1-7 QB Josh Allen
61試合(61先発), 1245/1999(62.3%), 103TD, 46INT
ドラフト時はかなり批判されました。FCS(2部校)出身、パス成功率が60%ない荒削りな選手だったからです。しかし、1→2年目に大きくジャンプアップし、3年目にはAFC決勝へ4年目にはKCと大激闘を繰り広げるまでになりました。
Allenのルーキーシーズンのパス成功率はわずか52%、ここから58→69→63という変遷をしています。3年目は出来すぎだとしても、初期からの成長著しいことが見て取れます。それだけでなく、POでも実力を発揮できているのがプラスポイントです。
個人的にAllenは成功すると考えていたので、これは嬉しいです。とはいえ上手に技術を教えて、Allenの特徴を最大限に引き出しているBUFです。彼らの再建計画と、育成論も素晴らしいのは間違いありません。因みにプロボウル1度だけ、オールプロも2nd1度なのでQB特有の壁の厚さに阻まれています。
1-16 LB Tremaine Edmunds
61試合(61先発), 463タックル, 26TFL, 5.5サック, 4INT, 28PD, 2FF
プロボウル2回、ドラフト時19歳、初の兄弟同ドラフトでの1巡指名された選手としても話題になりました。サイズと身体能力の高さがあるハイブリッドLBです。
大きな怪我なくプロボウル2回は大成功なのですが、Edmundsに期待されたディフェンスリーダーやディフェレンスメーカーとしての役割は残念ながら果たせたとは言えません。LBはMatt Milanoの方がよりボールに絡む場面が目立ちますし、スタッツもルーキーシーズンが最も良かった状況です
指名としては大成功も大成功ですが、彼への期待値が最も高かった。それだけです
3-96 DT Harrison Phillips
45試合(11先発), 107タックル, 8TFL, 1.5サック
スタンフォード大4年次に98タックル, 17TFLという異次元の数字を残したことで注目されました。BUFでは同じ白人DTで長年のチームリーダーだったKyle Williamsが引退した直後でもあり、PhillipsにWilliamsの姿を重ねるファンも多かったです。
結論から言えば3年目までは期待外れだったと思います。怪我があったとはいえ3年目までは40%程度のスナップ参加率です。4年目に14試合(8先発)で55%のスナップ参加率になり、ここが最も活躍したシーズンでしょう。
この企画で振り返っても思いますが、ランストッパータイプの上位DTは軒並み外れですね。バストまでは行かなくても、インパクトの弱い指名になっています
4-121 CB Taron Johnson
55試合(35先発), 262タックル, 3INT, 22PD
4巡ながら3年目から先発に定着し、3年24Mで再契約を果たしました。
BUFはゾーンカバーを多用し、DBにはマンパワーよりもシステム理解力とフットボールIQを求めるシステムを採用しています。そのためJohnsonは4巡からでも3年間の先発という活躍が出来ました。同時にこのタイプは怪我をしなければ衰えが遅いので、今後も活躍するでしょう
5-166 OG Wyett Teller
2年目にCLEへトレードされましたが、CLEでRGとして開花し、昨年はプロボウルに選出されました。強力OLの一角を担っています。
まとめ
トレードアップしてAllenをヒットさせたのがかなり大きいです。そしてEdmunds, Johnsonと早い段階から先発に定着した選手も指名しました。Phillipsは遅咲きでしたが、昨年度は貢献したりと、マイナス方面の選手がいないのは大きいですね。
BUF長年の課題であったフランチャイズQBの獲得、そしてSB制覇計画はこのドラフトの成功が大きな要因になっています。長年の低迷が嘘のようにこの5年強いBUFですが、彼らが本懐を遂げるのかどうか注目ですね。ボンちゃんがいるので、DENがPO敗退したらBUF応援になると思います。