2019年のJAX
 FA市場の目玉だったNick Folesを獲得しましたが、そのFolesが初戦で鎖骨を骨折して戦線を離脱する幸先の悪い幕開けでした。しかしドラ6のGurdner Minshewが代役先発として思わぬ活躍を見せてくれました。Folesが復帰したものの成績が奮わず、結局Minshewに先発が戻り6-10でシーズンを終えました


オフシーズン問題1 DE Ngakoueとの再契約
 JAX守備で最も価値のあるパスラッシャーになりました。一方でこのクラスのFAだと年20Mが必要ということでもあります…
 JAXは現在キャップがマイナスなので、Marcell Dareusのチームオプション破棄などでキャップスペースを作る必要があります。とりあえずフランチャイズタグでしょう


オフシーズン問題2 オフェンスの方針
 FolesにしろMinshewにしろゲームマネージャータイプのQBです。彼らは安定したパスを投げて堅実なプレイを展開することは出来ますが、パスだけでドライブを進めたり、厳しい局面でパスを成功させることはあまり得意としていません。JAX不振の原因の1つに、そんな彼らに「不得意なプレイをさせた」ことがあります
 JAXは「ランが出ること」を前提にオフェンスが組まれています。しかし、今シーズンはランが思ったよりも機能せず、結果しわ寄せがQBへ行きました。来年JAXの強化方針として2つ考えられます。「OLを強化してラン攻撃を軸に据える」、「WRやTEを強化してRACを期待するプレイを増やす」
 前者は現在の継続路線になりますが、OLに対してかなり投資している現状で、これ以上ドラフトなりFAなりで選手を集めるのは過剰投資に成りかねません。後者はパス攻撃の脅威を高めてラン攻撃とのバランスを取るものですが、そういった選手を集めるのは難しいです
 どちらにしろ全体9位というドラフト指名権の使い方が重要になるでしょう。OLならAndrew Thomas(Georgia), Jedrick Wills(Alabama)、WRならJerry Jeudy(Alabama), CeeDee Lamb(Oklahoma)がターゲットでしょう


オフシーズン問題3 ラン守備の改善
 ランで時間をコントロールするのと同様に、JAXは守備でロースコアゲームに持ち込むこともコンセプトにあります。そのためにはラン守備が必須なのですが、昨年はラン守備28位とリーグ下位に沈みました
 問題はDTというよりLBです。Myles Jackが怪我をし、Telvin Smithがプレイしないなど軸となる選手がいなくなりました。Kenneth Murray, Patrick Queenといったスピードのあるタックラーが取れると強さが戻ってきそうです


まとめ
 最大の問題はコーチングな気もしますが、続投という決断をオーナーが下したので選手補強やチームコンセプトの見直しで立て直しを図ることになりそうです。老害となっていたTom Coughlinもいなくなりました 
 JAXの目指すランと守備を軸としたチームは作るのが難しいです。愚直に続けるのか、何か方針を変えるのか。Jalen Ramseyをトレードした1巡をどう使うのか。そういったところに注目したいオフシーズンです