K猫のDENファン日記

NFLデンバーブロンコスのファンブログです! その他にもドラフトやFA、プレイ解説も行っています!

2021年09月


・NFLも開幕して早くも3週間が経ちました。近年稀に見る大豊作と謳われたルーキーQBたちの1ヶ月を見ていきます


Trevor Lawrence
   Freshman(大学1年生)から将来の全体1位と言われてきました。そして本当に全体1位で指名されるのですから、彼の能力の高さが分かります。高校では負け無し。カレッジでも3年間で2敗のみと勝負強かったLawrenceですが、NFLではここまで0勝3敗と苦戦が続いています。
   Lawrenceのカレッジと現在を比較すると、圧倒的にランの脅威が減少しています。カレッジではTravis Etienneのランだけでなく、彼とのオプションで自身も走っていました。これらの脅威に対応する必要があったために、その裏で使うPAが有効的でした。
   しかしながら、ここまでのJAXはパス118回に対してラン61回の試行となっています。ランの平均は5.1ヤード獲得にも関わらずです。このようにパス偏重の攻撃がLawrence苦戦の原因の一端です
   とはいえ、毎試合素晴らしいパスも通しています。各試合で決めたTDはDBが決して防げないところへドンピシャのボールを運んでいます。そのようなプレイが増えてくれば…というのが今後の目標でしょう


Zach Wilson
   開幕から3連敗のみならず、Week3には完封負けを喫しました。頼みのLT Mekhai Bectonが怪我で離脱したり、CのConnor McGovernが怪我したりと不運な部分もありますが、ここまでは大苦戦しています。
   Zach Wilsonが昨年のカレッジで評価されていたのはディープボールです。成功率が高いだけでなく、TDに繋がりINTをされませんでした。
   しかしNFLでは最長40ヤードのパスだけであり、基本はショートパス主体になっています。NE戦で4INT、DEN戦で2INTされているように、ショートパス戦術が有効とも言えません。
   Wilsonが苦戦していることは2つです。1つはプレッシャーを感じて自分のタイミングを取れていないこと。2つ目はゾーンカバーを読めなくてDBにボールを狙われていることです。
   レベルの低いカレッジではオープンになったレシーバーに投げれば良かったのですが、NFLではわざと空けている場合もあります。そういった際にボールを奪われていますね。


Justin Fields
   NFLで先発する準備が出来ていませんでした。これは彼だけの問題ではありません。チームとしてゲームプランが酷かったので、彼にとって酷でした。
   元からポケットワークが良くはないですが、OLがCLEのDLを止めれませんでした。それもあり、フリーズしてサックされたり、逃げきれない場面が多かったです。
   

Mac Jones
   NEとのシステム親和性が高いことから上位で指名しました。ここまではドラフト時の懸念が表に出ています
   ドラフト時の懸念はプレッシャー耐性が高くないことで、現在はプレッシャーがかかると高い確率でプレイが壊れています。特に正面からのプレッシャーに対して下がってしまうので、エッジラッシャーからのプレッシャーも受けています。正面からのプレッシャーに対して上手に距離をとる事が今後の課題でしょう
    また、パスターゲットも1stにお行儀よく投げています。まだ切り替えするだけの余裕は感じられませんね。実践を通して成長を促すのでしょうが、それでも時間はかかるでしょう


Trey Lance
   プレシーズンレベルでパスが通らないのですから、シーズン開始から活躍するのが難しいのはわかっていました。今シーズンはGaroppoloの怪我がなければスポット起用に留まるでしょう。
   パスタッチ、コントロール共に成長するであろう、来年が本番です


Davis Mils
   この時期に出てくる選手ではなかっただけに、まだ未熟ですね。とはいえ、コーチ陣の指示があったとはいえ、初先発にして纏めてきたのは評価されることです。あとは、小さく纏まるかどうか。スケールの問題です


共通の問題
   全員ポケットの潰れ方が悪いんですよね。パスプロテクションは馬蹄パイ、またはINDのロゴのようなU字型が理想です。しかしながら、ルーキーQBたちは〇や凹の字に近いポケットの中でプレイする場面が多く見られます。
   〇の場合はOTがエッジラッシャーを奥に流せなく、QBに向かってプレイされていることを意味します。受け止めれなく、流せない。そのためプレッシャーがかかるのです。このパターンは近くて早い位置にパスラッシャーがいるので、焦りが大きくなります
   凹の字はOG,Cが潰れています。ポケットが潰れた結果、後ろに下がりエッジからのプレッシャーも受ける悪循環です。スタンツへやブリッツ対応の悪さが原因になりますね
   全体的にエッジにサックされる場面が多いので、OTに問題があるのでしょう


