・8地区がんばります

New England Patriots
   昨年4-13から今年13-4という素晴らしいバウンスバックを決めSBに進出しました。HC Vrabel, OC McDanielsはそれぞれ最優秀HCと最優秀ACを受賞。2年目のQB Drake Mayeは急成長を遂げてMVP2位。新たなNEダイナスティだ!と言いたいところですが、現実はそこまで楽観視できないでしょう。
   確かに昨シーズンのNEは結果を出しましたが、噛み合わせの良さに助けられた部分も大きいです。例えば、前年の成績から対戦相手が弱かったり、例えばAFCで2番目に強かったJAXと当たらなかったり、例えばAFC1位のDENからQB Nixが怪我で離脱したり。実力としてはAFC3, 4番手でしたが噛み合わせの良さもあり、SB進出という結果を掴むことになりました。
   実際NEの戦力を分析してみると、非常に統制され堅牢な守備と、安定したランアタックという明確な強みはあるものの、パス攻撃とSTに課題があります。パス攻撃ではPOで完全に狙い撃ちされたOLの脆弱性とWRユニットのタレント不足が課題です。LT Campbellが槍玉に挙げられますが、これは彼のパフォーマンスに注目が集まっただけでLG WilsonもRT Mosesも良くないです。WRはエースDiggsは良かったとして、2番手がKayshon Boutte, 3番手なんてMack Hollinsです。他のチームであれば3~5番手争いレベルが2, 3番手にいるのは弱いです。STもK, Pの安定感が高くないですから改善の余地はあるでしょう。
   26シーズンに向けてWR Romeo Doubsと4年契約を果たしましたが、Doubsも2, 3番手レベルのWRです。Diggsを放出しましたから、戦力的には差し引きマイナスくらいですし、OLもCBradburryを放出し、ルーキーだったCampbellとWilsonの成長に掛けるしかなく、劇的な改善は望めないでしょう。残念ながら現時点でのNEはPOには出れるが、SBには届かない戦力です。


Buffalo Bills
    Josh Allenが凄かった。というシーズンでしたが、それ以上にHC Sean McDermottと袂を分かつ選択にかなり驚きました。McDermottは今のBUFの強さを作った人物でした。McDermott就任前のBUFといえばAFCどころかNFL屈指のドアマットチームでした。そのBUFを毎年POに進出し、SBが狙えるチームに変えたのがMcDermottでした。
   一方で、22シーズンを頂点にBUFの戦力は緩やかに落ちていたこと、POには出れてもSBまでは到達できない後一歩が足りないことなど、長期政権ゆえのマンネリも見えていました。もちろん戦力低下はHCだけの責任ではないですが、、、正直McDermott解任が正解だったのかは不明ですが、McDermottから変えてまで進む必要があると判断したのは間違いないでしょう。
    そんな後任はOC Joe Bradyが昇格し、DCには長年注目されていたJim Leonhardを招聘しました。OCには長年Sean Paytonの右腕を務めたPete Carmichaelですし、組閣のメンバーは良さそうに見えます。
    BUFが再びSBを狙うためには、Allenの相棒となるWRと守備の再建でしょう。WRはDiggsが抜けてからエース不在状態が続いています。ドラ1を投資したKeon ColemanはCBを剥がせず、落球が多いことから信頼を失い、Dalton Kincaidもゲームチェンジャーとなるほどの活躍はできていません。かつてのDiggsほど圧倒的に頼れるWRかはわかりませんが、CHIからD.J.Mooreを獲得しました。このムーブはJosh Allenが健在な間は常にSBを狙うというメッセージでしょう。少しリソースは乏しくなりますが、それでもAllenという稀代のタレントの全盛期を無駄にしないという姿勢は素晴らしいと思います。
   一方で守備は22年くらいの主力メンバーがほぼ衰えてしまったのが厳しいです。本来的にはコアになって欲しいDT Ed Oliverは契約延長を機にパフォーマンスが低下し、さらに昨年は怪我でシーズンの大半を欠場。DE Gregory Rousseauは先発としては悪くないですがエースとしては役不足です。CB陣もTaron Johnsonはトレードで放出、1巡Max Hairstonは怪我がちでChristian Benfordの逆サイドが安定しません。昨年のPOはパフォーマンスの落ちたS Jordan Poyerが先発するなど、デプスの厚みもありません。過去のドラフト失敗の影響もありますが、また強固な守備を取り戻すには時間がかかりそうです。
   それでもAllenとCookがいるのでPOは出るでしょうし、撃ち合いに持ち込めればAFC決勝くらいまでは到達できる可能性を秘めたチームだとは思います。


