・前の投稿から4ヶ月。この企画だけは完走したい
Seattle Seahawks
昨シーズンは2013年以来のSB制覇を達成。奇しくもその13年と似たような堅守+ランアタックを軸とした試合プランで勝ち切りました。SBが割とワンサイドだったのでケチを付けられることもありますが、SB制覇の偉業は褪せません。
オフェンスはWR Jaxon Smith-Njigbaにボールを集めまくる "戦術ジグバ" がフォーカスされました。Njigbaはスロット専門選手という理由で評価を落としましたが、活躍で言えばGarrett Wilson(NYJ), Chris Olave(NO)を抑えてエースをしていた程のポテンシャルがありました。その才能が開花したシーズンでしたね。とはいえ、余りにも目立ち過ぎたのて、SBでChristian Gonzalez(NE)にNjigbaは抑え込まれてしまいました。ここら辺は今年も同様に課題かと思います。また、オフェンスの軸として安定したグラウンドアタックがありました。Kenneth Walker Ⅲ(現KC)とZach Charbonnetの2枚看板がいたことで、常にフレッシュで実力のあるRBがフィールドにいました。一発のあるWalker、肉弾戦が得意なCharbonnetとスタイルの違いもハマりましたね。Walkerの後釜として獲得したドラ1 Jadarian Priceのプレイに注目です。
オフェンスが目立つのはアメフトの常ですが、SEAの強さの源泉は間違いなくディフェンスにあります。Leonard Williams, Byron Murphy Ⅱが揃うDT, ローテーションまで含めて充実したEdge, ILBには司令塔Ernest Jones, 鍛え上げられたDBにはSS Nick Emmanworiが加わったことで完成しました。そこに現役DC最強とも言われるMike McDonaldの指揮が加わり、リーグ屈指の硬さを誇りました。特にドラ2ルーキーだったEmmanworiのフィットが予想外でしたね。Emmanworiはスーパーフィジカルエリートでしたが、テクニックやプレイリードの部分で評価を下げており、NFLへの適応には時間がかかる可能性も示唆されていました。それが1年目からDROY候補になる活躍を見せました。Kam Chuncellorを思い出すプレイを見せており、SEA守備の心臓になっています。
26シーズンは当然連覇を狙うことになりますが、同地区LARの大補強、怪我人の復帰するSFなど勝ち上がるのは容易ではありません。強みの守備からS Coby Bryant, CB Riq Woolen, DE Boye Mafeも抜けてデプスは弱くなりました。層が薄いとは思いませんが、昨年ほどの強さは無いです。今年のSEAの戦いに注目です。
Los Angeles Rams
FA解禁に合わせてCB Trent McDuffieをトレードで獲得し派手な動きを見せたと思えば、6月にはDE Myles Garrettを獲得。2020シーズン以来のSB制覇に向けてオールインの姿勢を見せてきました。
オフェンスは昨年MVPを獲得したQB Matthew Staffordとリーグ有数のWRになったPuka Nacua, ベテランになってもルートランで勝てるDavante Adamsのホットラインが強かったです。特にNacuaはJustin Jefferson, Ja'Marr Chaseと肩を並べるほどの安定感とプレゼンスを見せています。RBのKyren Williamsも3年連続1,100ヤード10TDを達成し、攻撃の要の1人となっています。リーグ屈指の攻撃力があり、SEA相手にも点を取れる数少ないチームです。
一方の守備については、昨年は結構酷かったです。自慢のフロント(Jarett Verse, Braden Fiske, Kobie Turner, Byron Young)は破壊力があったもののDBがパスを止めれず、後半戦は失点が増えていました。そのテコ入れとしてCB McDuffieをトレードでCB Jaylen WatsonをFAでKCから獲得しています。両者ともフィジカルでWRを抑え込むのを得意とするCBであり、スピード・テクニック系のWRには強いです。Garrett獲得の対価としてVerseの放出こそありましたが、昨年度よりアップグレードしたメンバーに注目です。
今年は打倒SEA、そしてSB制覇が目標になります。Staffordが年齢的に引退が近いことはチームがよく知っています(ドラフト13位でQB Ty Simpsonを指名)。Stafford引退前にもう1つリングを取ることはできるのでしょうか?
