・前回の記事はhttp://www.kcatfootball.net/archives/81411410.htmlです。3部作の中編になります

・昨日は3-4 Eagleと紹介したのですが、NEの守備体型3-4 Okieかもしれません。Okieの場合はEagle以上に1vs1で負けないことが重要になります


ポイント2
ライン戦での勝利
 optionプレイで混乱させたよ!という話をしてきたのですが、そもそもoptionプレイはOLが相手DLより強くて初めて成立します。ポイント2ではNEのDLがいかに押されていたかを写真でご紹介します。
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 この2枚はCLE戦でのラン守備の様子です。DLは中央に固まり、段差は見られません。この状態ですと、スーパーなRBを除いてロングゲインすることは厳しいです。次にBAL戦を見てみましょう
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 CLE戦と比較して間延びしているのが一目瞭然です。DL間にスペースも見えますし、段差も存在します。これだとRBは走れてしまいます

原因は?
 名前を挙げるならNT Danny Sheltonです。中ランを守る要であるNTがCとの一対一で押され続けたためにLBがタックルしにくい、できないシチュエーションが多かったです。DT Adam Butlerも押されるシーンはあったのですが、位置関係の問題もあり及第点でした。この問題点の解決は後編へ


ポイント3
コンテインの破壊とオープンプレイ
 3つ目はNEの弱点であるオープンにどうやってランを出したか?これを見ていきたいと思います。併せてNE守備のまずい対応も紹介しますFullSizeRender
 これも序盤にあったMarquise Brownのジェットスウィープです。アサイメントとしては単純で、OLBの足元にFBが飛び込み、広く空いているオープンを走るだけです。RBのランにするとハンドオフのタイミングからILBが間に合うこともあるのですが、ジェットスウィープはより早いのでILBが追い付きにくいですFullSizeRender
 ILB2枚の弊害であるオープンの弱さを狙われました。こうなれば10ヤードはやられます

ポイント4 非対称による弱点の露呈
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 次にNE守備のまずいアライン(セット位置)の話です。11人のうち7人固定するのはコンセプトだから仕方ないですが、残る4人の配置方法は工夫が必要です。
 上の写真、黄色の枠で囲った部分を比べてみてください。これはILBの両脇の空間ですが、奥側には2人プレイヤーがいるのに、手前側にはゼロです。このプレイは画面手前側へのランでロングゲインされたのですが、このアンバランスが無ければもう少し被害は少なかったと思います。左右対称が特徴のスキームで左右非対称にしている部分がいくつか見られました。

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 赤線で結んだ選手はそれぞれに対応しており、サイドごとの人数は均等になっています。これは正しい配置と言えるでしょう。問題は青丸の部分です。仮にRBのマンツーマンだとするならば、フィールド中央で正対するべきでありサイドを決める必要はないです。写真左側のプレイには強くなりますが、右側には弱くなります
 このプレイも右サイドのランを出されてゲインされました。これがNE守備に見られたアラインミスです


まとめ
 DLが押されるとどうしようもないですね。このパフォーマンスが改善されないならば、強い相手にShelton出すのは躊躇われます。
 OLBのコンテインが破壊された場合に起こること、守備陣のアライン問題は以上です。コンテイン問題は5-2使う限り永遠の問題ですからね。OLBをスクリメージラインにセットさせない(完全な3-4にする)とかが対策ですが、それをすると長所である出足の良さも消えてしまい…ここら辺はどう折り合いつけていくのか
 次でラストの予定です