まとめ
   全員NFLとカレッジのギャップに苦しんでいます。カバーリードのミスだけでなく、焦りから不用意なパスを投げる場面もありますね。中々ポケットで落ち着けていません。
   NFLのQBはやることが多いです。この壁に直面しながら乗り越えることができるか?それが今後の注目ポイントです。全てではなくても、1つでも多く課題を克服して欲しいです。もちろん、その過程には痛みも伴いますし、不名誉な記録やメディアからのバッシングもあるでしょう。しかし、それら全てを乗り越えてこそのプロです。頑張って欲しいですね
   最後に、ファンの皆様にお伝えしたいのは、現在の姿に落ち込んだり、悲観する必要はないということです。Peyton Manningは1年目28INTを投げて3-13でした。Troy Aikmanは1-15でした。Josh Allenもパス成功率は60%ありませんでした。Patrick MahomesやTom Bradyが活躍したのは2年目のシーズンからです。大事なのは現実に向き合って成長することです。痛みを伴うものですが、彼らのポテンシャルの大きさに期待して、めげずに応援してください。まだ判断を下す時ではないです
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・BALのK Justin Tuckerとんでもないですね。平地デトロイトで66ヤードですか。デンバーなら70ヤード行けるんじゃないでしょうか


NYJ@DEN レビュー
   ホーム初戦は26-0で大勝でした。しかしながら、WR Hamler, OG Risner&Glasgowと先発を3人も怪我するアンラッキーもありました。特にHamlerの怪我は大きいかもしれません


Denver D# vs Zach Wilson
   終わってみれば5サック2INTでWilsonを苦しめました。19/35 190ヤード2INTと自由にプレイさせませんでした。これが大きな勝因ですね
   予想通りVon MillerはRTを蹂躙しましたが、逆サイドのMalik Reedも良いプレッシャーをかけていました。相手OLのミスもありましたが、Wilsonは常に追われていて、混乱の中でプレイしていました。
   ランでリズムが作れず、得意のディープアタックも狙えないのは彼にとって大きな負担であったことでしょう。


今日のTeddy Bridgewater
   ロングパス1発というシーンはありませんでしたが、丁寧にパスを投げ分けてロングドライブを2つのTDランに繋げました。5分を超えるロングドライブを完遂できる安定感が、ブロンコス全体にリズムを与えています。昨年まではランが出ないと手詰まりでしたが、今年は相手がランを止めるならパス通るよね。というスタイルが可能になっている最大の要因です
   また、途中から左右のOGは若いMutiにMeinerzでした。Meinerzなんて公式戦初でしたが、大きな破綻なく試合をクローズしました。決して派手ではないですが、堅実に試合を進めてクローズする。立派なQBです


Mr. 安定感 Tim Patrick
   エースの器ではありませんが、Tim Patrickは全てのチームが欲しがる人材でしょう。リーグでも5本指に入るであろうキャッチ力と、献身的なプレイ、外でも内でもプレイできる柔軟性。相手の3~4番手CBとマッチアップする時にその脅威は最大となります
   今日の試合でも、エースWR Suttonがマークされる中で逆サイドで難しいパスをしっかりヤードゲインに繋げていきました。本当に頼りになります。
   Jeudy, Hamlerと期待の若手が怪我をしました。デプスは薄くなりましたがPatrickがいるのはブロンコスにとってかなり大きいです。


まとめ
   まだルーキーらしいプレイのZach Wilsonをしっかりと叩けました。ターンオーバーが凄く多い訳ではないですが、ヤードを稼がれることもありません。
   相手のレベルがまだ高くないですが、9月を3-0で終えれたのは昨年とは大きく違うところですね。チームとして良い雰囲気にありますし、メンタル的な余裕もあります。Fangio HCは次を見すえています。次はしぶといBALが相手です。初めてLamar Jacksonとの対戦ですね。どういうアプローチで抑えるのかも含めて注目です
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・先発ILB Josey Jewellが胸筋断裂でIRに入りました。シーズンエンドかは確定していませんが、いないものと考えるべきでしょう。大きな戦力を失いました。


NYJ@DEN プレビュー
   ホームDenverでの初戦になります。ここまで2戦うまくいっていたので、この流れを継続したいところです。
   NYJは2連敗。新人QB Zach Wilsonは4INTを投げるなどまた苦戦していますね。


Zach Wilsonを苦しめろ
   肩の強さやパスタッチの良さはすでに見せているWilsonですが、カバーをリードする能力がまだまだですね。NE戦では投げミスもありましたが、カバーが見えていないことでのミスがありました。ここら辺を狙いたいです
   またNYJはLT Bectonが怪我で離脱しています。RT Moses vs Von Millerだけでなく、逆サイドのMalik Reedもプレッシャーをかけて、時間を奪いたいところです。


ランをどう見せていくか
   ここ2試合の相手は、ブロンコスのランを封じてきました。NYJがどういうアプローチを取るのかわかりませんが、ランを上手く使う必要があります。
   強力なDTコンビとILBに委ねるならば、真っ向勝負ではなく、プルアウトやアウトサイドに展開するランを上手く使いたいですね。JavonteWilliamsが得意な形ですね。インサイドはやはりMelvin Gordonが上手です。ここら辺の使い分けを上手くしていきたいです


STがリズムを壊さない
   Braxton Berriosは良いリターナーです。今シーズンよくないSTはこれ以上のミスは許されません。どうにかして止めなくてはいけないでしょう。



まとめ
   NYJは守備の良いチームです。しかしながら、まだ反則が多いこと、CBが弱点なところがあります。オフェンスはそれも理解しながらプレイしたいです。
   守備陣はZach Wilsonをどれだけ抑えれるかですね。先週のTrevor Lawrence相手には上手く行きました。その再現をしたいところです。Von Millerの活躍に期待したいです。
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