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前段
   Week5を終わった時点で、ブロンコス守備はリーグ屈指の破壊力をもったユニットとなっており、不安定なオフェンスを助け、チームの勝利に大きく貢献しています。

1試合のスタッツ
・喪失ヤード: 271.1(リーグ3位)
・被TD : 7(リーグ2位タイ)
・平均失点 : 14.6(リーグ2位タイ)
・3rdダウン守備 : 32.4%(リーグ9位タイ)
・RZ守備 : 33.3%(リーグ3位タイ)
・サック数 : 19.0(リーグ3位)
・ターンオーバー : 8(リーグ6位タイ)

・パス喪失ヤード : 159.8(4位)
・被パスTD : 4(8位タイ)

・ラン喪失ヤード : 111.4(10位)
・被ランTD : 3(6位タイ)

   主要スタッツ全てでトップ10入りしており、ランパス共に安定していますね。昨シーズンも最初の5試合が酷すぎただけで、Week6以降の平均失点は17.6という情報もあり、安定的に強い守備の構築ができていると言えそうです。
   ここからは、ポジション別に選手を見ていきます。


DL
主なメンバー: DJ.Jones, Zach Allen, John Franklin-Myers(以下JFM), Malcolm Roach
   5年前くらいから毎年ドラ3までに1人は指名する傾向がありましたが、ほぼ全外しした結果、すっかりベテランユニットになりました。
   その中でもFAで獲得したDJはリーグ屈指のランストップNTとして活躍し、Zach Allenはランパスの両面でインパクトを残せるインテリアラインマンになりました。トレードで獲得したJFMもローテーションで出てくるメンバーとしてかなり質の高いプレイヤーです。Roachはラン守備の勝率がリーグ上位だそうです。
   ベテランかつサイズのある選手が増えましたが、同時に動けるので柔軟性が高いです。NYJ戦が良い例ですが、ショートヤードのランにも強くブロックを外してタックルまでいけているのが素晴らしいです。


OLB 
主なメンバー: Jonathan Cooper, Nik Bonnito, Baron Browning, Jonah Ellis
   こちらは生え抜きカルテットとった若いプレイヤーが多いです。4年目のCooper, Browning、3年目のBonnito、ルーキーEllisというメンバーが主に出ています。
   ここまで特筆すべきはCooperでしょう。非常にハイモーターな選手で、サイズとスタートの良さを生かしたラッシュが特徴です。ラン守備でも強さを発揮しており、7巡目で指名したことを考えるととても良い指名でした。BonnitoはBrowningの怪我から先発に定着しました。えリードラッシャーという訳では無いですが、とにかく速いので対面のOTに勝てる場面が多いです。Browningはとにかく怪我の多い選手ですが、アスリートレベルが高く、出ている時の貢献度は高いですね。Ellisはまだ0サックですが、ミスの少ない堅実なプレイを見せています。


ILB
主なメンバー: Cody Barton, Justin Strnad, Alex Singleton(IR)
   守備のリーダーであるSingletonを失ったものの代役ILBのStrnadがラン守備で存在感を発揮しています。ここまでST専門になっていましたが、得た出場機会できっちり仕事をしています。ILBユニットはあまりパスカバーが得意ではないので、パスシチュエーションでは他の選手に出番を譲っていますが、ここまでは穴にならないので問題ないですね。


CB
主なメンバー: Patrick Surtain Ⅱ(以下PS2), Riley Moss, Ja'Quan McMillan, Levi Wallace
   大エースPS2を筆頭に、成長著しいMoss, McMillanのユニットはリーグ屈指の強度を誇っています。
   PS2はWeek5のDPoWを受賞し、リーグ最強CBという評価も高まってきました。Sauce Gardnerとは今後も長く議論されるのではないでしょうか。
   2年目のMossはキャンプの競争に勝って先発になりました。クリティカルなDPIをやらかす場面もありますが、身体能力が高くサイズのある(6-0, 193lbsで40ヤード4.45s)選手です。因みに10ヤードは1.48sで上位8%だそうです。PS2の逆サイドというとにかく狙われるポジションで大きな破綻なく守っているのは素晴らしいです。また、優秀なタックラーでもあり33タックル中24回がソロタックルです。CBのタックル数が多いのは好ましくないですが、狙われても止めれているので被害が拡大しないとも捉えられます。
   スロットCBのJa'Quan McMillanは昨シーズン台頭した選手です。他の選手の怪我で出番が回ってきて、そこからターンオーバーを連発したことで先発に定着しました。UDFAから這い上がってきた苦労人でもありますが、パッション溢れるプレイを見せてくれます。


S
主なメンバー: P.J.Locke, Brandon Jones
   Justin Simmons, Kareem Jacksonというブロンコス守備の核からの刷新でしたが、ここまでは上々の出来です。
   特にJonesはFAの当たりでしょう。パスカバーに優れたSでPFFのカバーグレードでも上位に位置しています。今年のブロンコスはカバレッジサックが多いのですが、それはCB陣に加えて2人のSが優秀なことの証でしょう。
   PJはLV戦でTE Bowersに負けましたが、ハードヒットSSとして貢献しています。相変わらずブリッツが上手で、NYJ戦では4thダウンギャンブルでサックするなど存在感を見せています。
   Simmonsの圧倒的な安定感やサイズがないのは寂しいですが、これも必要な痛みなのでしょう。


ST
Will Lutz, Riley Dixon, Mitchell Fraboni
   ここまでビッグリターンを許さず、堅実なプレイを見せています。STで勝てるアドバンテージ大事ですね。


まとめ
   9月は素晴らしい結果でした。ここから試合を重ねても継続していきたいものです。懸念があるとすれば層がかなり薄いS陣です。先発が怪我しただけでダメージは大きいでしょう。  
   Vance JosephさんARI時代も前半は素晴らしい守備だけど、後半は崩壊みたいなことがありました。同じ轍は踏まないで欲しいな〜なんて思います。