・ドラフトまであと3日。間に合いませんが、来年に向けて今から書いておきます。


WRは難しい
   WRは難しいです。そもそもサイズのばらつきが大きいポジションですからね。大きい選手は6-5, 220lbs(ILBくらい)から、下は5-8, 180lbsとかまでいます。さすがに5-8は小さいので、5-10~6-5あたりの身長は欲しいです。体重は180~230lbsくらいですね。大事なのは身長とのバランスなんですけどね。ロールモデルとしては、5-10, 185lbs(Emmanuel Sandersとか)とか6-1,  200lbs(Justin Jeffersonとか)、6-4, 220lbs(D.K.Metcalfとか)は良い感じのバランスサイズになります。
   そんなサイズごとに千差万別なWRですが、基本的に抑えなくてはいけない能力がいくつかあります。


クイックネスがないやつを上位で取るな
   今のNFLで最も大事な能力はクイックネスです。クイックネスとは、CBのカバーを外してオープンになるために求められる能力です。今のNFLのQBは、競り合いよりもオープンなターゲットを好む選手が多いです。そのため、オープンを生み出せるクイックネスの重要性が高いです。
   クイックネスは単純に細かい動きの連続が早いだけでなく、ボディバランスやボディフェイクも重要になります。単純なスピードだけでは決まらず、相手の逆をとる動きや先手をとって、CBやLBに後手を踏ませるための体の使い方まで入ります。わかりやすいのはリリースのタイミングになります(0~2ヤード以内にいる守備との距離の空け方)。
   もちろんクイックネスが低くても、ロスターに残りスタッツを残している選手はいます。しかし、そのような選手でエースになることはほぼないです。クイックネスが低くても活躍できている選手は、スキームやシステムの恩恵を受けていると見るべきです。
   クイックネスの将来性の判断方法としては、3コーンドリルのタイムが1番わかりやすいですね。NFL公式のコンバインリザルトを用いると比較がしやすいので参考にしてください。


エースになるための3項目
   クイックネスの必要性を話しましたが、それだけでエースになれるほどNFLは甘くないです。クイックネス+アルファの要素が重要ですね。そのプラスアルファ要素は3つあると考えています。
1、キャッチ力
2、加速力
3、フィジカル

   キャッチ力は必須のスキルではないか?と思われますが、実はプロに入ってからも矯正が可能です。カレッジでキャッチ力を評価されていた選手でも、プロの守備の寄せのスピードや、QBのボールの強さによって落球が増えることはあります。1年目で落球が目立っても、2年目からの改善は見込めるため、クイックネスほど重要ではないです。
   2つ目は加速力です。40ヤードの単純なスピードではなく、10ヤードのスピードだと捉えてください。そもそもWRが40ヤードも走るプレイは少ないです。10ヤードを走る方が圧倒的に多いため、10ヤードのタイムが重要です。今年度からコンバインで、10ヤードのタイムが公式に集計されています。今後のデータ次第だ、数値的な基準も判明するでしょう。
   最後はサイズです。サイズに関する明確な線引きは難しいですが、身長6-3以上、または体重200lbs以上だとフィジカル的なアドバンテージがあると評価される傾向が強いです。例えばJa'Marr Chase(CIN)は身長6-1ですが、体重200lbsあり、フィジカルが強いという評価がされています。この部分に関しては、明確な線引きはないのでBMIなど、よりわかりやすい指標を使うのが良いかもしれません。今後に向けて指標化したい項目です。
   クイックネス+3項目のうち1~2個あるとプロボウル、オールプロWRになれる可能性があります。そのため、ドラフト上位のWRはこの4項目を満たした選手が好まれますね。下位から成功する選手、Diggs, Hillなどは欠点はあれど、複数の項目を持っていました。WRはどのラウンドでも、これらの要素をもった選手は見どころがあると考えられます。


あると良いけど、なくても大丈夫な項目
・ブロッキング
・スタッツ
・リーダーシップ
・汎用性
・ルートラン
・RAC能力


まとめ
   WRを見る際の基準作りに苦戦しました。ルートランやRAC能力など、主観性の強い項目を並べても良かったのですが、今回はその中から要素を抽出してみました。
   注意して欲しいのは、これらの項目が全部揃っていてもバストになる可能性はあります。他にも選手として成功するために必要なことはいくつかありますからね。また、エースになるための3項目はあくまで改善可能な部分であって、改善するかはチームや本人次第です。そのため、カレッジでドロップが多いなどの欠点は評価を下げる要因です。欠点がない選手の方が好まれることに変わりはありません。
   本当ならば指標における数字の優位性などまで紹介できれば良かったのですが、WRは数も多く、単一項目で可否を判断することが困難なポジションなため断念しました。クイックネスなどは、ボディフェイクといった要素も関係するため数値で捉えるのが困難でした。
   自分はWRを見る際はここを注視する!などがあればコメントください