   このシーズンのPeytonは歴代最強のQBでした。獲得ヤード、TD数はともに歴代最高であり、オフェンスの多くの部門を更新しました。それでもSB48では43-8という歴史的な大敗を喫しました。守備の重要性を痛感したElwayは守備の補強に走りますが、それはまた別の話


2014年シーズン
   前年のAFCチャンプとしてSB優勝がマストとして臨んだシーズンでした。多くのロスター入れ替えがあり、主力レシーバーもFAで去りました。それでもPeytonはリーグトップ級の活躍を見せました

Peyton Manning
16試合(16先発)、395/597(66.2%)、4727ヤード39TD15INT、5ファンブル(2ロスト)

   この年はPO初戦となったディビジョナルラウンドで敗退しました。この試合ではロングパスが悉く失敗するなど、移籍してからの3年間では考えられないミスがいくつも見られました。


2015年シーズン
   John Fox HCを解雇し、OC Adam Gase、DC Jack Del Rioもチームを離れるなど、スタッフを大きく刷新して臨みました。オフェンススタイルもPeytonに依存したパス主体から、Kubiakによるラン主体に変更されました。

Peyton Manning
10試合(9先発)、198/331(59.8%)、2249ヤード9TD17INT、1ファンブル(0ロスト)

Brock Osweiler
8試合(7先発)、170/275(61.8%)、1967ヤード10TD6INT、4ファンブル(1ロスト)

   スタッツからも分かる通り、Peytonは年齢的な衰えから前3年の面影もない落ちぶれたQBとなってしまいました。シーズン途中には足底筋膜炎によって欠場も経験しました。カレッジ時代以来の控えQBの立場にもなりました。
   Peyton欠場時に穴を埋めたのがOsです。フル出場した6試合を4-2(NE戦の勝利含む)と素晴らしい成績を収めました。
   最終的にWeek17のLAC戦でPeytonがリリーフからチームを勝利に導き、POの第1シードを獲得。AFC決勝のNE戦でシーズン最高のパフォーマンスを見せてSBに出場し、SB制覇でそのキャリアに幕を引きました


2016年シーズン
   Peytonが引退、Osは72MのメカディールでHOUへ移籍しました。チームはMark Sanchezをトレードで獲得、ドラフトでは1巡でPaxton Lynchを獲得しました。

Trevor Siemian
14試合(14先発)、289/486(59.5%)、3401ヤード18TD10INT、4ファンブル(2ロスト)

Paxton Lynch
3試合(2先発)、49/83(59%)、497ヤード2TD1INT、2ファンブル(0ロスト)

   結局開幕前にSanchezはカットされ、過去にドラ7指名されたSiemianが先発となりました。途中怪我はあったものの先発としては及第点の成績を残したが、チームは9-6で久しぶりにPO進出を逃しました


2017年シーズン
   HC Gary Kubiakが健康上の理由で引退。新たにVance Josephを迎えました。OCにはMike McCoyを招きましたが、これが元凶になりました。

Trevor Siemian
11試合(10先発)、206/349(59%)、2285ヤード12TD14INT、5ファンブル(2ロスト)

Brock Osweiler
6試合(4先発)、96/172(55.8%)、1088ヤード5TD5INT、2ファンブル(1ロスト)

Paxton Lynch
2試合(2先発)、30/45(66.7%)、295ヤード2TD3INT、2ファンブル(1ロスト)

   開幕から2試合は好調だったものの、ランを止められて対策をされてからはボロボロでした。QBはすぐに交代され定まらず、オフェンスはアイデンティティーを失ってOC交代。いたずらにターンオーバーをしても守備を疲弊さへ5-11という記録になりました。


2018年シーズン
  FAでCase Keenumを獲得。早々と先発QBを指名したことで、チームもやりやすくなりました。2年前のドラ1Lynchはハートの弱さ、怪我の多さから開幕前に解雇されました。現在6-7ですので、あと3試合の結果次第では勝ち越しはあります


