K猫のDENファン日記

NFLデンバーブロンコスのファンブログです! その他にもドラフトやFA、プレイ解説も行っています!

2018年07月


・ブロンコスもキャンプがスタート。WR Jordan TaylorがPUPリスト(フットボールに関するオフシーズンの怪我から回復する選手が入るリスト)、Carlos HendersonがDid Not List(家庭の事情でキャンプ不参加)になっています。Hendersonは早くもロスターに黄色信号です

・開幕まであと1ヶ月となりました。更新ペースを徐々に戻していきます。

・OT Taylor Lewan (TEN)が5年80M、OT Jake Matthews (ATL)が5年75Mで契約延長しました。この年のドラフトはGreg Robinsonもいましたが、現在の評価は指名順と逆転してしまいました(Robinson→Matthews→Lewanの順に指名されました)。


Calvin Ridley (ATL Falcons)
   Ridleyを最初に見たとき、衝撃を受けると同時に将来のドラ1だと思いました。その予想通り今年のドラ1でATLへ入団しました。
   クイックネスに優れ、ボディフェイクでCBの逆を取れる。正確なルートランがあり、スムーズな加速と転換でセパレートします。SECで3年間エースとして出場し、高いパフォーマンスを見せてきました。
   体重が軽くフィジカルに欠ける。細い。先輩たち(Julio JonesとAmari Cooper)ほど支配的ではなかった。波が激しい
   適性はスロットと言われていますが、外も出来ます。3rdWRとして即戦力になりそうです。ATLのOC Steve Sarkisianは元アラバマ大で、Ridleyも彼の元でプレイしたことがあります。これは大きなアドバンテージになるでしょう


Mike Williams (LA Chargers)  
   昨年は背中の怪我で出遅れ、Riversとケミストリーが醸成できないまま存在感なくシーズンを終えました。
   Williamsはバックショルダーに無類の強さを誇ります。体幹も強く空中で姿勢が崩れないため、強引にボールをもぎ取れます。また大型WRにしてはスピードもあるため、CBに縦を警戒させることが出来ます。
   Williamsは大学時代に首の怪我で全休。昨年は背中の怪我と長引く怪我を今までにしてきました。無理な体の使い方をすれば、この先の選手生命が短くなってしまいます。怪我しない体を作るとともに、怪我しない工夫をしてプレイする必要があるでしょう。
   クレムソン大が全米王者になった時のエースWRでした。この年のWilliamsを止めれるCBはカレッジに存在していなかったです。同地区としてこれから悩まされそうです


Julian Edelman (NE Patriots)
   「あぁ…Edelmanがいたらなぁ…」昨年のNEファンの方は、このフレーズが一度は頭をよぎったことでしょう。いぶし銀WRの多いNEの中でも特に重要な選手です。
   Bradyとの阿吽の呼吸が素晴らしく、NE伝統のスロットWRです。また元QBなだけあってトリックプレイではパサーにもなります。3rdダウンなど大事な場面で守備からセパレートして、確実にキャッチする選手です。
   今年はPED(禁止薬物使用)テストに引っかかったので4試合の出場停止です。PEDは風邪薬などでも引っかかるので、何かしらの服用薬が関係しているのでしょう。すでに32歳なのでそろそろキャリアの終わりが見えてきました。
   Bradyのメインウェポンであり、昨年あと一歩届かなかった部分を補える選手でもあります。ただACL明けの32歳なので100%を期待するのは難しいかもしれません。


Allen Robinson (CHI Bears)
   元JAXのエースでしたが、昨年はACL断裂で開幕前にシーズンエンド。チームは彼抜きでAFC決勝まで進んだためFAでCHIに移籍しました。
   ルートランの上手いポゼッションWRです。また補給範囲が広く、手の届く範囲ならボールをもぎ取ってキャッチに変えてしまいます。多少の荒れ球も問題ありません。
   ACL明けは心配ですね。また1000ヤード超えは1シーズンしかありません。サイズの割にハイボールへの強さはないです。
   3年45Mと大きな期待をかけられています。新天地でエースとなってTrubiskyのサポート役として期待されています。


まとめ
   WRはトップ層があと数年は健在なので、一気に世代交代することはないと思います。(Larry Fitzgelardは引退が近づいていますが)
   去年のドラ1WRは怪我に苦しみました。今年のドラ1と合わせて注目していきたいです。エースだけでなく、2番手も注目ですね。
   ブロンコスとしてはDemaryiusとSandersがどれだけ成績を戻せるのかが1番重要になりそうです。SuttonとHamiltonのルーキーコンビは2人で50キャッチ程度期待していきたいです。
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・ポジション別紹介の第二弾はRBです。今回もブレイク候補からスター選手まで紹介していきます。


