・今シーズン平均7.6失点と驚異的な数字を残していたNE守備がBALに37点取られて敗れるという結果が出ました。ここまで圧倒的な堅守を誇っていたのに、なぜ大量失点したのか?図を交えて解説していきます。長くなりそうなので分けていきます


前提知識1 NEの守備体型
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 NEの試合を全部見たわけではないのですが、基本的にこの体型を使っていました。デプスチャートを見てもDL3人、LB4人になっているので恐らく3-4 Eagleと呼ばれる体型でしょう。IMG_1850
 上の図はLBの位置が適当ですがご了承ください。閑話休題、3-4 Eagleの特徴はスクリメージラインに乗る選手が左右対称にセットすることです。NTをCの正面、両DTはOTの少し内側(4iテク)、OLBがオープンという塩梅です。
 この体型の利点は
  1. wkサイドの人数(上写真だと右側)が多くなり、wkサイドへのプレイが強くなる
  2. C正面、OTへのシェード(OLとOLの間ではなく、OLの選手に被るようにセットすること)によってOG以外がLBへ抜けてきにくい
  3. 中央にプレイヤーが寄るので中ランに強くなる
といったものがあります。

前提知識2 オープンが弱い
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 NE守備はDL3枚+LB4枚の計7枚のセット位置が固定です。そして基本的にはFSは後方に残します。
 つまり、この写真でも見られるように、ハッシュの外側(白い点線からサイドライン方向)には大きくスペースがあります。それにより、DLを抜かれるとロングゲインされる危険性があります。CLE戦でNick Chubbに何度かやられた原因です。前のめりなため、突破されると脆いのです

 この2点を念頭に読んでください


ポイント1
オプションによる攻略
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 まずは1Q序盤のプレイになります。プレイとしては単純なLead option(FBをリードブロッカーにして、QBかRBがボールを持つoptionプレイ)です。これは12ヤード獲得となりました。
 写真の赤線はNE守備の動き、青線はBAL攻撃の動きです。オプションキーは一番右のOLBになります。
 NE守備はオプションキーのOLBがQBへアタック、RBを後ろのILBが仕留める動きになります。このプレイではOTがILBをブロックする役目を持つのですが、OG以外が抜けてきにくい3-4Eagleなら問題とはならない。はずなのですが…
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 ガッツリ取られてますね。これではオープンでタックル出来る選手はゼロなので12ヤードも走られるわけです。
 このプレイの問題は黄色の丸で囲ったDLの選手です。ほぼOT正面にセットしながら、素通りさせたためにILBがブロックの餌食になりました。NEとしては有利なはずのマッチアップでやられたプレイになりました

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 続いてはTDシーンになります。こちらはRBとQBによるDive option(RBの中ランかQBの外ランか)です。これもオーソドックスなやつになります
 このプレイで良くないのはOLB#58です。NEはオプションキーの選手はQBを見る決まりごとがあるようなので、背番号が見えるほどがっつり中に食いついているのが問題です。ゴール前で特に中に人を集めているだけに、不用意なミスと言えます

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 前2つがオーソドックスなプレイであったのに対して、こちらは初見ではほぼ止められないであろうプレイです。今回のオプションキーにされたのはOLBではなく、DTでした。
 ボールキャリアーはRB#35またはQB Jacksonです。QB Jacksonにはリードブロッカーがいます。
 オプションキーにされたOLBはQBを見るのですが、DTがオプションキーにされた場合はRBを見ます。そしてQBを見るのはILBの役目になります。しかし、このプレイではQBを見るはずのILBもRBに釣られたのでBALのロングゲインになりました。

 
まとめ
 このように、BALはoptionプレイを上手く使ってNE守備を混乱させました。NEもやられっぱなしではなく、アジャストしましたがその話は次回以降に