K猫のDENファン日記

NFLデンバーブロンコスのファンブログです! その他にもドラフトやFA、プレイ解説も行っています!

2020年07月


・NYJのオールプロSS Jamal AdamsがSEAへトレードされました。1巡2つ、3巡、選手が絡む大型のトレードとなりましたね。近年SEAが1巡出したトレードは大失敗(WR Parcy Harvin, TE Jimmy Graham)な訳ですが、Adamsはどうなるか


Jamal Adamsとは?
 2017年ドラフトでNYJに1巡6位指名を受けました。出身校はLSUで、LSUといえばPatrick Peterson, Tyrann Mathieuも在籍したDB王国です。
 カレッジ時代のパフォーマンスは特筆すべきものでした。逆サイドのアウトサイドのランをロスタックルしたり、TEカバーで完封したりとランパスともにハイレベルなパフォーマンスを披露していました。リーダーシップも高く評価されています
 NYJに入団してからもそれは変わりなく、2年目の18年にプロボウルとオールプロ、19年にも前年に続いて選出されました。すでにリーグ最高のSという評価さえあるほど素晴らしい活躍をしています。ランパスだけでなく、ブリッツも上手でボールに絡めるAdamsは将来の殿堂入りすら早くも期待されています


NYJ側の利点
 NYJとすれば契約延長したかったのは確実です。しかしながら、Adams側はトレードを要求し、チームを批判するなど早くも不満分子になっていました。この態度は好きではないですけどね
 それもあり、NYJは契約延長を諦めてトレード先を探すことしました。怪我のリスク、残りの契約年数を考えて今年のトレードになったのでしょう。
 不満分子がいなくなった&対価として1巡2つを得たことは大きいです。新型コロナウイルスの影響で来年のサラリーキャップは175Mとされています。この先も増えないであろうことを考えるならば、ドラフト指名権が持つ価値はかなり大きいです。向こう2年の1巡2つは将来的には大きなアドバンテージに繋がります


SEAの利点
 LoB解体以降不足していたDBの駒の補強に成功しました。CBはドラフトしたGriffin, Flowersがいますが、Sに悩んでいました。FSも昨年DETからDiggsを獲得しています。そこにスペシャルワンのAdamsを取るチャンスがあったから飛びついたのでしょう
 SEAの1巡のバリューが高くなる=Russell Wilsonの欠場です。そうなれば勝つ以前の問題であり、どうしようもないです。そのため、1巡を出すリスクが低かったと考えることが出来ます。どのみち20位以降の1巡2つならば、Adamsの活躍で相殺できるでしょう


まとめ
 1巡2個出す価値がある選手がトレードされるなんてKhalil Mack以来ですか。若い守備のオールプロ級は貴重なんですけどね…NYJはロッカールームの問題が片付いたかわりに大きなものを失ったと思います
 SEAが受け取った1巡で誰を指名し、どんな活躍をするかでまた評価は変わるわけですが、この手のトレードは往々に選手を出した側が損するんですよね…
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・前回からまた空いてしまった…少しペースを戻していけたらいいかなと思います。

・さてさて、新型コロナウイルスによる打撃が深刻なアメリカです。当然NFLにも大きな影響が出ていますね。キャンプの短縮、プレシーズンの廃止、ロスター人数の変更などがあります。

・今回から全8回でお送りするチームごとの展望をやっていきます。


KC チーフス
 QB Patrick Mahomesをラストピースにここ2シーズン、NFLを席巻しています。今年も守備の要DT Chris Jonesを残しながらWR Sammy Watkinsを残留させるなど、2連覇への野心をありありと伺うことが出来ます。
 Patrick Mahomesとの天文学的な契約が始まるのは22年シーズンからになりますが、来年は5年目オプションで一気に値上がりします。それだけに今年に賭ける思いは相当なものでしょうね。
 どこを切り取ってもハイレベルですが、唯一の弱点といえるのが撃ち合いです。なかなかKC相手に撃ち合いまで持ち込めるチームは稀ですが、その展開であればKCにも隙が発生します。31チーム中25チームくらいは関係ないです。はい


DEN ブロンコス
 ついにJohn Elway以来のフランチャイズQB候補を手に入れ、FAドラフト通してオフェンス陣に徹底的な補強を行いました。目指すは5年ぶりのPOです。
 ストロングポイントは昨年チームを支えたディフェンスです。メンバーこそCB Chris HarrisがA.J.Bouyeになりましたが、OLB Bradley Chubb, CB Bryce Callahanという先発メンバーが帰ってくるのが大きなプラスとなります。昨年レッドゾーン守備1位がどこまで維持できるか?はたまた進化するか?注目です
 逆に懸念は若いオフェンスのタレントと、OLです。勢いに乗ればその才能は爆発するでしょうが、停滞した時に抜け出すのにも時間がかかる可能性がありますね。OLは毎年恒例ですね。
 今シーズンは久しぶりにワクワクさせてくれるメンバーが揃っています。あとはどういうケミストリーを築き、結果に残すか?ですね。新生ブロンコス楽しみです


LV レイダース
 或爺イズムが現代に復活しています。身体能力の高い選手を上手く組み合わせることで、ハマると非常に手のつけれないチームになっています。
 ストロングポイントは攻守ともにラインでしょう。DLは出足の鋭さとモーターで相手を追い詰め、OLはサイズと機動力があり、かつ連携の良いユニットです。この2つが機能するならばLVは手強い相手です
 ウィークポイントはパスユニットでしょう。昨年はランアタックが停滞するとチームの勢いも止まってしまいました。ドラフトで快速WR Henry Ruggsを加えています。このRuggsがどういうポジティブな変化を加えれるか?
 素晴らしい前半戦と、それに対してがっかりな後半戦でした。今年は11月、12月の戦い方という部分にも注目ですね。毎年成長しており、決して侮ることは出来ません。ブロンコスとしては苦手です