まとめ
    Peyton Manningという歴史的な偉業を成し遂げたことにElwayの最大の功績があります。しかし、ポストManningを見据えた後継者の用意という意味では計算が甘く、それは今なおブロンコスが直面している大きな問題となっています。特にOsweiler、Lynchと上位指名権を行使した選手が不発だったのは今日における低迷の一端でしょう
   Peytonに依存しては勝てなかったですが、守備で勝つにはピークが短かったです。その後のSiemianやKeenumを見るに、パスでゲームを作れるQBが必要なのは明らかです。ブロンコスはドラフトでそれに値する選手を指名することが求められます

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・DTの暴露話によるとブロンコスという組織は典型的なダメ企業のそれなんですけど…Peyton Manning氏の招聘はいつ頃になりますかねぇ

・個人的な関心ですが、CB Bradley Roby, C Matt Paradis, TE Jeff Heuermanなどの先発選手の多くがFAとなります。そうたくさんキャップあるわけではないですが、誰を残すのでしょうか?シーズン中に誰かしら契約延長するかと思いましたが、そうでも無さそうです。気になります


守備側の良い点
   前回の「再建への道」では守備側の欠点について取り上げました。今回は良い点、来年以降も継続して欲しい点について書いていきます


リーグ有数のエッジユニット
   Von MillerBradley Chubbのトップ5指名コンビはここまで9試合で計17サックという素晴らしい成績を残しています。共にラン守備もよく、ロスタックルもいくつか見せていますね。
   Demarcus Wareが衰え、引退したここ2年間Millerはダブルチーム、トリプルチームに苦しんでいました。しかし、今年はChubb加入でマークが分散され2年目以来(18.5サックを挙げた)のハイペースでサックをしています。毎試合コンスタントにサックが出ているのもプラスですね。固め打ちだけではないです
   Chubbは待望のスペシャルなエッジラッシャーです。ドラフト時は4位CLE指名が圧倒的に多かった中、CLEがCB Denzel Ward指名で獲得できました。9月は成績が振るわなかったのですが、10月は4試合で5.5サックと一気に爆発しました。


Adam Gotsisの成長、ラン守備の改善
   W4のKC戦〜W6のLAR戦だけで約750ヤードほど走られたラン守備ですが、ここ3試合は約250ヤード(平均89ヤード)と改善されました。
   その中で目立つのがDT Adm Gotsisです。3年目の今年はラン守備に磨きがかかり、ブロックを外してタックルを決める場面も増えました。NT Domata PekoDE Derek Wolfeと共に強力なアンカーになっています。
   DL抜かれるとDBがタックルする状況は多いのですが、DLで止まる場面が多く、それが結果的にラン守備向上に繋がっています。Gotsis指名は正解でしたね


Chris Harris Jr
   11年のプロ入りから8年が経ったわけですが、その間彼よりコンスタントなプレイを見せ続けているのはARIのCB Patrick Petersonだけです。瞬間最大風速で上の選手はいますが、安定感と継続性で上回る選手はいません。
   Harrisが現役の間に次の後継者を見つけたいです。まずはパートナーを組めるCBが望まれます。来年のドラフト1巡での指名が有力なポジションでもあります



まとめ   
   NFZは完全に解体され、Orange Crashもその形を失いました。Del Rio時代の抑えれるけどターンオーバーを取れないから怖くない守備に戻ってしまった印象を受けます
   それでも、Von Miller, Chris Harris, Derek Wolfeなどのベテランの軸は健在ですし、BradleyChubb, Josey Jewell, Justin Simmons, AdamGotsisなど次を担う選手が出てきています。これはとてもポジティブなことです。
   今のブロンコスDに求められているのはランを止めて、ロングパスを投げさせることです。具体的にはMillerとChubbがQBに到達するまでの時間を稼ぐことです。
    Josephはこのアプローチを多くの部分で成功させています。彼がHCでなく、DCであったなら来年の残留も固かったのですが…こればかりはどうなるかわかりません。来年誰がコールを出すのかわかりませんが、タレントを活かしきる守備を構築して欲しいです

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