K猫のDENファン日記

NFLデンバーブロンコスのファンブログです! その他にもドラフトやFA、プレイ解説も行っています!

2020年01月


・ついに来た第54回SB。3回に分けてプレビューを行うSB特別版でお送り致します。初回はKC視点から


  • KCオフェンスの特徴
 Patrick Mahomesが最大のストロングポイントであり、彼を活かすTravis Kelce, Tyreek Hill, Sammy Watkins, Damien Williamsなどタレントを揃えているのが特徴です。またOLもオールプロRT Mitchell Schwartz、プロボウルLT Eric Fisherをはじめ粒揃いです
 KCオフェンスはアンストッパブルかつ華麗な空中戦がイメージされますが、最大の強みはマイナスゲインとなるプレイが少ないことです。被サック25、INT5つ、ファンブルロスト8と驚異的な少なさです。相手に攻撃権を簡単に渡さない、後ろに下がらないからドライブ継続率が高い。これがKCオフェンスの特徴です
 MahomesはMVPをとった昨シーズンより洗練されたプレイをします。持ち前の回避力と肩の強さを活かしたパスはそのままに、適切なタイミングで繰り出されるスクランブルは相当守りづらいです。レシーバー陣もスキルとスピードに優れており、ミスマッチを作り出してキャッチするスペースを作ります
 唯一の弱点がランゲームで、これはKareem Huntがいなくなった影響が大きいです。Huntがいればより攻撃力が高かったのですが…CがMitch MorseからAustin Reiterに変わったことで中央は去年ほど押せなくなりました

  • KCディフェンスの特徴
 長らくDCだったBob Suttonと袂を分かちSteve Spagnuoloを招聘しました。結果全ての項目で成績は良化することに成功しました。
 SpagnuoloはNYG時代にNEを破ったことで知られるコーチです。彼の守備は4-3をメインとしてQBにプレッシャーをかけることで、パス失敗に追い込むことを得意としています。今年はそこに加えてタイミングの良いヘビーブリッツを併用することでより効率的に相手のパス守備に打撃を与えています。Frank Clark, Chris Jones, Terrell Suggsというリーグでも上位のパスラッシャーを揃えています
 またKC守備は失点が平均で19.2点(リーグ7位)とかなり良いです。KCの得点力が高いためキャッチアップでパスばかりの展開が多い影響ですね。パス守備は喪失221.4ヤード(リーグ3位)なので、パスを多投する展開に追い込むのが必勝パターンと言えます
 一方苦手なのがラン守備で128.2ヤード(リーグ26位)の成績です。1キャリー平均でも4.9ヤード喪失で、POでも平均4.1ヤード喪失なので本格的に苦手なのでしょう。


  • KCオフェンスのやりたいこと
①Mahomesに自由を与える
②レシーバー陣がオープンになる
③点の取り合いになる
④リードを奪ったら突き放す
 Mahomesの自由を奪われるのがKC攻撃にとって1番やりにくい形です。プレッシャーが厳しい&ILBがスクランブルに対して早く反応してくる。AFC CCでは前半のTENがこの形でパス失敗に追い込みました。モーションやjet、RBを動かすことでLBを操りたいです
 同時に大事なのはレシーバー陣がオープンになることです。昨年よりはタイトウィンドウに投げ込むMahomesですが、やはりオープンなWRに投げる癖があります。SFはゾーンカバーを多用すると予想されていますが、シームを意識したルートランが必要になるでしょう
 KCが勝つためにはSFにランアタックを捨てさせてパスゲームに持ち込む必要が出てきます。前半からTDを重ねてハイスコアゲームにしたいです。同時にリードを奪ったら常に点をとって点差をつけるように振る舞う必要もあります


  • KCディフェンスのやりたいこと
①LBがランに絡む
②パスでRACを稼がせない
③RZでFGに抑える
④敵陣深くでターンオーバーをゲットする
 SFの驚異的なオフェンスを支えるのがランアタックにあることは明白です。そしてSFに敗れたチームは一様にLBがランに対して絡めなかったです。逆に数少ない勝ったチーム、善戦したチームはLBがランに絡めていました。とはいえKCはDTのラン守備に不安があります。特にDerrick NnadiはTEN戦で終始押されて穴になっていました。Chris Jonesが万全の状態なのか、TEN戦の後半は良いラン守備を見せたMike Pennelの奮闘が期待されます。
 またSFはパスをキャッチした後のRAC(Run After Catch)でヤードを稼ぐことも特徴です。George Kittle, Deebo Samuel, Emmanuel Sanders, Kendrick Bourneとそれを得意とする選手が揃っています。DBやLBが取られた後にどれだけ早くタックルを決めれるかで1つ展開は変わるでしょう
 FGは3点であり、TDは7点。この4点という差は大きいです。それだけ
 BAL戦、ATL戦、SEA戦。負けた3試合では全て自陣深くでターンオーバーを喫していて、それがTDに結びつきました。ここまでPOではターンオーバー0ですが、強くモメンタムを持ってこれるプレイが必要になりそうです


