K猫のDENファン日記

NFLデンバーブロンコスのファンブログです! その他にもドラフトやFA、プレイ解説も行っています!

2022年06月



1-7 QB Josh Allen
61試合(61先発), 1245/1999(62.3%), 103TD, 46INT
   ドラフト時はかなり批判されました。FCS(2部校)出身、パス成功率が60%ない荒削りな選手だったからです。しかし、1→2年目に大きくジャンプアップし、3年目にはAFC決勝へ4年目にはKCと大激闘を繰り広げるまでになりました。
   Allenのルーキーシーズンのパス成功率はわずか52%、ここから58→69→63という変遷をしています。3年目は出来すぎだとしても、初期からの成長著しいことが見て取れます。それだけでなく、POでも実力を発揮できているのがプラスポイントです。
   個人的にAllenは成功すると考えていたので、これは嬉しいです。とはいえ上手に技術を教えて、Allenの特徴を最大限に引き出しているBUFです。彼らの再建計画と、育成論も素晴らしいのは間違いありません。因みにプロボウル1度だけ、オールプロも2nd1度なのでQB特有の壁の厚さに阻まれています。


1-16 LB Tremaine Edmunds
61試合(61先発), 463タックル, 26TFL, 5.5サック, 4INT, 28PD, 2FF
   プロボウル2回、ドラフト時19歳、初の兄弟同ドラフトでの1巡指名された選手としても話題になりました。サイズと身体能力の高さがあるハイブリッドLBです。
   大きな怪我なくプロボウル2回は大成功なのですが、Edmundsに期待されたディフェンスリーダーやディフェレンスメーカーとしての役割は残念ながら果たせたとは言えません。LBはMatt Milanoの方がよりボールに絡む場面が目立ちますし、スタッツもルーキーシーズンが最も良かった状況です  
   指名としては大成功も大成功ですが、彼への期待値が最も高かった。それだけです


3-96 DT Harrison Phillips
45試合(11先発), 107タックル, 8TFL, 1.5サック
   スタンフォード大4年次に98タックル, 17TFLという異次元の数字を残したことで注目されました。BUFでは同じ白人DTで長年のチームリーダーだったKyle Williamsが引退した直後でもあり、PhillipsにWilliamsの姿を重ねるファンも多かったです。
   結論から言えば3年目までは期待外れだったと思います。怪我があったとはいえ3年目までは40%程度のスナップ参加率です。4年目に14試合(8先発)で55%のスナップ参加率になり、ここが最も活躍したシーズンでしょう。
   この企画で振り返っても思いますが、ランストッパータイプの上位DTは軒並み外れですね。バストまでは行かなくても、インパクトの弱い指名になっています


4-121 CB Taron Johnson
55試合(35先発), 262タックル, 3INT, 22PD
   4巡ながら3年目から先発に定着し、3年24Mで再契約を果たしました。
   BUFはゾーンカバーを多用し、DBにはマンパワーよりもシステム理解力とフットボールIQを求めるシステムを採用しています。そのためJohnsonは4巡からでも3年間の先発という活躍が出来ました。同時にこのタイプは怪我をしなければ衰えが遅いので、今後も活躍するでしょう


5-166 OG Wyett Teller
   2年目にCLEへトレードされましたが、CLEでRGとして開花し、昨年はプロボウルに選出されました。強力OLの一角を担っています。



まとめ
   トレードアップしてAllenをヒットさせたのがかなり大きいです。そしてEdmunds, Johnsonと早い段階から先発に定着した選手も指名しました。Phillipsは遅咲きでしたが、昨年度は貢献したりと、マイナス方面の選手がいないのは大きいですね。
   BUF長年の課題であったフランチャイズQBの獲得、そしてSB制覇計画はこのドラフトの成功が大きな要因になっています。長年の低迷が嘘のようにこの5年強いBUFですが、彼らが本懐を遂げるのかどうか注目ですね。ボンちゃんがいるので、DENがPO敗退したらBUF応援になると思います。
このエントリーをはてなブックマークに追加



1-6 OG Quenton Nelson
61試合(61先発)
   プロボウル4回にオールプロ3回。昨年は4試合の欠場もあり、初めてオールプロ1stチームを逃しました(それでも2ndチーム選出)。
   あと5年やったら殿堂入りします。間違いありません。ドラフト当時はOGに6位は高すぎる!なんて意見もありましたが、圧倒的すぎて全てが肯定されました。前日にしたモックドラフトではDENが5位で指名する選手にしていました。


2-36 LB Darius Leonard
58試合(58先発), 538タックル, 30TFL, 15サック,11INT, 17FF
   プロボウル3回、オールプロ1st3回, 2nd1回。DROY。輝きすぎて眩しい経歴ですね。1年目に163タックル7サック2INT4FFでいきなりの大活躍。その後もIND守備の中心として支配的な選手です。
   現役のLBトップ5には間違いなく入る選手で、MLBではなくOLBだとトップだと思っています(Bobby Wagner, Fred Warner, Eric Kendricksは全員MLBです)。彼も10年やれば殿堂入りするでしょう。


2-37 OT Brandon Smith
56試合(54先発)
   オーバーン大での最終年はOGだったので、OTで通用したことに驚きました。INDの泣き所だったRTで安定したパフォーマンスを披露し、昨年4年70Mの契約延長を勝ち取っています。
   数年前のINDのOLはCastonzo, Nelson, Kellyの左側が注目されていましたが、RTにSmithが入ったことでパスプロが安定したことも効果的でした。


