・気分が向いたので書く記事です。ここ数年ブロンコスが迎えていた様々な転換について


フランチャイズの転換。オーナーの死
   厳密にはアルツハイマーを発症して表舞台を退いてからです。2014年シーズン途中にアルツハイマー病を公表し、ブロンコス経営から撤退をしていました。その後も病状は良くなることなく、2019年の夏に亡くなりました。数ヶ月後に殿堂入り式典を控えていました。
   

NFLのオーナールール
   NFLは全球団にオーナーがいます(GBの様に個人株主によって経営されるのは珍しいです)。そして、オーナーが死亡した場合は3年以内に後継者がオーナー会議によって承認されない場合フランチャイズを売却することが定められています。
   Pat Bowlenは2019年に亡くなったため、2022年シーズン開始までに後継者を決定する必要がありました。そしてブロンコスのオーナー権はPat Bowlen信託委員会(CEO Joe EllisやJohn Elwayなどのメンバーがいる)によって決定されることになっていました。


ブロンコス球団の売却へ
   結局3年間の間に適切なオーナー候補はBowlenの子供たちから出てきませんでした。最も近いとされた末娘のBrittany Bowlenは齢30程度で若かったことで資格を満たさなかったと言われています。
   その結果ブロンコスは球団を売却する運びとなりました。そして入札の結果Walton-Penner家に売却されることになりました。


ネーミングライツの変更
   時を少し巻き戻すること2019年、ブロンコスの本拠地マイルハイスタジアムのネーミングライツが変更されました。
   従来はスポーツオーソリティフィールド@マイルハイでしたが、スポーツオーソリティの破産に伴い更新されず、契約先を探していました。新しい名前はエンパワーフィールド@マイルハイとなりました。
   エンパワー社は老後の保険を扱う会社らしくあまり評判は良くないらしいです。


GM交代
   そして2020シーズンをもってJohn ElwayがGMを退任しました。長らくQBとして活躍しブロンコスの黄金期を作り、GMとして戻ってからはチームを建て直してSB制覇を成し遂げた手腕は称賛される功績でした。しかし、SB制覇後は長きに渡ってPOにすら進出できず、FAバストとの契約やドラフトでの失敗によってチームが上昇気流を再び掴むきっかけを作れませんでした。最後は不振の責任をとる形となりました。  
   代わりに就任したのがMINにいたGeorge Patonです。50歳のPatonは長らくNFLの球団で働き、様々な経験を積んでいました。このPatonの元でブロンコスは再出発を切りました。


2022年、大きく変化する
   この年は4つの変化がありました。オーナー、HC、QBです。オーナーはBowlen FamilyからWalton Pennerへ。HCはVic FangioからNate Hackettへ。QBはRussell Wilson獲得が成されました。
  オーナーグループのトップはRob Waltonで、世界最大のスーパーマーケット、ウォルマートの所有者です。そしてRobの娘Carrie Peneer、Carrieの婿でウォルマートCEOのGreg Penner、スターバックスの会長Mellody Hubson、元国務長官Condoleezza Rice、世界的なF1ドライバーLewis Hamiltonというメンバーが揃いました。


Coach Hackett
   HCにはNate Hackettが就任しました。Elwayは元からオールドタイプのHCを好んでいました(彼が選んだ4人のうちJohn Fox, Gary Kubiak, Vic Fangioはオールドタイプでした)。しかし、最後に指名したVic Fangioは3年の期間でチームの成績を向上することができず、選ばれたのがGBのOCをしていたNate Hackettでした。GM George Patonは自身とタッグを組むHCについて最も惚れ込んだのがHackettだと語っています。彼のもつ明るさやマインド、アメフトへの姿勢が決め手となりました。44歳と若く、かつMatt LaFluerの元で経験を積んだHackettはゾーンブロックを利用するシャナハンツリーに属するHCです。シャナハンツリーへの回帰、若いクリエイティブなHCの採用。これまでの体制とガラリと変える動きでした。
  

Russell Wilsonの獲得
   今までは経営サイドの変革でしたが、ここで選手サイドに大きなインパクトが起こりました。Russell Wilsonの獲得です。2012年のプロ入り以降9度のプロボウル選出、2度のSB出場という輝かしい功績をもつ勝てるQBの獲得にブロンコス界隈は湧きました。
   Peyton Manningの引退以降、実に11人もの選手が先発に名前を連ねました。しかし長い長いQB探しの旅は終わりました。Wilsonは契約延長にも合意し、少なくともこの先7年はQB探しの必要性が無くなりました。
   Wilsonに払った対価は決して安いものではありませんが、これまでの苦しみを考えれば最高の選択肢になったと考えています。


まとめ
   2019年に発生したオーナー後継者問題に端を発したブロンコスの変革は2022年をもっと終了し、新生ブロンコスとしてスタートしました。
   オーナー、スタジアム名、GM、HC、QBとほぼ全てが変わりました。テセウスの船のようですが、ブロンコスが歩んできた歴史は失われません。そして培ってきたフィロソフィーに変化はありません。
   2016年以降の迷走にやっと決着がつき、楽しみなシーズンを迎えています。シーズン開幕がここまで楽しみなのは久しぶりですね。そして新しいブロンコスが今後も長く活躍し、発展することを楽しみにしたいです。