・Pat BryantへのDPIは誤審であり、本当ならINTで試合は終わっていた!LARの勝利が盗まれた!というのがSNSの論調ですが、それは本当なのでしょうか?LARの勝利は本当にあの1プレイで奪われたものなのでしょうか?
答えはNoだと思います。あの判定は勝利を逃した免罪符に使われているだけで、LAR側にも問題はありました。という内容の記事です
敗因① RZでのTD率で上回ったこと
この試合、DENは4TDで30点、LARは2TD4FGで26点という得点の内訳でした。DENはHufangaのPick6、LARはMumpfieldのロングTDがありました。これらは再現性の低いプレイなので、ちゃんとドライブをしたプレイに限ると、DENは3TD、LARは1TD4FGという結果でした。
得点ドライブは少ないものの、その機会における得点効率を最大化したDENと最大化しきれなかったLARという差異が見えます。特にLARのFGは35, 36, 40, 48ヤードと比較的イージーなものが多い=敵陣深くまでは攻め込んでいたと言えます。
昨年のデータになりますが、LARのオフェンスはRZ侵入回数がリーグトップ、TD率が約68%でリーグ6位でした。回数×高確率のコンボでTDを量産していたことが、破壊力の高いオフェンスの理由の1つです。それをこの試合では発揮できなかったと言えます。
アメフトの得点効率は1TD>2FGですから、LARの方が得点効率で下回りました。敵陣深くまで攻めながら決めきれなかった。実力を発揮しきれなかったのは明確な敗因の1つです
敗因② 後半のアジャスト勝負で負けた
前半は全てのスタッツにおいてLARが圧倒しました。オフェンスは200ヤード超え、ディフェンスは100ヤード未満に抑える完璧な内容でした。しかしながら、後半は3TDを取られる一方で、10点しか取れず、更にPick6を献上しており実質3点しか取れていません。
特にオフェンスはDENのアジャストに悩まされました。前半は有利だったDavante Adams vs Pat Surtainのマッチアップも後半は抑えられました(前半5キャッチ71ヤード、後半1キャッチ4ヤード)。その分ゾーンカバーをAdamsは攻略しましたが、それもPick6で数字ほどの意味は無くなりました。後半にFGを決めたドライブもINTからの攻撃でしたので、距離のあるドライブをほとんど出来ませんでした。
ディフェンス側はDENのランを止め、プレッシャーをかけてミスを誘発するプランが成功していました。後半も守れていましたし、試合を通してDENはパスで170ヤードしか獲得できていません。まぁそのほとんどが後半の特定ドライブに集中したのは反省です。CB Watsonが怪我でいなくなりForbesが増えてからキャッチを許す場面が増えたように思います。
敗因③ Bo Nixに時間を与えてしまった
Bo Nixはスタッツで見れば微妙なのですが、とにかく4Q1ポゼッション差ビハインドのシチュエーションでとてつもなく強い選手です。単純比較はできませんが、2024シーズンからの4Q/OTでの逆転ドライブ数はあのMahomesを超えて1位です(Mahomesは去年の後半戦欠場していますが)。4Q1ポゼッション差ビハインドはだいぶ限定的ですが、それでもその瞬間だけエリートQBになります。
そんなNixに4Qで3分半も時間を与えてしまいました。もちろんTDがマストなタイミングですから、時間をコントロールする優先度は低かったです。とはいえ、試合を通して刻みながら時間を使うコントロールオフェンスが出来ていたら、攻め方も変わっていたでしょうし、時間を残さずにいられたかもしれせん。敗因①で挙げた得点効率がこんな形でも影響していました
DPIは本当にあったのか?
敗因は3つほどですが、肝心なDPIはおかしいだろ!という話もしていきます。
結論から言えばDPIでは無かったと考えます。厳密に言えば、DPIを取らない審判もいるし、取らない審判もいる。試合中の基準によるという感じてす。因みにですがOPIはないかな?というのが私の見解です。両者それなりにコンタクトしていますし、ジャージが伸びるなど明らかに掴んではいません。アメフトは掴むだけでは反則にならず、掴んだ上で相手のプレイを一定以上制限しないと反則になりません。
では、なぜ、DPIが投げられたのか?これはフラッグを投げた審判の位置が関係しています。映像を見れば分かるのですが、フラッグはプレイよりもエンドゾーン寄りの審判から投げられました。この審判はField Judgeと呼ばれるポジションで、自分サイドのパスプレイを見る責任があります。ディープジャッジと呼ばれる3ポジションの1つでもありますね。
(参考) そして、この審判の立ち位置を考えるとPat BryantとWallaceの競り合いの様子の表側は見えていません。これは推測ですが、審判からはWallaceがBryantを押したように見えているはずです。それでDPIと判断したと思います。
プレイの近くにいた審判は見ていないのか!という話もありますが、こちらは別のレシーバーを見る責任があるので、詳細には見ていないと思います。審判ごとに見る責任が異なるので、目の前にいるから詳しく見ている訳ではないですし、DPIの審議がほぼ無かったことを考えると、別の選手を追っていて見ていないように思います
判定を覆そうにも、DPIはレビュー対象外ですし、ライブボールファウルなのでINT成立の有無についてもレビューできずで抗議が精一杯という感じですね。
これは余談ですが、このプレイの引き合いに2018NFC決勝 LAR@NOのDPIを持ち出す方がいます。しかし、あちらは責任審判がレシーバーを見ていないという、素人レベルのミスなので同情の余地はありません。誤審レベルはダンチです。
(参考動画)
https://x.com/brickcenter_/status/2104415884748230845?s=46
まとめ
疑惑のDPIが全て悪い!という結論は早急では?と思い、私の思う敗因をまとめました。DPIがINTだったら!は確かにそうですが、審判の判定はコントロールできない部分ですが、自分たちがコントロールできる部分でも反省点はあったよね?という趣旨で書いています。
実際LARの選手も後半だけで30点も取られたのがダメだ。。。と自分たちの反省をしていたようです。HC McVayは怒っているようですが、それはHCの仕事ですからパフォーマンス込みで正しいリアクションです。
これも勝敗に関係ないですが、LARのラストドライブでプレイコールが聞こえないStaffordがサイドラインのMcVayに直接聞きにいくシーンがありました。あの時McVayはフィールド内に入りましたが、ルール的にはアンスポ取られます。タイムアウトがない状況でコーチはフィールドに入れないです。
敗因をつらつらと書きましたが、PukaとGarrettというスーパースター2名がいない状況でこの結果ですから、シーズン終盤には完全体ラムズとしてかなり強いだろうな〜と思いました。次はスーパーボウルで会いましょう