・長いのは達成できないのでドラ1だけです


1, DE Travon Walker(JAX)
   いや、分からない。ポジションは理解できます。ニーズですから。しかしHutchinsonではなくWalker…ポテンシャルの高さを買いましたか
   Walkerは確かに凄い身体能力の持ち主です。それこそ歴代でも屈指のものであり、このレベルのフィジカルを持った選手は獲得できないと考えたのでしょう。
   しかし、Walkerはあの強すぎるDL陣が隣にいて、更に身体能力でしか勝負していません。ラン守備はすぐにでも活躍するでしょうが、Edgeにおける最大のポイント、パスラッシュは何者でもありません。果たしてどうなるのか


2, DE Aidan Hutchinson(DET)
   ニーズのEdgeで最も生産性の高い選手を獲得しました。今年のカレッジでランパス問わずに毎試合プレイに関わり、プレイを決めていました。
   1位指名濃厚な地元選手を2位で取れたら御の字ですね


3, CB Derek Stingley Jr(HOU)
   S Kyle Hamiltonがよくモックだと名前を見かけました。実際2巡でJalen Pitre取っています。ニーズだったのは確実です
   しかし、SとCBのポジションバリュー、試合における重要性を比較すればCBに軍配が上がります。近年カレッジから優秀なWRがこれだけNFL入りをする中で、優秀なCBの流入は相対的に少ないです。そのため、優秀なCBを指名するチャンスを逃さなかったと考えられます。
   実際2つ目の1巡である13位の前にはNYJ(4, 10位)、NYG(5, 7位)、MIN(12位)とCBニーズのチームがいます。そのため、3位で指名するしかなかったのでしょう。


4位 CB Sauce Gardner(NYJ)
   今年のCBはStingley, Sauceのトップ2が抜けていました。目の前でStingleyが指名された以上、10位まで待つという悠長な選択肢は存在しませんでした。
   先ほども述べたようにCBの重要度は高まっています。チャンスを逃さなかったのでしょう


5位 DE Kayvon Thibodeaux(NYG)
   CB2人が売れたことで残ったDEの超逸材。Stingleyと共にFr年から将来のトップ10を嘱望され、そのままトップ5で指名されました。
   常時ダブルチーム、トリプルチームを受けたためサック数などは伸びなかったものの、逆にそこまでしないと止まらない選手でもありました。強すぎて自分サイドにラン攻撃をされないMyles Garrettみたいですね。


6位 OT Ikem Ekwonu(CAR)
   当ブログの3位予想。何度も言うが将来オールプロになれる選手です。
   強烈すぎるランブロックばかりがフィーチャーされますが、評判ほどパスプロテクションは悪くありません。腰高になる場面があるため、セットアップの形が安定すれば1年目からオールプロもあるでしょう。


7位 OT Evan Neal(NYG)
   アラバマ大学におけるLG→RT→LTルートはエリートの証。その中でも巨大で機敏な選手です。長い手とよく動く足を使ったパスプロはカレッジで最強クラスでした。ランブロックはアタックのポイントが悪いので結構外します。そこがEkwonuより下になった理由でしょう。
   NYGではRT起用でしょう。たぶんLTの方が得意なんですけどね。さすがにAndrew ThomasをRTにすることはないでしょう


8位 WR Drake London(ATL)
   個人的なWRの3番手でした。Jamesonは怪我していたので、実際は2番目に指名される予想でした
   デカくて強いタイプですね。カレッジ最終年は怪我で離脱しなければもっと活躍したでしょう。彼はLaquan Treadwellではなく、Mike Williamsになれるという予想しています。たぶんMike Evansではないです


9位 OT Charles Cross(SEA)
   6位予想もあったパスプロに優れたOTです。スピードラッシュは弱点ですが、コンタクトの位置や形がよく、簡単にDEを捕まえて止める才能があります。
   上2人と比較すると圧倒的な身体能力や、サイズがあるわけではないです。そこが3番手になった所以ですが、だからといって彼が劣った選手ではありません。


10位 WR Garrett Wilson(NYJ)
   派手なOSUのWRです。エースこそJackson Smith-Njigbaという来年のトップ10候補に譲りましたが、QB Stroudの信頼厚く頼られる選手でした。
   RACスキルが素晴らしく高く、空中での姿勢やルートランなどセンス溢れるプレイヤーです。落球癖だけは何とかしたいですね。Wilson to Wilsonが機能するかはNYJの今シーズンを占う要素です。


11位 WR Chris Olave(NO)
   OSUの3番手として評価が定着しましたが、今年のWRクラスではトップ4として認識されていました。スピードがあり、ルートランに優れた選手ですね。ディープをアタックできるポゼッション枠は珍しいです
   派手なプレイは少なく、またキャッチ力も並なのは気になるところです。エースよりも、怖い2番手タイプです。Justin Jeffersonにはなれないでしょうが、似たようなタイプだと思います


