K猫のDENファン日記

NFLデンバーブロンコスのファンブログです! その他にもドラフトやFA、プレイ解説も行っています!

Category:プレイオフまとめ > 2018Playoffs


・シニアボウルの週になりました。こちらはシュラインボウルと違って期待できます。また今度記事にしたいと思います。


MIN vs PHI
   この試合は大差がついた訳ですが、これは攻守のラインの攻防でPHIが圧勝したことに由来しています。ラインはやはり大事です


McKinnonの打開、素晴らしい先制
   そんなMINですが、さくっと先制TDを決めます。RB McKinnonの細かい動きは簡単には捕まらずドライブを継続させました。最後はPHIのカバーミスをTE Rudolpheでフィニッシュにまで持っていきました。このドライブは素晴らしかったです。


ローテーションするPHIのDL
   PHIのDLはDTとDEをそれぞれ3〜4人でローテーションすることでフレッシュに保っています。これに最後までMINのOLは苦しみました。中央を潰され、左右は囲い込むようにラッシュしてきます。逃げ場のないKeenamはこれに捕まりました。INTのシーンもステップアップ出来ず、不十分な体勢で投げたが故にPick6という最悪の結果に繋がってしまいました。


個人が勝ち続けたオフェンス
   C/OGがDT2枚を押すことでランが良く出ていました。Jason Kelceが先頭を走れるのでロスすることも少なかったです。それをAjayiとBlountのRBたちがゴリゴリ進みました。MINはDLとLBで対応出来なくなったため、ニッケルやSSをブリッツさせてこれに対応しに行きました。
   PHIは完全に対応される前にランで進むことを放棄し、Folesのパス中心に変えました。メインに使ったのがJefferyのスラントとTE Ertzでした。MINのマンカバーに対して有利が取れ、かつINTされにくいルートです。ErtzはマッチアップしたFS Harrison Smithにほぼ完璧に勝利。無効化することに成功しました。これは試合の中でかなり大きかったです。
   OLがラッシュからFolesをしっかり守り、ステップアップする余裕を与えたのでディープにも球を投げる余裕がありました。先週のKeenamがやっていた事を今週はFolesがやりました。


まとめ
   やはりポケットを内側から潰されるのは辛いです。こうなるとBradyやPeytonでも苦戦します。Keenamには厳しい状況でした。逆にFolesはしっかりとしたポケットに守られ、多少投げるのが遅くても問題無かったです。
   MINが2連続ターンオーバーで浮き足立つ間に得点を入れて決めたPHIが強かったです。Pedersonはこういう強気な姿勢がシーズン中から多いです。SBでも観れるかもしれません
   PHIのDLはリーグ最高だと思います。NEの対応が楽しみですが、下手すればかなり苦しむと思います。NEの絶対的有利はないです
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・ネタバレありますので、情報遮断している方はまだ読まないでくださいね



JAX vs NEの試合進行をポイントごとに見て行きたいと思います。


プラン通りに機能したJAX
   JAXのプランはランを出してPAで裏を狙うものだったと思います。これは上手く機能していました。FournetteとYeldonは粘り強くランを出し、BortlesはしっかりWRにパスをヒットしていました。この結果が前半終了直前までの14-3という結果でした。
   NEも最初のドライブで順調に攻めるもFG止まり。その後はDLのプレッシャーとマンカバーの前に上手く稼げていませんでした。前半最後のTDにしてもほぼペナルティーであり、攻略とは程遠いものでした。


Robinsonの負傷、増すFlowersの存在感
   後半開始早々にLT Robinsonが怪我により離脱します。後に帰ってきますが、明らかなウィークポイントとして狙われていました。ここに配置されたのがFlowersであり、Harrisonでした。
   Robinsonは復帰してから足が動かず、ランブロでは手だけで行き、パスプロではコンタクト出来ていませんでした。そこにFlowersという実力者をぶつけることで、有利なマッチアップを作り出してJAXの攻める方向を限定させました。


早過ぎた撤退守備と保守的コール
   JAX守備も決して完璧とは程遠かったものの、前半の点差を見れば充分に成功でした。少なくとも勝ちを期待できるだけの強さはありました。しかしJAXのDCは後半から撤退守備に切り替えました。
   この撤退守備はNEに後述する自由を与えてしまいました。これは後半を通して守備陣を苦しめる結果になりました。
   JAXは1ポゼ差に寄られるまで、ランランパスの単調なオフェンスに終始したわけですが、これが試合結果に直結したかと言えばそうではないのが面白いところ。時間を使うことに主眼を置き、リスクを下げるためのコールだったと思います。わざわざBortlesのパスで攻めるメリットはその時点では無かったです。


Gronkの喪失、縦の消滅、生まれた隙間
   戦術グロンクという言葉がある。困った時にGronkowskiに投げれば解決することから付けられた訳ですが、これの本質は相手やカバーの種類を無視してミドルゾーンを強引にストレッチ出来ることにあります。Gronkowskiしか出来ないことです。これを前半で失ってしまいました。
   この試合1発目のパスがCooksへのロングだったわけですが、それ以外ですとロングパスはほぼ通っていません。つまりNEは奥をストレッチすることが出来ていませんでした。さらにGronkowskiを失ったことでミドルのストレッチも出来なくなりました。NEは前半終了時点で使える手の多くを潰された状態であり、厳しい状況に陥っていました。
   McDanielsはかなり頭を悩ませたと思いますが、意外な形で解決します。JAXがマンカバーを辞めてゾーンカバーによる撤退守備に切り替えたのです。LBのセット位置が下がったことでランが機能するようになり、ゾーンの隙間が生まれたことでパスを投げる場所が生まれました。NE得意のRBによる早いbubbleやscreenも機能しました。NEは手詰まりが一転して好機になりました。
   