San Fransisco 49ers
昨年は主力に怪我人が続出しましたが、2桁勝ってPO進出を果たしました。POでは戦力差からSEAにボコボコにされましたが、健闘したシーズンだったのではないでしょうか。
オフェンスはWR Brandon Aiyukの謎の離脱を見据え、大ベテランMike Evansを獲得。サイズ、経験のある選手がどこまで活躍できるのか?に注目です。今年ブレイクアウトが期待されたWR Rickey Pearsallは怪我でシーズンエンド。チームにとっても誤算でしたが、ドラ2のDe'Zhaun Striblingがプレシーズンで良い活躍を見せており、期待がかかります。RBにはChristian McCaffrey(CMC)とKyle Juszczykのベテランコンビは安泰です。控えの選手たちがどれだけ走れるのか?がポイントではないでしょうか。CMCの負担を軽減しながらオフェンスを展開できればベストです。問題はOLでLT Trent Williamsは良いですが、それ以外のユニットは今一つ。ユニット力やプレイコールでカバーする側面もありますが、上位チームとの対戦では個の力も問われるため、SB制覇を目指す上では懸念点です。
ディフェンスはDE Nick Bosa, LB Fred Wernerが怪我から復帰するのが大きいですね。また昨年は怪我でパフォーマンスの悪かったDre Greenlawは古巣でのパフォーマンス回復が期待されます。不安なのはDB陣、特にSFです。弱点とまでは言いませんが、SS Mike Mustapha, FS Ji'Ayir Brownともにボールに絡めるタイプではなく、ビッグプレイを起こしにくい選手です。このポジションのアップグレードが叶わなかったことはSFにとって懸念材料になるかもしれません。
今シーズンもSB制覇を狙うシーズンですが、2019や2022と比較するとロスターの厚みが足りていません。SEA, LARと同地区がSBへの障壁でしょうから、この2チームとの対戦は大きな意味を持つでしょう。
Arizona Cardinals
エースQB Kyler Murrayの復帰とともにPO進出、SB制覇を狙う!という計画は肝心のMurrayのローパフォーによって頓挫してしまいました。結果、タイムラインの合わないMurrayを放出し再建に舵を切りました。ほんの数年前に守備を解体しましたが、このタイミングでチーム全体の解体に踏み切りました。
注目はドラフト3位で指名したJeremiah Loveですが、プレシーズン初戦で足首を捻挫してしまいました。開幕に間に合うのか?間に合っても万全なのか?というところは気になります。Loveは3位指名ですから、大活躍してもらわないと困ります。目標となるのは2016年のDavid Johnsonですね。Johnsonのキャリアは怪我で3年目以降、下降線を辿りましたがLoveには長く活躍して欲しいです。レシーバーに目を向けるとWR Marvin Harrison Jrのブレイクアウトに期待をしたいです。全体4位で指名されてから、それはそれは高い期待をされていますが、3年目の今年は1,000ヤード超えを期待したいです。本当に素晴らしいWRはどんなQBと組んでも1,000ヤードを取りますから、MHJにもそのレベルを期待したいです。リーグトップTEになったTrey McBride, 2番手?WRのMichael Wilsonには昨年に引き続きの活躍が期待されます。QBはJacoby Brissettが先発ですが、負けが続けばどこかでCarson Beckの出番もあるのではないでしょうか?
ディフェンスは2年目のDT Walter Nolenが健康に居られるか?が1つのポイントです。昨年は怪我で大半の試合を欠場しましたが、数少ないスナップの中で素晴らしい輝きを見せました。今年は試合に出てコンスタントな活躍を期待したいです。あとはCB Will Johnsonも同様に活躍を期待したいです。ドラフトではトップ15評価もありながら2日目までスリップしました。結果として1年目は良い活躍でしたから、これを更に伸ばしていきたいです。この2名が活躍するとARIの再建の軸になりそうです。
今年は再建の年ですから、ルーキー契約下にある若手選手たちの活躍に注目したいです。その中から契約延長する選手、しない選手を見極めていく作業になると思います。フランチャイズQBを獲得するまでの数年は我慢の年になりそうです。