・MVPを始めとする各アワードが発表されました。それを見ていきたいと思います

・殿堂入り(HoF)も同時に発表されましたが、こちらは式典の時に1人ずつ紹介できれば良いなと思います

・CARのDE Julius Peppersが17年の現役生活にピリオドを打ちました。CAR→CHI→GBと渡り歩き、通算サック数で4位におります。お疲れ様でした


Most Valuable Player(MVP) 
Offensive Player of the Year(OPOY)

QB Patrick Mahomes Ⅱ (KC)
383/580(66%), 5097ヤード50TD12INT
   2年目(先発1年目)でセンセーショナルな活躍でリーグを賑わせたMahomesが見事に受賞しました。Drew Breesも候補でしたが、1年通してハイパフォーマンスだったMahomesに軍配が挙がりました。
   Mahomesといえば類稀なる体幹の強さから繰り出される変態的なパスと、NFL屈指の強肩が魅力的です。前者はノールックパスや、右ロールから左サイドのWRに投げるなど、「え、君人間なの?」みたいなプレイでした。後者はTyreek Hillとの親和性が高すぎて…
   日本での知名度なんて元横浜のマホームズ息子だったのですが、今やNFLの次の顔です。同地区としては早くも10年先まで暗澹たる思いを抱えております…おめでとう!(ちくせう

Defensive Player of the Year(DPOY)
DT Aaron Donald (LAR)
59タックル、20.5サック、4FF
   2年連続の受賞になります。知ってた。純粋なDTでの20サック超えはNFL史上初ですね。ディフェンス最高給が安く思える活躍でした。
   もはや代名詞になった即スイムのキレがえげつなかったです。RBがボール貰った時には目の前にいるのは悪夢ですし、内側をあれだけ食い破るのは…どのタイミングで史上最高のDTという評価を貰うのでしょうか

Offensive Rookie of the Year(OROY)
RB Saquon Barkley(NYG)
261回1307ヤード11TD、91キャッチ721ヤード4TD
   ランパス合計2000ヤード超えでファンブル0回は立派すぎる数字です。この20年で最高のRBと言われた才能を遺憾なく発揮しました。低迷したNYGの中で光り輝く活躍でプロボウルにも選ばれました
   Barkleyは異常に発達した脚から繰り出されると重戦車のようなパワーと、桁違いの加速力が持ち味です。重戦車にジェットエンジン載せるとこうなるよ!みたいな例でした。「ぼくのかんがえたさいきょうのへいき」を人体レベルで実現するなんて…

Defensive Rookie of the Year(DROY)
LB Darius Leonard(IND)
163タックル、7サック、2INT、4FF
   今年のDROYは激戦でBradley Chubb(12サック,DEN)、Denzel Ward(4INT プロボウル, CLE)、Leighton Vander Esch(140タックル,DAL)、Derwin James(105タックル 3.5サック 3INT, LAC)など錚々たるメンツでした。それでもLeonardのインパクトは凄かったです
   Leonardはリアクションが早く、ボールキャリアーへ到達するのが上手な選手であり、またボールを積極的に狙います。それがスタッツにも表れています。またチームの中核としてプレイオフ進出に貢献したのも評価されました。
   ちなみに163タックルはリーグトップの数字でもあります。

Coach of the Year
Matt Nagy (CHI)
   今年の最優秀HC賞はCHIを12-4でプレイオフに導いたNagyが受賞しました。HC1年目からチームをプレイオフに進出させた手腕が評価されました。INDのFrank Reichも候補でしたが、勝ち星からしてNagyだったのでしょう

Assistant Coach of the Year
Vic Fangio (CHI)
   CHI躍進を支えた守備を作り上げたVic Fangio DCが選ばれました。Khalil MackRoquan Smithを加えた守備陣は一気に才能を開花させました。FangioはDENのHCに栄転しています

Walter Payton Man of the Year
Chris Long (PHI)
   チャリティーなどの慈善活動を行った選手に送られるこの賞を今年はChris Longが受賞しました。Longは自分のサラリーの1/4を勉強道具などの資金に充てるなど、教育に関する活動を行なっているそうです。
   この賞はWalter Paytyn(70〜80年代に活躍したCHIの伝説的なRB)の名前を冠したもので、慈善活動を行った選手に贈られます。Walter Paytonは慈善活動に熱心であり、優れた人格者で、その彼が亡くなった2000年から、この賞はその名を冠しています。
   各チーム1人ずつ計32人の代表がシーズン中に選ばれ、その中から1人(共同受賞することもある)選ばれるものです。


まとめ
   やはり今年も順当な選出でしたね。残る賞はSuper Bowl MVPだけとなりました。それも明日決まることです。本日は最後のプレビューとの2本立てになっています。ぜひ両方とも読んでください