・14-2でAFCを牽引したBALのホームに先週NEに引導を引き渡したTENのマッチアップです。


TEN@BAL プレビュー
 BALはLamar Jacksonがリーディングパサー兼リーディングランナーとMVP級の大車輪を見せて14-2でシーズンを駆け抜けました。プロボウル、オールプロにも多くの選手が選出され、あとはSuper Bowlを取るのみとなっています
 一方のTENも圧倒的不利とされた前評判を覆してNEに勝利しました。ランと守備の強さを前面に押し出したチームはプレイオフを戦う強かさがあります
 またBALのOC Greg RomanとTENのDC Dean PeesはSB47当時のSFのOCとBALのDCでもあります。あの名勝負が形を変えて見れるわけでもあります。気になる人は↓の動画を見て



TENオフェンスvs BALディフェンス
 TENの基本はやはりDerrick Henryのランですが、今回はかなり警戒されるでしょうから、Ryan TannehillのPAやクイックスラントなどの得意なパスを決めていきたいです。クイックスラントはマンツーマンの苦手なMarcus Petersが狙い目でしょうか。PAは長いのよりも確実性が重要です。BALのセカンダリーはボールスキルに長けた選手が多く、油断すると盗まれます。ランはフロント7が強いので厳しい戦いになるでしょう。OLBのコンテインを破壊して外展開を決めたいところ
 BAL守備は出足の速さと前へのプレッシャーが特徴的なチームです。その性質上、前半の元気なうちは手がつけられないです。この時間帯はしっかり抑えたいです。Henryのランをまずはフォーカスすると思いますが、ラン守備はフィジカルを削るので、後半になってもHenryが元気だとTENオフェンスを止めるのが難しくなるでしょう。そこで粘るのが大事です


TENディフェンスvs BALオフェンス
 TENの守り方はある程度DB(特にCB)に負担をかける代わりに残り9人でランのシャットアウトとスロットWRやTEのカバーを引き受けるものです。BALは外WRが弱いので、今まで以上にこの傾向が強くなるのではないでしょうか?BALの速いランと多彩なオプション対策が重要になります。誰にボールを持たせるのか?ここが大事です。ただ先発LBに怪我人出ているんですよね…厳しい戦いになりそうです
 BALオフェンスはTEを多く増やしたパワー体型から速いランとオプションで攻めてきます。とにかく通常のランが速いです。OL, RBともにかなりのスピード感でプレイをしてきます。しかし、エースRB Mark Ingramが痛んでいるのは気がかりです。速いランと共に厄介なのがLamar Jacksonのオプションです。スピードと緩急の激しいランは1人で止めるのはほぼ不可能です。彼が自由に走れば勝ちです。TEはタイプの違う3人が上手く共存しています。これに対してどういう守り方を選択するのか


注目ポイント
・TENのランは出るのか?ライン戦でTENは勝てるのか?
・TEN守備がBALの誰にボールを持たせるのか?オプションの止め方は?
・TENは3人のTEに対してどういった守り方を選択するのか?
・BAL守備はPAやクイックパスに対してどのような守り方をするのか?


まとめ
 今年の戦い方を見てもBALが有利です。調子が悪くても勝ってきましたから。この試合でも自分たちのプレイを貫くBALとそれを邪魔するTENという構図になるのではないでしょうか?TENがどのようなプランで臨むのか?で展開が変わってきます。少なくとも撃ち合いではないでしょう
 BALは極力ボールをコントロールしながら確実に点を積み重ねたいはずです。そうなると地上戦でヤードを重ねるのが大事ですね。いざとなればLamarのパスはありますが、不確実な部分が多いのでそこに依存はしたくないです
 両チームともに守備側のアプローチが鍵となりそうです。体力の落ちてくる4Q開始時の点差、そこからの守り方が特に大事です。
 BAL勝利予想です