・ついに今週末、カレッジ王者が決定します。昨年王者であり、ここ10年常にトップレベルをキープしているアラバマ大学と、同じカンファレンスに所属して、何度も煮え湯を飲まされているジョージア大学との試合です。12月の試合では41-24でアラバマ大学が勝ちました。


アラバマ大学の特徴
・オフェンス
   エースWR#1 Jameson Williamsがガチでやばいです。エースWRとなった世界線のJaylen Waddleみたいな感じですね。つまりNFLドラフトでトップ10級ということです。このWilliamsの個人技を活かしつつも、ランなどを絡めていくのが主なスタイルです。LT#73 Evan Neal(今年のトップOT、ドラフト5位以内の指名が有力視されている)を初めとするOL陣も強力です。
   QBはBryce Young(#9)、2年前の全米トップの高校生としてバマに来ました。タイトウィンドウに投げ込むコントロール、充分な肩の強さ、モビリティーと総合的に良い選手です。ターンオーバーも少ないですね。今年のハイズマン賞も取りました。
・ディフェンス   バマらしいフィジカルでクレバーな守備ですね。各ポジションにタレントが揃っている訳ではないのですが(例年比較)、よく鍛えられています。ゾーンカバーとかかなり上手ですね。   12月の試合では2INT(1つはPick6)を決めて試合を優位に進めることに成功しました。かなり硬いのが特徴です

ジョージア大学の特徴・オフェンス   強力なOLと多彩なスキル陣によって変幻自在に攻めてきます。OLはミシガン大学のDE#97 Aidan Hatchenson(今年のドラフトトップ3で間違いなく指名される)、DE#55 David Ojabo(こちらもドラフト評価でトップ15)を完封しました。   スキル陣はWR#1 George Pickensが最大のタレントです。他にもRB#3 Zamir WhiteRB#4 James Cook(MINのDalvin Cookの弟、ミシガン戦で大活躍)、TE#19 Brock Bowers(スピードのあるTE。なんと1年生)などの選手にボールを散らしていくのが特徴です。   QBはStatson Bennett。苦労人の5年生ですね。詳しくはこちらをhttps://news.yahoo.co.jp/articles/2d2e6b87749f1be3d22098e733a08bb96461169c?page=3
・ディフェンス   フィジカル&スピードを体現した強力な守備ですね。タックル力がかなり高く、DBまでよく鍛えられています。   DLにはDT&99 Jordan Davis(ドラ1候補の超巨大NT)、LBには#17 Nakobe Dean(トップ10指名の可能性もある今年のトップLB)という素晴らしいプレイヤーがいますが、ローテーションを回しています。その結果、フルタイムスターターではないので、試合の終盤でも元気であり、それが安定感を産んでいます。   弱点はDBですね。両CBは良い選手ですが、トップレベルではなく試合で何度かやられることがあります。

戦前予想   12月の対戦から、アラバマ大学はWR John Metchieがシーズンエンドとなってしまいました。その結果、Jameson Williamsへの依存がより強まっています。12月の試合では2つのロングTDを決めました。今回の対戦でも、Jamesonが何回スペースでボールを持てるかが鍵になってきます。   GeorgiaはロングTD2つやられたこと、INT2つなどがあって負けました。オフェンスが細かく刻むスタイルですので、ミスすると厳しくなってしまいます。オフェンスがミスなく堅実に攻めていけるかが鍵になります。

まとめ   アラバマ大学有利だと見ていますが、今年のジョージア大学はフィジカル的に近年最強であり、それが1試合を通して持続するのが強いです。フィジカル勝負で負荷をかけていくことができれば、勝機はあるでしょう。   大事なのは最初のドライブですね。強い同士で最初にモメンタムを掴むのは大きいです。爆発力があり、後半にもまくれるアラバマ大学ですが、悠長な試合展開をすれば負けます。どういったゲームプランを用意しているのか楽しみですね