Kerryon Johnson (DET Lions)
   今年の2巡でDETに指名されたRBです。パスキャッチに秀でていますが、密集を上手く抜けるランニングスタイルが特徴的です。
   足腰の強さが特徴的で、ディフェンスの逆を取るカットバック、OLを上手くブラインドにして走る能力が高いです。レシーバーとしても優秀で、特にスクリーンプレイで最も脅威になります。
   ただJohnsonもまだ1年目です。年間16試合を耐えれるフィジカルがあるか疑問があります。NFLのコンタクトの強さ、スピードへのアジャストがどの段階で出来るかが鍵となります。  
   ここ最近DETはRBに悩まされています。Ameer Abdullah、Theo Reddickは怪我が多く、Zack Zennerもショートヤード要員になっています。Stafordを助けるRBを求めており、Johnsonがその答えとして期待されています。


Ezekiel Elliott (DAL Cowboys)
   ルーキーで1600ヤードを走り、PO進出の原動力となったElliottですが、昨年は自身のDV問題とOLのパワーダウンで充分に力を発揮できませんでした。
   Elliottは総合力の高いRBで、何でも出来る万能型のRBです。自分の身体能力やスキルをしっかりと把握していて、基礎に忠実なプレイヤーです。突出して素晴らしいものはないですが、どんなスキームにもフィット出来る才能は稀有なものです。
   そんなElliottですが、自身の問題よりDALのOL問題がより深刻です。LG Ronald Learyの移籍、RT Doug Freeの引退によりOLの安定感が下がったことで、序盤戦の苦戦を招きました。今年はどうなるのか
   ElliottはRBのお手本となる走り方をしています。ホールセレクト、カットバックを切るタイミングと守備との距離、ブロッカーの使い方。フィジカルは真似できませんが、これらの技術は参考になると思います。


Jordan Howard(CHI Bears)
   Howardはプロ入りから2年連続で1000ヤードを走った若手RBです。CHIはQB Trubiskyが注目されていますが、そのTrubiskyを大きく助けるのはHowardのランでしょう
   いわゆる豆タンクと呼ばれる小柄で筋肉質な体型をしています。そのフィジカルを活かした重量級のランが得意で、密集地帯で守備をはねのけ、引きずることが出来ます。また間合いを取って上手く走ることでヤードを稼ぎます。
   Howardはルーキー年は1300ヤード超9TDでしたが、昨年は1100ヤード超6TDと成績を落としています。これは、マークされたことに加えてOLが安定しなかったこともあります。OL特にインサイドが怪我なく過ごすことが必要になるでしょう。
   ルーキーで1300ヤード9TDは素晴らしいです。この年はEzekiel Elliottがいたので全部霞んでしまったのですが…エースですがまだ過小評価されているHoward。CHI戦でぜひ注目して欲しいです。


Tevin Coleman (ATL Falcons)
   最後に紹介するのは管理人が大好きなColemanです。ATLのエースはFreemanですが、このColemanもチェンジオブペースとして大きな役割を担っています。
   Colemanはスピードに優れていて、DB並のスピードがあります。そのため、スピードで外展開に持ち込んでゲインすることが出来ます。またパスキャッチが上手く、LBをスピードで置き去りにし、Sをフィジカルで上回ります。オープンフィールドに出た彼を止めるのは至難の技です。
   Colemanは怪我の多い選手で、耐久力に問題があります。Freemanと出番をシェアしていても怪我をするので、エースを張るのは厳しいでしょう
   Colemanはミスマッチを生み出せる選手です。とても現代らしいRBで、パスゲームで大きな武器になります。


まとめ
   RBは併用も多くなり、単独エースが減ってきました。これはチームによってかなり違いますね。
   今回は有名な選手や、Barkleyのような期待値の高い選手は除いています。それぞれの選手に特徴がありますので、他チームを見る際の参考にしてください。



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・昨年まではランキング形式でお送りしていましたが、今年は数人をピックアップしてのご紹介です。順位づけが難しかったです…
最初はQBです。


Carson Wentz (PHI Eagles)
   2年目の昨季は開幕から好調で、TDを倍増してINTを半減させる活躍でした。ACL断裂でシーズンエンドしなければMVPもあり得たでしょう。自身は出場できませんでしたが、チームはチャンピオンとしてシーズンに臨みます。
   1年目からカバーを読む力はかなり評価されていましたが、昨年はそれが向上。強固なパスプロの助けと機動力で時間を稼ぎながらビッグプレイを多く演出しました。ハイライトプレイが多い選手ですね
   派手な選手ですが、実はパス成功率は先発QBとしては低いです (60.2%)。またACL断裂はスクランブルの際に痛めたもので、機動力に支障が出るか大きなファクターになりそうです。コーチが制限するかも同様です。
   少しでも調子が悪ければ控えのNick Foles待望論が出てくるでしょう。チャンピオンだけれども、自身はサイドラインでした。そのことも合わせればプレッシャーのかかる難しいシーズンになりそうです。真価が問われるでしょう