AmendolaによるEdelmanロール 
   奥がストレッチ出来ないとなると、あとは横のストレッチしかないわけです。NEの横のストレッチには大きく分けて2通りあり、RBによる早いアウトサイドへのランパスと、WRによるフィールドを横断するパスです。後者にアウトルートのタイミングパスを加えたものは主にEdelmanが担っていた役割です。
   今回Amendolaが活躍したのはこのEdelmanロールを行っていたことがあります。LBの後ろを取ったAmendolaにBradyが正確無比なボールを投げ込み、RACを狙うものになります。このEdelmanロールによって中央のパスに注意が向くため、LBがアウトサイドのRBへのリアクションが遅くなるという相乗効果もありました。


まとめ
   JAXは前半に作った優位性とアドバンテージを後半に入って食いつぶしてしまった印象です。たぶん耐えれるという勝算があっての撤退守備だったと思いますが、NE相手に消極的選択肢を取ったのは悪手でした。DLのプレッシャーがかからなくなってからも、無策に同じ事を続けたのは残念です。攻撃陣はNE戦の1つの目安である20点を取るなど合格点。ただ、頼れるWRかTEがいればまた違う結果になっていたとも思います。Bortlesはかなり成長したシーズンでした。見直しました
   NEはお手本のようなゾーン攻略を見せてくれました。Bradyは怪我をしていましたがさすがの判断力ですね。守備は思いの外Bortlesのパスに掻き回されていたと思います。それでも要所は締めるのだからツボは抑えてました。


次回はNFC編です。質問や疑問ありましたらツイッターやらコメントで聞いてください
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・凄い試合でした。これぞPO

・ドラ3ルーキーWR Carlos Hendersonがルイジアナ州でマリファナ所持で逮捕。因みにコロラド州は合法です


JAXジャガーズ vs PITスティーラーズ
   レギュラーシーズン以来の対戦となった2チーム。守備合戦が予想されましたが、ターンオーバーなどから21点先取したJAXをPITがパスで追いかける展開になり、結果的にノーガードの殴り合いになりました。POだと大変珍しい試合ですね
   JAXは序盤からランが機能し、幸先よくTDを決めます。さらにBortlesがPAから素晴らしいパスを投げるなど追加点を挙げ、殴り勝ちました。PITはDLが押され、Fournetteのフィジカルに押し負ける場面が目立ちました。
   PITはRB Bellのランが機能していたものの、常に追いかける状況で有効に使えず。Roethlisbergerが400ヤード超え5TDと気を吐くも2つのターンオーバーをTDに繋げられたのが響きました。
   JAXが素晴らしい入り方を出来たのが大きかったです。Bortlesも良いパスを投げており、PIT守備は的を絞れませんでした。ランが機能すると強いですね。PITはBellのランでコントロールできる展開ができず、常に追いかける状況でした。Antonio Brownの素晴らしいキャッチがあったものの、彼以外に本当に頼れるWRがいなかった印象を受けました。


NOセインツ vs MINバイキングス
   前半は完全にMINのペース。17点を追加するとターンオーバーなどでNOをシャットアウト。3Q終了前にTDを返すとターンオーバー2つから残り3分で逆転。そこからMINが逆転のFGを決めるもNOは残り29秒で再逆転のFGを決める。しかし、MINは残り10秒からさよならTDを決めて大逆転勝利を決めました
   NO攻撃は前半シャットアウトされました。ランも出ず、2つのINTで攻撃の芽を摘まれました。しかし、後半からはクロスルートやカムバックなどを使いミドルゾーンを攻略。さらにRB KamaraのミスマッチやスクリーンでLBを前に釘付けしました。MIN側は前半は完璧な守備でしたが後半はゾーンの隙間とスピードのミスマッチを狙われました。それでも崩れることなく最FGに抑えた集中力はさすがでした。
   MINはランが上手く機能しなかったものの、DiggsやThielen、Rudolphと相手DBの1on1に持ち込み、そこを起点に攻め込みました。ピックルートでRACも狙うなどLBやFSのゾーンカバーを破壊するコールもありました。NO守備はプレッシャーがかかる場面が少なく苦戦しました。Lattimoreがマンカバーで負けるなど苦戦する場面も多かったですが、後半は進まれてもTDは許しませんでした。最後のタックルミスは致命的でしたね。それまで素晴らしい活躍をしていたMarcus Williamsでしたが大きな後悔の残るプレイとなってしまいました。
   守備力の高い両チームでしたが、攻撃が相手を攻略していました。アジャストもしっかりされており、NOはあの状況から逆転まで持っていく強さがありました。特に残り3分からの攻防はとても見応えがありました。



まとめ
   経験の浅いQBが揃う結果になりました。新鮮なメンツですので、来週も楽しみです。どんな戦術、準備をしてくるのか興味が尽きません。
   あと今年を見ていて、スピードのあるRB並びにキャッチ力の高いRBの需要が上がる気がします。RBにはランでLBを警戒させるだけでなく、レシーバーとして前に誘い出す役割を担うようになっています。このRBの使い方1つ注目して試合を見ると面白いと思います。
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