3-52 DE Kemoko Turay
38試合(3先発), 33タックル, 12サック, 2FF
   全盛期を超えたJustin Houstonから先発を奪えなかった。それが全てではないでしょうか。控えで30%程度のスナップ数ですし、そこまで特筆すべきことはないです。


3-64 DE Tyquan Lewis
41試合(12先発), 56タックル, 8.5サック, 15TFL
   Chase Young, Joey Bosa, Sam Hubbardがいた頃のOSUで先発していた選手です。実力はあったのですが、ご覧のように試合に出ていません。怪我が多かったです。



まとめ
   Nelson1人でも当たりですが、Leonardまでいるのはやばいですね。INDがLuck怪我からの低迷から復活できた礎はこのドラフトだったのは間違いありません。またRT Smith獲得もかなり大きかったです。オールプロ×2に先発RTを1度で取れるのは大大大成功ですね
   惜しむらくは3巡のDE2人の片方でも活躍してくれればもっと…といったところでしょうか。4巡でRB Hinesなどまだロスターにいる選手もいます。改めて凄いドラフトですね
このエントリーをはてなブックマークに追加



1-5 OLB Bradley Chubb
41試合(41先発)、144タックル, 20.5サック, 29TFL, 4FF, 1INT
   ルーキーで12.5サック、3年目にはプロボウラー。怪我がなければ一線級の実力者であることは間違いありません。問題は怪我による欠場が多いこと。隔年で10試合程度の欠場があります。
   5年目を迎える訳ですが、あまりの欠場にトレード候補として名前が出ています。試合に出れば活躍するので仕方ないですが、ボンちゃんの次のエースパスラッシャーになって欲しいです。また今年は法則的に活躍します


2-40 WR Courtland Sutton
50試合(40先発)、175キャッチ2658ヤード12TD
  ドラフト指名された時はDemaryius Thomasの世代交代を予感し、それは的中しました。 2年目には1112ヤード6TDでプロボウルに行きました。リーグ屈指のXレシーバーとして頭角を表したものの、3年目にACL断裂で序盤で離脱。昨年はディープにほぼ投げないBridgewaterが先発だったことでデコイ役が多かったです
   4年60.8Mで契約延長しました。そこにディープアタックの得意なRussell Wilson加入で、今年の活躍が期待されています。DTもPeyton加入して一気にブレイクした選手ですので、似たようなキャリアになるかもしれません。


3-71 RB Royce Freeman
46試合(8先発)、297キャリー1187ヤード8TD
   オレゴン大学で活躍したワークホースで、この年から導入されたゾーンブロックに適性が高いことが評価されました。
   1年目から先発に抜擢されましたが、次第に爆発力のあるPhillip Lindsayに出番を奪われる結果となりました。ゾーンの走り方は上手でしたが、スピードやパワーなど他の部分が劣っていました。


3-99 CB Isaac Yiadom
29試合(9先発)、63タックル, 1INT, 7PD
   2年連続で3巡bでのCB指名でした。結果的に2人とも3年目を迎えることなくチームを去っています。YiadomはNYGに7巡でトレードされました。
   単純にパスを止めれませんでした。投げれてはタックルするだけ。それもミスする。結局Yiadomに投げておけば相手は楽々前進できました。それはダメだよねって感じです



4-106 ILB Josey Jewell
49試合(30先発)、217タックル, 12TFL, 3.5サック, 8PD
    カレッジでオールアメリカンに選ばれた優秀なLBでしたが、明らかなスピード不足により4巡まで落ちました。経験はあるけど、身体能力がキツイよね。というカレッジLBあるあるですね
   そのため3番手LB争い兼STerで終わるのかな〜という大方の予想を覆してJewellは成長しました。予測能力とパシュート角度に磨きをかけ、苦手だったオープンフィールドでのタックルとパスカバーは改善され、3年目にはフル先発で100タックル超えも記録しています。
   昨年は2試合目に胸筋断裂で離脱となりました。しかし、オフシーズンに2年11Mで再契約を勝ち取りました。



UDFA RB Phillip Lindsay
42試合(32先発)、534キャリー2550ヤード17TD
   在籍3年間でしたが、大きなインパクトを残しました。地元コロラド育ちで背番号はTerrell Davisの30番。同じRBで、そのダイナミックな走りに期待したブロンコスファンは多かったです
   1年目からプロボウルに選出され、UDFAルーキーのプロボウル選出は攻撃選手では初でした。2年目も1000ヤードを走り、これもUDFA記録か何かです。
   問題は小柄で耐久力に課題があったこと、ランプレイ以外(パスキャッチ、パスプロ)で起用できない限定的な選手だったことです。特に後者はLindsayがいるからランプレイと決め打ちされる原因にもなりました。



まとめ
   プロボウル3人選出は上出来も上出来でしょう。Sutton, Jewellと再契約しましたし、Chubbも5年目オプションを行使しました。もう少し活躍すると神ドラフトですが、それは望み過ぎかもしれません。
   一方で3巡の2人は残念ながら外れです。局所的とはいえ戦力になったFreemanはまだましですが、Yiadomは酷かったです。この2年連続で3巡CB外しは結局Patrick Surtain指名に繋がりました。
このエントリーをはてなブックマークに追加

↑このページのトップヘ