  • まとめ
 当たり前ですが、かなり難しい戦いになります。1つのミスが負けに直結するような試合ですからね。守備陣よりもOLが辛い試合になるのかな?と予想しています。その中でMahomesがどれほどのパフォーマンスを出来るのか?が重要です。Mahomesのハイパフォーマンスありきで組み立てられていますし、それに縋りたくなるほど彼の能力は高いです
 同時に守備陣にとってもチャレンジです。今年1番効率的なオフェンスを展開してくる相手です。DLの頑張りが1番重要であり、DBは個々人の能力が試される試合になります。またトリックプレイをはじめとする多彩なアサイメント、初見プレイに対してどれだけ気付けるか?阻止できるか?ここも1つの見どころです
 最大の不確定要素はMahomes。それでも分の悪い戦いに違いないです。さて、どんなゲームプランでどれだけ実行できるのか
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2019年のBAL
 14-2、12連勝でRSを締めくくりました。しかしPOでTENに敗北と天国も地獄も見たシーズンでした。2年目のLamar JacksonがほぼMVP確定の活躍でした
 まだ2020年も主力の大半が残ります。Lamarのルーキー契約が残ってるうちにSBを狙っていくでしょう


オフシーズン問題1 Marshall Yandaの去就
 10年代最高のOGであったYandaですが、30歳を超えて怪我も増えるなど満身創痍になっています。今シーズン限りでの引退も噂されているように、新シーズンはいない、またはパフォーマンスが低下する可能性があります
 BALはOLが控えになるとオフェンス全体のパフォーマンスが著しく落ちます。特にPOレベルの相手に勝っていくことを考えるならば、控えの質も大事です。
 とはいえFAなどで補強するにはお金が足りません。なので3巡か4巡のミドルラウンドで指名するのではないでしょうか。Yanda引退ならもっとハイラウンドでの指名が必要てす


オフシーズン問題2 WR補強
 ドラ1指名のMarquise Brownは良かったですが、2番手以降のSeth Roberts, Myles Boykin, Willie Sneadはワンポイント起用では輝くものの、絶対的なクオリティー不足を感じさせました。もちろんBoykinの成長にかけるなんて選択肢もありますが、それは消極的な解決策ではないでしょうか?
 欲しいのは器用なWRです。オプションに絡めるスピードやボールスキル、RPOでターゲットになれるキャッチ力のある選手がいれば、今のオフェンスは更に強化できます。ドラフトならLaviska Shenault Jr(Colorado)、Tyler Johnson(Minnesota)、Brandon Aiyuk(Arizona St)など


オフシーズン問題3 エッジラッシャー
 Za'Darius SmithTerrell Suggsが抜けてエッジラッシュの強度が落ちました。更にMatthew JudonがUFAになります。2桁サックをしたOLBですし、今年プロボウラーに選出されたことを考えると年15M級の契約になるでしょう。
 BALは現時点で29Mの空きしかないので、引き止めると他のポジションの補強はかなり厳しくなります。それでも引き止める必要があるでしょう


まとめ
 ここから2年はどうやってサラリーキャップをやり繰りするのか?にかかってきます。後ろに契約延長する選手も控えている中で、難しい取捨選択を迫られることになりそうです
 昨年はFAで派手に動きましたが、今年はそんなことはなくドラフトを中心とした静かな動きになりそうです
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2019年のWAS
 Alex Smithが引き続きシーズンエンドとなり、Case Keenumをとりあえずの先発として獲得した。ドラフトではDwayne Haskinsを将来のエースとして獲得した
 Keenumで始まったシーズンだったが泥沼の5連敗を喫するなど成績は低迷した。シーズン途中にJay Gruden HCを更迭したが、その後も負けを重ねて3-13でシーズンを終えた


オフシーズン問題1 オフェンスの大低迷
 主要スタッツ軒並みリーグワースト5といえばお分かり頂けるだろうか?とにかくランは出ない、パスは通らない、点は取れない。という悪循環でした。1番よくないのはOLで曲がりなりにも投資しているポジションとしては惨憺たるパフォーマンスであったこと。WRも先発全員がルーキーみたいな状況であった。シーズン終盤にパスアタックは光るものを感じましたが、ランはAdrian Petersonすげー!という…
 OLはOG Brandon ScherffがUFAとなる。全体5位で指名したプロボウラーで残したいですが金銭的に折り合えるか?LT Trent Williamsも処遇が気になります。もう30歳を超えてトレードバリューは落ちてくるので、残すのか出すのかの判断は大事になりそうです。契約も2020年までですし。LG Ereck FlowersもUFAになりますし、1ポジション以上の入れ替えは避けられそうにないです


オフシーズン問題2 LBのテコ入れ
 WASのラン守備崩壊の原因はタックルです。とにかくILBがタックルできない。FSの方がタックル上手いってどういうことやねん
 DL特にDTが強く、あのSFのランアタックも抑えるだけのポテンシャルがあるのですがILBがタックル出来ないことで悲惨なシーンが多かったです
 Reuben Fosterが復帰できればいいですが、素行不良と度重なる怪我で動ければ満足という感じでしょうか。幸いなことにHC Ron RiveraもDC Jack Del RioもLB出身でLB発掘を得意てしていることでしょう。良いLBが入ればラン守備は一気に改善するポテンシャルを感じます


まとめ
 1番ガンだった球団社長とHC, DCあたりを一掃出来たので期待したいです。QB Haskinsは終盤にかけて良くなっていました。WR McLaurinはすでにエースとして活躍中。RBもPetersonが流石の活躍でした
 守備もDLやパスカバーに見どころはあったのですが、ゾーンの受け渡しとタックルが課題でした。選手というよりはコーチの問題でしたね…
 来年いきなりPO!みたいなことは考えにくいですが、数年後に地区優勝してPO!ならあり得るなぁと感じさせました。あとはHaskins次第なんですけども。とりあえずコーチが変わってどのくらい変わるのでしょうか
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