12位 WR Jameson Williams(DET)
   MINとのトレードで20個ジャンプアップして指名しました。かなりDET有利のトレードでした。
   指名したWilliamsは今年のトップWRです。クイックネスと加速力でCBを引き剥がし、ボールを持てば一瞬で10ヤード以上持って行けるビッグプレイメイカーです。ACLを切っていなければトップ5もありました。
   昨年のJamesonの活躍は、21年のDevonte Smith, 20年のJa'Marr Chase, 18年のJerry Jeudyと並ぶレベルでした。NFLでも大きなインパクトを残せるでしょう。


13位 NT Jordan Davis(PHI)
   スポットを2つ上げてモンスターDTを獲得しました。10~15位でのDT指名はFletcher Cox以来です。
   ラン守備ではシングルチーム相手ならほぼ確実にロスタックルを決め、ダブルチームではしっかり2枚食える選手でした。パスラッシュでも巨体からは信じられないクイックネスでQBに襲いかかる様は圧巻です。課題はスタミナ
   

14位 S Kyle Hamilton(BAL)
   トップ5予想もあったスーパーSがここで指名されました。6-4, 220lbsはOLB並の体格であり、それでいながらDBとしてプレイできるスピードを評価されてきました。
   スリップした理由は近年のDBがより高速化により、Hamiltonのスピードでも不安視されたことでしょうか。またスロットCBとしては鈍重であったことも評価が下がる要因になったと考えられます。
   BAL守備がこの先上がるためには抜本的な選手の入れ替えが必要でした。その意味でもインパクトを与えれる選手を獲得できて良かったでしょう


15位 OG Kenyon Green(HOU)
   カレッジではLTも出来た完成度の高いOGですね。去年のRaShawn Slaterを彷彿とさせる技術のあるOGです。ランブロック、パスプロ共に秀でた選手です。
   OGをこの位置で指名して良いのか?という批判もありますが、HOUはNFLで実力を発揮出来る選手が欲しいので、間違った方針ではありません。Greenはキャリアで安定的にプロボウルに選ばれる実力があります


16位 WR Jahan Dotson(WAS)
   11位からトレードダウンした結果、損な立ち回りになりました。恐らく下げてもWR Jameson Williamsは残るという判断だったのでしょうが、結果的に残りませんでした。トレードアップしたNOと明暗を分けましたね。
   DotsonはシュアハンドのWRです。小柄ですが、NFLで戦えるスピードがあります。初速が遅いこと、クイックネスが足りていないことは懸念ですが、QBを助ける選手でしょう


17位 OG Zion Johnson(LAC)
   明らかなニーズをそのまま埋めました。電話ボックスに例えられる巨体から繰り出すパワフルなランブロックが特徴的な選手です。
   Greenと比較すると、まだ荒削りです。それを正しく伸ばすことで更なる活躍が見込まれます。Slater, Zion, Linsleyと並ぶ左側に注目です


18位 WR Treylon Burks(TEN)
   エースWR A.J.BrownをPHIにトレード。その対価として18位を獲得しました。
   Brownを放出して、Brownと比較される選手を獲得しました。カレッジではQBの実力が酷かったため、評価が別れることが多かったです。しかし、フィジカルとスピードが高く評価されてこの位置です。


19位 OT Trevor Penning(NO)
   運動能力は高いものの、荒削りなOTがここで指名されました。コンバインで身体能力を証明し、シニアボウルでフィニッシュまでプレイするハードワークを披露しました。
   しかし、実力はまだNFLの平均レベルより下です。そのため、大成するには時間がかかるでしょう。2~3年我慢して起用すれば、ブレイクアウトするでしょう。NOはLT不在ですので、開幕戦から先発するでしょう。


20位 QB Kenny Pickett(PIT)
   今年のトップパサーかつ、地元選手を獲得しました。手のサイズは問題視されていましたが、今年のQBで唯一まともなパサーでありました。
   闘争心に溢れ、WRへの投げ分け能力にも長けた選手です。1年目はカバーが読めないことで苦戦するでしょうが、成長すれば良い選手になるでしょう。


21位 CB Trent McDuffie(KC)
   29位をトレードアップして指名しました。CBの3番手評価で、サイズはないですがフィジカルなプレイが出来る選手です。タックルが得意で、卓越したゾーンカバースキルで、全く狙われない選手でした。
   KCがCBに上位を使うのはMarcus Peters以来ですね。そのPetersもワシントン大学ですので、フィットするのは間違いないでしょう。外CBもできますが、スロットでの起用が最初は多いのではないでしょうか。


