・ネタバレするので見てない人はブラウザバック


・素晴らしい試合でした。31-20でKCが勝利、50年ぶりのチャンピオンです。MVPはPatrick Mahomes。こちらも妥当ですね。シーズンMVPを獲得した最年少のSB王者だそうです


SB LIV プレビュー
 KCの最初の攻撃をあっさり押さえ込むと、SFはジェットスウィープなどでロングゲインをしFGに繋げます。KCも反撃してTDとFGを1つずつ決めて10-3とリードします。SFはランとパスを絡めながら最後はFB JuszczykへのパスでTDを決めて10-10で前半を終えます。
 後半になってSFのランが機能し始めたことでオフェンスのテンポが良くなり、更に10点追加10-20とSFがリードして4Qを迎えます。反撃したいKCでしたが、SF守備の激しいプレッシャーとカバーにMahomesが苦しみ、イージーなパスミスや判断ミスを繰り返してしまいます。しかし、4Qの途中にMahomesからTyreek Hillへの44ヤードパスが炸裂。これをTDに繋げて息を吹き返すと、守備陣が3&outでボールを取り返し、そのチャンスをまたもやTDに繋げて24-20と逆転。最後はSFの攻撃を守備陣がしっかりと締めて勝利しました


SB MVP Patrick Mahomes
 RB Damien WilliamsがMVPではないか?という意見も見ました。確かに「最も活躍した選手」というなら当てはまるかもしれませんが、「最も価値のある選手」として見たらMahomes一択です。
 確かに3Qまでは調子が悪かったです。シーズンで見たことないようなINTを投げ、ターンボール、アンダースローなど明らかに精彩を書いたプレイでした。それでもノーハドルで自らリズムを生み出し、逆転の足掛かりとなった3rd&15のTyreek HillへのロングパスはPatrickMahomesという選手の真骨頂とも言えるプレイでした。
 その前のパスが一度はパス成功となったものの、チャレンジで覆っての3rd&15。かなり厳しいラッシュが迫る中で、あのメンタル的にも極限の状態でパスを通してしまうのが流石であり、彼をNFLで最も危険なQBの1人にしている原因でもあります。終盤のロングパスを通さなかったJimmy Garoppoloとは対照的なプレイでした


SFの守備アプローチ
 これはかなり成功していたでしょう。4人でMahomesにプレッシャーを与えて混乱させ、INTを奪う。ビッグプレイを起こさせない。守備側のアプローチは計画通りでしたが誤算があったとすれば、想像以上にMahomesが逃げるのが上手かった。上手すぎました
 あと一歩遅ければ、あとワンテンポ遅ければサックという場面から逃げ出してスクランブルで1stダウンを獲得するのは流石でしたね。SFとしては追い詰めてるのに捕まえられない場面がいくつもありました


SFの攻撃アプローチ
 前半はKCにアウトサイドゾーンを止められる厳しい立ち上がりでしたが、WRのランやPAを駆使して進みました。後半に入ってアウトサイドゾーンまで機能してくるとやりたいことをやれていました。
 Garoppoloの能力の限界が見えました。前半の不用意なINTと4Q残り5分でのプレイがそれを象徴していました。今日はミドルゾーンへのパスに終始し、フィールドを広く使えてなかったのも手詰まりの一因でした
 出来るタレントで最大限やったと思いますが相手が悪かった


まとめ
 色々たらればはありますが、全て考えるとMahomesが凄かった。ただそれが伝わる試合でした。SFの敗因を挙げるとすればQBの差、得点不足でしょうか。酷な話ですが
 全体的に個の力が目立った試合でした。KCの豪華なレシーバー陣にChris Jones。SFのDL陣にKittleとJuszczyk。やっぱりアメフト最後はマンパワーがモノを言いますね。
 これにて19/20シーズンも終了です。今年度も当ブログをご愛顧いただき、誠にありがとうございます。オフシーズンもよろしくお願い致します。