Miami Dolphins
   Mike McDanielを指揮官にTua Tagovailoaを中核としたチームでSB制覇を目指しましたが、肝心のTuaが度重なる怪我で離脱し、またチーム力を高めきることが出来ず、解体という結果になりました。オフシーズンにTuaだけでなく、WR Hill, OLB Chubbを放出。FS Minkah Fitzpatrick, WR Jaylen Waddleもトレードし、今年だけでデッドマネーは脅威の115.9Mです。やばすぎる。
   QBにMalik Willisを3年契約で獲得しました。再建期ですし、完全に繋ぎのQBですね。WRもTEもほぼ放出し、OLも強くないです。守備もILBにJordyn Brooks, Willie Gayはいますが、ILBだけ強くても仕方ないんですよね。
   FAでは再契約されなかった選手と短期契約を結んでいます。ロスターを埋めつつ、将来を圧迫しない構成ですね。チーム作りはドラフトから築くことになるでしょう。今年はドラフト1巡目が2枚ありますので、WR, CB, Edge, LTあたりのポジションバリュー高いところから指名したいですね。間違っても2巡でQB指名とかしてはいけません。


New York Jets
   Aaron Rodgersを獲得して一気にPOコンテンダーになることを目指しましたが、Rodgersの怪我もあり失敗。今年はJustin Fieldsを先発にしてシーズンに入るというタンクシーズンでした。Fieldsで勝てる!とかチームが考えていたのであれば、即刻クビにするべきですね。NFLを知らなさすぎる。なんて思っていたらシーズン途中にDT Quinnen WilliamsとCB Sauce Gardnerを放出してドラ1指名権3枚を確保しました。あの巨大サラリーを引き受けてもらいつつ、ドラフト指名権を得るなんて近年で最も良いムーブだったと思います。個人的にはWR Garrett Wilsonも放出すべきですね。タイムラインが完全に合っていないです。ドラ1指名権取りましょう。
   QBは暫定Geon Smithです。夢も希望もありませんね。来年のドラ1狙いでしょうか?成長してくれArch Manning!RB Breece Hallにタグ貼って残しました。パスアタックに脅威がないのでRBだけ残しても?みたいなところは思いますが、どうするのでしょうか?
   ディフェンスはEdge Jermaine JohnsonをTENにトレードし、DT T'Vondre Sweatと交換しました。4年目で微妙な活躍だったJohnsonをルーキー契約が2年残るSweatと交換できたのは大きかったのではないでしょうか? 
    ドラフトでの再建が基本になります。2位指名権でEdge Arvell Reeceの指名が濃厚です。NYJといえばここ15年ほどEdge不毛の地ですが、彼は成功するのでしょうか?あとはCB, WRあたりも補強したいですが、質もですが量も確保していきたいですね。ロスター全体の強度も高めていきたいです。


まとめ
   かつてのNE1強から、NE, BUFの2強になりました。MIAとNYJはチームを解体し再建に入っています。対照的ですね。
   NYJ, MIAはフランチャイズQBを指名することが出来るまでの辛抱でしょう。まずはチーム力向上の第一歩となるドラフトに注目です。