Jared Goff(LA Rams)
   1年目はチームの状態が悪かったこともあり、失格の烙印を押されました。しかし、Sean McVayがHCに就任し、Goffに寄り添うオフェンスになったことでブレイク。チームの14年ぶりの地区優勝に貢献しました。
   Goffはショートパスが上手いQBで、多くのWRに投げ分けます。その判断力の良さ、リリーススピードは光るものがあります。昨年のPOでは、ランによるサポートが弱かったものの素晴らしいタッチのパスを披露し、更なる成長を予感させました。
   彼もWentz同様にパス成功率が低いです。特にロングパスが苦手で、ここが使えるようになるとプレイの幅が広がります。今年はWR BrandinCooksを獲得し、奥のターゲットを獲得しました。
   McVayはかなりGoffに寄せたオフェンスを展開しました。しかし、守備の強いチーム相手ですと抑え込まれる試合がありました。そのため、今年は長短のパスを織り交ぜてより的を絞りにくいオフェンスを展開したいです。Goffのオフでの成長に注目です。


Patrick Mahomes Ⅱ (KC Chiefs)
   昨年1巡10位でKCに指名されたのは驚きをもって迎えられた。そしてオフシーズンには先発だったAlex Smithを放出、Mahomesが満を持して登場する。
   Mahomesの魅力はNFLトップクラスの強肩です。70ヤードを軽く投げるキャノンアームは、WR Tyreek Hillの怖さをより活かすことになるでしょう。KCはMahomesの大学時代のシステムに似ており、Hill、Travis Kelce、Sammy Watkins、Kareem Huntという強力なサポートを得ました。
   Mahomesの課題はパス精度の低さです。どんなに優れたWRがいても、どれだけ優れたツールを持とうとも、それを有効に使えなければ意味がないです。キャンプでも苦戦しているとの情報が出ており、あと1ヶ月と少しでどこまで高くなるのか注目です。
   5年連続でPO出場チームがQBを交代しました。Smithはまだ出来ただけに、不本意な結果に終われば大きな批判を浴びるでしょう。大きなプレッシャーにどう対処していくのかも見ていきたいです。因みにですが、父親は元横浜のPatrick Mahomesです。


Kirk Cousins(MIN Vikings)
   3年84M全額保証。オフにCousinsとMINが結んだ契約だ。年28Mという額もさることながら、強気な全額保証は今後のQBの値段にも影響するでしょう。
   2年連続のフランチャイズタグからMINへ移籍。確執のあったWASも離れることができ、新たなスタートを切ります。MINは怪我しない安定したQBを求めていて、それがCousinsとの契約に繋がりました。Diggs、Thielen、Rudolphとターゲットに恵まれています。
   MINはSBの有力候補の1つに間違いはありませんが、CousinsはPO経験は僅か1試合で未勝利です。そこで平素のパフォーマンスを出せるハートの強さがあるか注目していきたいです。
   SB狙うためにチーム力の高まっているMIN。昨年は王者PHIに負けて、その夢は叶いませんでした。激戦のNFCを勝ち抜くラストピースがCousinsで正解なのか?答え合わせのシーズンになるだろう


Andrew Luck (IND Colts)
   ポストマニブレと呼ばれたLuckも今年で6年目を迎えます。15シーズンに負った怪我から復帰できず、昨年はシーズンを棒に振りました。このスターが復活すればNFLは更に面白くなるでしょう。
   カレッジ時代から全体1位当確と言われており、Peyton Manningの後継者という難しい立場でプロになりました。1年目11勝でチームをPOに導けば、そこからINDはPO常連にしました。特筆すべきは4Qの強さで、「スーパーラックタイム」や「INDの試合は後半からが本番」とまで言われていました。
   全てが狂ったのは怪我です。15シーズンにスクランブルで痛めてから本調子とは程遠いです。昨年はオフにした肩の手術の経過が悪く、結果的に全休となりました。今年もまだどの段階で出てくるの不透明な状況です。
   Luckが復活したならINDは2桁勝てるでしょう。1NFLファンとしてもLuckのようなスーパースターが年長QBたちに引導を渡すのを見たいです。


まとめ
   初回はQB編でした。大ベテランたちを除いて、若い選手を中心に紹介しました。QBはそう簡単に顔ぶれが変わらないので、紹介する選手が難しいです。
   ここ数年で全ての球団にフランチャイズQBまたは候補が揃いました。これからはどんどんパサーの基準が上がるかもしれません。それと同時にベテランQBに引退の時が迫っています。この先5年ほどは世代交代の波が一気に来るかもしれませんね
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