22位 LB Quay Walker(GB)
   サイズがあり、身体能力に優れた大型LBです。タックル力がかなり高く、綺麗な形でしっかりとプレイを決めます。またカバー能力も高く、ジョージア大学ではTEやスロットWRともマッチアップしていました。
   De'Vondre CampbellがMLBでいるため、隣で彼を補完するスピードのあるLBを獲得しました。チームに早い段階から貢献しそうです。


23位 CB Kaiir Elam(BUF)
   サイズと身体能力がかなり高いCBです。問題は技術が伴っていないことです。体の使い方は、身体能力頼みであり、キャリアの早い段階ではかなりやられるのではないでしょうか。将来的にTre Whiteに変わるエースCBに期待されます。同時にCBデプスを底上げする意図が見られます。
   現時点ではゾーンカバー向きですが、将来的にはマンカバーでエースCBにもなれる可能性があります。


24位 OT Tyler Smith(DAL)
   マイナー校のデカいOLですね。NFLではOG向きとも評価されています。サイズを生かしたパワフルなプレイが持ち味です。逆にステップワークは重く、スピードのある相手には苦戦しそうです。LGでの起用が想定されます
   OL補強は費用対効果が高いとは思えないですが、DALのアイデンティティを継続するという意思表示でしょう。


25位 C Tyler Linderbaum(BAL)
   WR Hollywood BrownをARIにトレードし、獲得した23位を下げての指名となりました。オフェンスの大きなニーズであったCを埋めました。
   機動力と技術に優れた選手で、パスプロでは相手を完封し、素早い飛び出しからDLを押し込みます。早すぎてLBのブロックをミスするのが玉に瑕ですね。また小さく、腕も短いことからC以外出来ない選手とされています。


26位 DE Jermaine Johnson(NYJ)
   2巡をトレードアップしてDE Johnsonを獲得しました。スタートのキレがよく、またラン守備でかなり活躍できる選手です。一方で、パスラッシュではテクニックが未熟で、カバレッジサックが目立ちます。NYJにとってエッジラッシャーは長年の課題です。2桁サックできるエース候補です
   パスラッシュ能力に磨きをかけたいですが、HC Robert Salahが見込んだ選手ですので、数年後が楽しみです


27位 LB Devin Lloyd(JAX)
   2巡をトレードアップして、大型で身体能力の高いLBを指名しました。ランパス共に絡める万能型で、パスカバーでは深い位置まで下がることもできます。4-3メインの守備を多様するため、MLBの重要性は高いです。取れるうちに取ったのでしょう
   懸念はタックルが腕だけで行くことが多く、フィジカルがより強いNFLではタックルミスが増えそうなことでしょう。


28位 DT Devonte Wyatt(GB)
   ジョージア大学のDLの中で最もパスラッシュ能力を高く評価されていました。ラン守備もしっかりとしていて、この位置まで残るようなタイプではありません。GBのDLは層が薄く、先発も飛び抜けて強くはありませんでした。それを一気に解決できる選手です
   DVによって訴えられており、それが評価が下がった原因になります。持っている能力は間違いないため、試合に出れば活躍するでしょう。


29位 OG Cole Strange(NE)
   21位をダウンしてOG指名です。マイナー校の優れたOGで、Joe Thuneyと比較される即戦力です。2巡予想も多かっただけに、指名には驚きの声もあがりました。ランパスどちらも安定した選手です。
   NEの1巡OGといえばLogan Mankinsがいます。彼のような世代を代表するOGになることが期待されます。NEのオフェンスはMac Jonesを活かすためにもOG/Cが重要です。それを補強した形になります。


30位 DE George Karlaftis(KC)
   ラン守備のよい5テクDEです。パスラッシュでは一瞬の攻防からOTを抜くことを得意としています。KCはDLが弱点であり、特にDEは先発できる選手が必要でした。
   エッジを回るにはスピードがなく、OTとバトルするにはパワーが足りないと、トゥイナータイプと評価されてもいます。また、レベルが少し上がると完封されることも多く、ムラっけが気になるところです。


31位 CB Daxton Hill(CIN)
   SというよりもニッケルCBです。ディープのカバー能力は特段高くないですが、ニッケルCBとして安定した活躍を見せる選手です。CINは将来的にCBニーズが発生します。それを先回りして埋めた形でしょうか。
   技術的にかなり優れていたり、身体能力がかなり高い訳ではありません。現時点では、綺麗にまとまった能力をしています。癖が少ないため、序盤からスナップ数を獲得するのではないでしょうか。


32位 S Lewis Cine(MIN)
   ハードヒット系Sです。ラン守備が強く、フィジカルを活かしたタックルが魅力的ですね。前に上がるスピードはかなりのものです。Harrison Smithとあまり相性が良いとは思えないのは懸念でしょうか。
   一方でパスカバーは悪いです。特にディープゾーンのカバーは後手を踏み、穴になっています。


まとめ