K猫のDENファン日記

NFLデンバーブロンコスのファンブログです! その他にもドラフトやFA、プレイ解説も行っています!

2022年01月


・すごい試合であった。いくつかの場面をピックアップしての感想を


2Q残り4秒、プレイの選択は正しかったのか
   2Q残り時間わずか、タイムアウトなしの状況でTyreek HillがDPIをもらいます(アンキャッチャブルなパスなのでDPIはない。あれはホールディング)。それで残り1ヤードになったところでプレイでTDを狙うことを選択しました。常識的に考えればここはFGで終わらせるところですね。果たしてこの判断は正しかったのか2つの視点から検討します。
1、得点差的にTD狙いは支持されるのか
2、選択したプレイはどうであったか
  • 得点差的にTD狙いは支持されるのか
   この時11点差です。ポゼッションとしては2(TD+2pt+FG)と簡単な点差ではないです。ここでFGを選択すると3点追加、14点差になります。11点も14点も2TD差なので、CINに対する要求するポゼッション数に変化はありません。そのため、HC Andy Reidは18点差にすることで、必要なポゼッション数を増やそう(2→3になる)と考えたのでしょう。
  • 選択したプレイを検討する

  選択したプレイはランフェイクのHillへのフラットでした。普段の試合ならばオープンで受け取ったHillが押し切ってTDになりますが、今日のCIN守備はリアクション型の守備であり、RACを抑えることに重点を置いていました。その相手にRACが出ることを前提としたプレイ選択はどうだったのでしょうか
  • 個人見解

  プレイの選択に否定はしません。しかし、プレイ選択は悪かったです。キャッチorインコンプリートになるような1on1狙いで1秒残せるよね?というプレイ選択をするべきだったと思います。Kelce外に置いてスラントとか。そのようなプレイならば3秒で時計は止めれるでしょう。
   TDとる以外ない!という選択肢に絞ってしまったのは早計だったのではないでしょうか。FGが安全な選択だっただけに、これは責められるでしょう


攻勢を強めたCIN守備と、大胆な解決策
   前半21失点、後半3失点。CIN守備な劇的な改善によってKCの攻撃をスローダウンさせました。そのポイントは2つあると見ています

ポイント1、4メン→3+1へパスラッシュを変更
   KC、というかPatrick Mahomes対策において重要なのはスクランブル対策である。これは当ブログで何度も触れてきたポイントでした。今までの解決策は4メンラッシュをしながらDLが頑張るというものでした。しかし、パスラッシュをしながらセカンド・コンテイン(スクランブルするQBを追いかける役割)を両立するのは、非常に厳しかったです。
   そこで今回CINが編み出したのが3+1という変則的なパスラッシュでした。パスラッシュが多少弱くなっても、カバーが空かなければMahomesはパスを通せないよね?それよりもスクランブルで掻き乱されるのが嫌だ。そういう考えから行われた戦術です。これにより、Mahomesのランという選択肢が消えたCIN守備は劇的な改善を見せました。

ポイント2、徹底的に研究されたパスカバー
   対KCではお馴染みの2ハイ(Safety2人が奥に残るカバー)でしたが、基本はTBが昨年採用したものですね。KCが多用するアクロスルートをどうカバーするか?その答えを見ました
   CINは少し離れてセットをし、レシーバーの行先に対してアタックをかけることを選択しました。しかし、前半この方法で21失点と劣勢を強いられることになります。
   そこで後半に選択したのが、リリースポイントから捕まえにいくアグレッシブな戦術でした。リリースポイントというのはカバーに置いて最も難しい部分であり、フェイクなどで置いていかれ、フリーな選手が生まれる原因でもあります。しかし、そのリスクを犯してもCINは失点が減る可能性を選択しました。
結果
   21→3と劇的に失点を減らせました。このカバーがあったからこそ、3+1というパスラッシュの選択が出来たのでしょう。粘り強く、ミスなく遂行したCIN守備はかなり強いですね。


KC時間をコントロールしようとして中途半端に
   4Q24-21で負けている終盤、KCはTravis Kelceにボールを集めて前進します。そして1st&goalまでシチュエーションを進めました。しかし、ここからのプレイ選択、プレイ結果は微妙でした
   残り2分、CINはタイムアウト2つという状況でKCはボールコントロールしてTD取ることを念頭にプレイをしました。CINにタイムアウトを使ってもらい、更にTDとって〆という構想ですね。そしてCINにタイムアウトを使わせることに成功します(このタイムアウトのタイミングはCIN側のミスだと思っています。機会があれば話します)。しかし、そこから連続サックで後ろに下げられ44ヤードのFG、そのままOT突入となりました。
   連続サックされたプレイでKCは単純なパスプレイを選択しています。今日のCINの守り方からすれば最もやりやすいプレイでしたね。RSで見せていた創意工夫に溢れた初見殺しのプレイたちはどこにいったのでしょうか。

