・シーズン終了するWeek18は面白い試合が多かったですね。話した中からいくつか抜粋を


Joe Staley、経験の少なさで敗れる
   6連続で4thダウンギャンブルを成功させ、劇的な同点からOTまでもつれ込んだLAC@LVですが、OT残り38秒でLACのHC Brandon Staleyはシーズンで最大のミスを犯してしまいます。それはタイムアウトをコールしたことです
   もっと早く取るべきだったのでは?という疑問ではありません。このタイムアウトはどんなタイミングであれ、取ったことが間違いです。 
   Staleyは試合後に「守備を再びセットして、万全を期したかった」と話しています。フィールドの中は本当に万全ではなかったのでしょうか?それを決めるのは選手であり、HCではありません。明確なアラインのミスや伝達ミスでない限り、サイドラインからタイムアウトを取って万全を期すことは必要ありません。
   要するに、このタイムアウトは「Staleyの心の不安から」とったものであり、それはHCのエゴでしかないのです。
   サイドラインから見ていて不安になることはあります。特にギリギリの状況ほど、それを強く感じます。しかし、フィールドの選手たちはかなり集中していますし、冷静です。彼らを信じるのもHCの役目です。SB49でBill Belichickは絶体絶命の状況でタイムアウトを取りませんでした。それは相手チームを焦らせる目的もありましたが、同時に選手たちへの信頼からなるものでもあります。
   この敗戦でStaleyは苦い経験をしました。これを来年以降に活かすのが、彼の次の課題ですね


 INDの誤算、油断によるPO逸か?
   INDの誤算はJonahan Taylorのランが出なかったことでしょう。予想よりも遥かにJAXのDLが粘りを見せていました。いつもならフレッシュできる3rd&ショートを止められる。前提の崩壊は、アメフトにおいて最も避けたいことであり、ここから修正が上手くいかないまま試合が終わってしまった。そう見えました
   ではなぜ修正が遅れたのか?個人的には油断だと思っています。「シーズンを通して負けが多く、更にHCを更迭しているチームに負けることはないだろう」。「最終戦でPOかかった試合で格下で良かった」。そういった見えない慢心がチーム内にあったのでは無いかと思います。実力差がかなりあるカレッジならいざ知らず、NFLでそれは致命的です。チームの弛緩した空気は試合中に直ることは非常に難しいです。結果、INDは敗れました
   何が悪かったのか?と聞かれれば、最終週の過ごし方ではないでしょうか?いつも通りに練習をしたかもしれませんが、気持ちはどうだったのか?分からないことですが、勝って絶対にPOを決めるという強さは見られませんでした。
   QB Carson Wentzのパフォーマンスが良ければ…確かにそうですが、Wentzも弛緩した空気で準備をしたならば無理でしょう。真実はわかりませんが、HC Frank Reichの準備は他の試合と比べて甘かったと感じました


Jimmy Garoppoloの成長
   SFは絶体絶命の状況にいました。4Q残り1:30、タイムアウトは0、ボールは自陣の12ヤード地点。点差はなんと7点。時間内にフィールドを横断し、遥か彼方に見えるゴールラインまでボールを運ばなくてはいけません。
   昨年までのSFならば、Garoppoloがミスをしてゲームセットであったでしょう。SB53のように。しかし、Garoppoloはこの困難なミッションをやり遂げました。これにはかなり驚きました。リードした展開で、正確に、プレイコールに忠実にプレイするのがGaroppoloの持ち味です。それは、裏を返せばプレッシャーがかかる展開、QBの力量が試される展開に弱いということでした。
   しかし、この試合ではかなりのプレッシャーがかかる中で、Garoppoloは困難な状況を打破してチームに勝利をもたらしました。GaroppoloはSFがPOに出場する立役者となったのです。


まとめ
   INDの話は想像です。個人的な見解なので気分を害された方はごめんなさい。油断以外でJAXに負ける理由が特に思いつきません。そこまで悪いプレイばかりだとも思いませんでした。
   SFはPOのダークホースかもしれません。とはいえ、NFCはGB, TBのチーム力が頭抜けていますので、勝ち抜くには厳しい戦いが待っています。
   AFCはTENが有利と見ています。KCに対して有利な要素があり、かつ経験値も高いです。ダークホースはCINですね。オフェンスが上振れたら止めれるチームはないでしょう。不安定なので絶対勝ち抜くとは言えませんけども