・KC編、PHI編、予想編の3本立て


今シーズンのKC
   オフシーズンにWR Tyreek Hill放出というインパクトのある動きをしました。しかし、その前後にWR JuJu Smith-Schuster, Marquez Valdes-Scantlingを獲得し、ドラフトではSkyy Mooreを指名とHill放出後も明確なプランの見える選手雇用をしていました。その結果、14-3でAFCの第1シードとなり、SB進出を果たしています。
   今年のKCも攻撃のチームでした。平均得点はリーグ最高で、1stダウン, 2ndダウンの効率性はリーグ1位、3rdダウン, 4thダウンの効率性もリーグ1位だったそうです。つまり最強オフェンス
   反面守備が良くなかったです。DE George Karlaftis, CB Trent McDuffieの2人を獲得して即先発に据えたように、ロスターの強度は高くなかったです。そしてCBは怪我人の影響もありましたが、ルーキーが多く出ていて、WRとのマッチアップに敗れてはロングゲインされる試合もよく見られました。
   STは昨年ほど磐石ではありません。P Townsentはオールプロに選出されましたが、K Butkerは怪我の影響もあってか今年は短いFGを外すなど一時ほどの信頼はありません。それでも要所ではしっかり決める選手です。最大の弱点はPRでしょう。ルーキーSkyy Mooreは3ファンブルロストしていて、Kardarius Toneyに変わっています。爆発力はありますが、安定感に乏しいといったところです。


Kelce以外の活躍が必須
   困った時のTravis Kelceは確かに強力ですが、それだけでは勝てないのがSBです。実際、第55回SBではTyreek HillとTravis Kelceを封じられたKCオフェンスはわずか9得点しかできませんでした。今年のオフェンス改革は、このような属人性の高さを軽減する意味合いもありますので、今年の取り組みが正しかったのか1年越しの答え合わせとなるでしょう。
   期待したい選手はJuJu Smith-Schuster, Marquez Valdes-Scantlingの2選手です。JuJuはPIT時代にプロボウル選出経験もある選手で、KCのWR陣の中ではセパレートが得意な選手です。MVSはCIN戦で100ヤード超えの活躍でオフェンスを牽引しました。この2選手のレベルであればPHI相手にも通用するでしょうから、彼らがどれだけコンスタントに存在感を発揮できるかが重要です。
   この2人はスロットに入ることも増えるのでは無いでしょうか。PHIの外CBはDarius SlayとJames Bradberryで、彼らは今年のトップ10に入る優秀なパフォーマンスを披露しています。それと比較するとNCB Avonte Maddoxはまだマッチアップしやすい選手です。ミスマッチが生まれやすいのはニッケルとのマッチアップではないでしょうか


両OTのパスプロが鍵
   PHIには16サックのHaason Reddickをはじめ、Josh Sweat, Brandon Grahamと2桁サックを記録したEdgeが3人もいます。4メンラッシュであればGrahamはDTの位置に入ることもありますが、ベースではOTとのマッチアップが増えると予想されます。
    いくらPatrick Mahomesの機動力が高くても、常にプレッシャーのかかる展開は判断に負荷がかかりますし、好ましくありません。今シーズンはパスプロで苦戦する両OTがどれだけ食い下がれるか重要になります。
   特に試されるのがRT Andrew Wylieですね。Reddickとのマッチアップが増えるでしょうし、彼のスピードとテクニックに後手に回ることもあるでしょう。チーム全体として、どのようなアプローチでパスラッシュを弱体化するかの仕掛けと合わせて、注目のマッチアップです。


まとめ
   今シーズンのKCは確かに得点力の高いオフェンスでしたが、PHIほど強烈なプレッシャーをかけるDLと対峙したことはありません。その初体験を落ち着いて捌けるのか、それとも捌けず封じ込まれるのか、試合序盤の注目ポイントとなります。
   正直ランオフェンスはそこまで機能しないと思います。PHIのラン守備はかなり組織的な完成度が高いですし、SF戦でもPurdyが健在の時からランをしっかりと止めていました。1ドライブ程度はランが機能することはあるでしょうが、試合を通して続くとは思えません。そのため鍵となるのはパス攻撃です。Mahomesの足首の回復具合も気になりますし、上述のようにプレッシャーへの対処も課題です。コーチ陣がどのようなプランを立てて望むのか興味が尽きません。
   KCの勝ち展開はシュートアウトの撃ち合いです。今のKC守備がPHIの攻撃を制限できても20点は取られるでしょう。KC側はPHIより1点でも多くとって勝つしかありません。そのためにもMahomesに時間を与えること+Kelce以外のWRがコンスタントに活躍をすることが求められます。それでも30点以上を取ることは難しいでしょうが、もし30点以上とれたならば勝利の女神はKCに微笑むでしょう。