なぜKCはBurrowを1回しかサック出来なかったのか
   TENでは9サックを浴びたJoe Burrowですが、KC戦ではわずか1サックしかされませんでした。その原因を解説していきます
   間違いなく、最大の要因はBurrowのエスケープ能力でしょう。元来モビリティーに長けた選手ですが、昨年ACLを断裂してからは自重していました。しかし、この試合ではそのモビリティーを全開にしました。特に後半の絶体絶命のピンチをすり抜ける様はPatrick Mahomesにも通ずるものでした。
   そして、KC側の原因はクロススタンツをほぼ使わなかったことです。CINのOLはクオリティー以上に、連携に問題がありました。TENはそれを徹底的に攻撃しました。しかし、KCはDLvsOLのクオリティーを狙うマッチアップばかりでした。確かにChris Jonesという素晴らしい選手はプレッシャーをかけましたが、その他の選手は多くの場面で受け止められていました。
   連携というCIN OLの課題を狙わなかったのは何故なのでしょうか。やっていない訳ではないでしょうし…疑問です


まとめ
   OT後攻ながら守備のINTによってCINが勝ちました。27-24。色々と衝撃的でした。KCの得点力を抑えることが出来るのか。とか、CINこんなに統制取れた守備出来るのか。など
   同時にAndy Reidってタイムマネジメント苦手だったな…なんてことも思い出しました
   CINは30年以上ぶりのSB出場ですね。2年前はNFL最下位、昨年も大きく負けたにも関わらずここまで来ました。それだけBurrow, Chaseの存在は大きいのでしょう。2月14日も楽しみです
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・さてボンちゃんが2度目のSB王者になるまであと2勝


SF@LAR プレビュー
   同地区ライバルであり、苦手な相手と今年3度目の対決です。3度目の正直なるか
   SFはDRでGBを敵地で下してきました。激戦の名残りから満身創痍かもしれませんが、手負いの獣ほど怖いものはありません


Jimmy Garoppoloにミスをさせたい
   PO入ってからは調子の上がらないJimmy Gからターンオーバーを奪いたいです。Week18の素晴らしいドライブを導いた選手と同じとは思えませんね…
   SFは基本的にリードを保つのがオフェンス方針です。これを崩して、追いかける展開に持って行きたいです


KittleとDeeboにどう対応するべきか
   George Kittle, Deebo SamuelのコンビにLARは手を焼いてきました。そろそろ何かしらの解答を示さなくてはいけません。GB戦を見てもわかりますが、この2人がオフェンスの軸です。ここが止まらない限り勝利はないでしょう
   ここで問題になるのがJalen Ramseyの使い方です。Kittleなのか、Deeboなのか、それともAiyukなのか。誰とマッチアップさせるのかは注目です


DLがプレイにどこまで絡めるか
   PO入ってからDLが好調です。Kyler Murray, Tom Bradyどタイプの違う2人のQBを苦しめました。同じことをGaroppoloにもしたいですね
   これにはカバーも重要ですが、Donaldが鍵を握ります。SF戦では沈黙することも多いですが、このスーパータレントの活躍抜きにLARの勝利はないでしょう


まとめ
   POは1握りのスーパータレントが期待された活躍をしたら勝ちます。出来なければ負けます。そういう試合です。
   年間3試合目でお互い知り尽くした相手です。どれだけ自分たちのプレイを出来るかが全てだと思います。
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・ついに来ましたAFC決勝。SuperBowlへ出場するチームが決定しました。


CIN@KC プレビュー
   RSではCINのホームでの対戦でした。Ja'Marr Chaseが200ヤード3TD決めて殴り勝ちましたね。あれはやばかったです


KCのJa'Marr Chase対策に注目
   CB1人では抑えられないことがはっきりしています。Sのヘルプをどうつけるのか、2ルックなのかChaseにダブルカバーなのか注目です
   CINもそれを当然わかった上でChaseのセット位置を色々と動かすでしょう。いかにChaseにスペースでボールを渡すかが勝敗の鍵になります


Super Mahomesを仕留めることは出来るのか?
   2018年の完全体MahomesをCINのDLは止めることが可能なのでしょうか?AFCでも屈指のDLユニット相手にMahomesは逃げ切れるのか?
   先週も書きましたが、Mahomesはサックするのが困難なのでスクランブルを防ぐようなパシュートが大事になります。口で言うのは簡単ですが、実行出来るでしょうか


結局Burrowの出来次第
   CINはBurrowがダメなら無理です。しょうがないね。Burrow凄いもんね



まとめ
   CINはBurrowとChaseのホットラインが通用すれば勝てる可能性があります。開通しなければ一気に得点力が落ちます。KC対策の上を行けるかどうか
   KCはいつも通りミスを徹底的に減らしたオフェンスを展開すれば勝てるでしょう。ミスすると負けるので、STとオフェンスは気をつけたいですね
   感情はCIN優勝を叫んでいますが、理性的なK猫はKC勝利を予想しています。( 'ω')クッ!
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