LA チャージャーズ
 長年チームの顔であったPhillip Riversと袂を分かち、Justin Herbertを迎えました。即先発とはならないでしょうが、次の時代が来ています
 ストロングポイントは両エースWRでしょう。高さとフィジカルに優れたMike Williams, 柔軟な動きを得意とするKeenan Allenを止めるのは難しいです。RB Austin Ekelerはパスキャッチでも貢献できる選手です
 懸念はディフェンス陣だと考えています。確かにDT Linval Joseph, CB Chris Harrisの加入は大きいですが、両者ともにベテランでありパフォーマンスは下り坂にあります。期待値を満たすだけのパフォーマンスが果たして発揮されるのだろうか?という不安はあります。また、CB陣はサイズが低く、背の高いWRとのマッチアップに苦しむ可能性があります
 ドラフトで攻守の軸を指名しました。未来へ向けた投資も多く、すぐに結果が付いてくるかはわからないですね。


まとめ
 順当にいけばも何もKCが有利ですよね。2位争いをDENとLVが本命で繰り広げながらも、LACがどう絡んでくるか?という部分でしょうか。KC意外はシーズン転ぶとそのまま転落しかねない危うさもあり、ここらへんはコーチ陣の手腕が試される場面ですね。
 ブロンコスとしては5年ぶりのPO出場、対KC戦の連敗(現在9連敗)をそろそろ止めたいところです
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・お久しぶりです。色々あってモチベーションが無くなっていました。フォーメーションに関する資料作りに飽きてしまったこともあります。待っていてくださった方申し訳ありません。まだ出るまでに時間かかります

・今日はリハビリを兼ねてNFLのニュースをいくつか摘み食いします。


1、Patrick Mahomesの10年契約
 や、びっくりですね。常々6年300Mはよ!と机をバンバン叩いていた管理人ですが、10年500M相当の契約には流石に驚きました。KC本気やな…って
 Mahomesという選手はポストマニブレ世代の旗印になれる選手です。というか、すでに成ってますよね。キャラクター、プレイスタイル、成績など加味しても今後15年NFLのトップに入れる選手でしょう。なぜKCなのか…
 そんな選手に最大限の誠意を見せるのは至極当然ではありますが、今後10年(最低でも6年ほど)はMahomesと心中するという決意表明ですね。厄介なことです
 年50Mというのは相当な数字(サラリーキャップの25%相当)です。2012年にDENがPeyton Manningと5年95M(平均19M)で契約しましたが、10年後には10年500M(50M)とインフレが続いています。これはサラリーキャップが毎年のように右肩上がりなことが理由です。
 MLB並みの巨額契約ではありますが、このままサラリーキャップの増大が続けば将来的には安く感じるかもしれません。とりあえずCOVID-19の影響で来年以降のサラリーがどうなるか(=NFLの収入への影響)は注目すべき部分になるでしょう。


2、Cam NewtonがNEへ
 ずっと言われていたことが実現しました。NEがドラフトでQBを獲得しなかったことからも予想されていました。流石にStidhamで16試合を戦うのは厳しいものがあるでしょうし(数試合なら彼でも結果は出ると思います)
 結局はサラリー面での折り合いが問題でしたね。こういう短縮キャンプで時間の少ない状況のために、Newton側が折れたということでしょう。プレイブックのインストールやWR陣との合わせを考えての決断だと考えられます
 NewtonのスタイルとNEのスタイルは合うのか?という問題ですが、大丈夫だと個人的には考えています。ショットガンが多いですし、ショートパスの投げ分けもできます。OLの強さとランゲーム構築はNewtonという選手の長所を活かすのにかなり大事な要素です。これらの点からも、NEへの適応は時間の問題ではないでしょうか


3、Jamal Adamsのトレード要求
 個人的に、こういう強いチームへ行きたいと駄々をこねるのは嫌いです。勝ちたい欲はわかるが、ルーキー契約が終わるまで我慢してFAで出て行く。そういった選択肢を取るべきです。フランチャイズタグを貼られた訳でもないのに
 自分の主張を通すために強行的な手段をとったり、遺恨を残し、移籍先に負担を強いることが果たして正しいのか?ドラフトされたチームにずっと忠誠を誓えとは言いません。ビジネスもありますから。とはいえ、契約期間中に、しかもルーキー契約でありながら、このような態度に出るのは残念なことに感じています


4、Chris Jonesはホールドアウトか?
 KCのもう1人のスター選手、DT Chris Jonesが大型契約を求めています。契約がなければホールドアウトも辞さない構えです。
 元よりサラリーキャップを考えればKCがJonesと大型契約を結ぶことは非現実的です。今年はタグを貼って残せても、来年にはFAになるでしょう。その中でホールドアウトする選手にどういう決断をするのか。
 Jonesの要求はDeForest BucknerとINDが結んだ年22M級のものでしょう。ディスカウントしても年20Mは欲しいでしょう。


まとめ
 まだ決まっていないこと、Clowneyの行き先とか、Ngakoueがトレードされるのか?とか。があります。7月末からキャンプ開始、プレシーズンは2試合でシーズン突入の予定です。変則的ですが、無事に開催されると嬉しいですね

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