・KC戦でDENは9サックも浴びて負けました。これはOLの問題と「彫刻」と揶揄されるほど動けないFlaccoのせいです。そこでScangarello OCの師匠であり、Flaccoと同じく地蔵QBのGaroppoloで5-0を達成しているSFがどのような工夫をしているのか、見ていきたいと思います


SFを知る
 現在両OTが怪我で離脱しています。LAR戦では両OTのパスプロテクションは良くないパフォーマンスでしたが、それでも被サック2に抑えました。その工夫を見ていきます


方法1、RBを中央に出す
 DENでもRBをパスに組み込んでいますが、多くの場合でメインターゲットとして使用しています。LBなどとのミスマッチを作れる利点があります。しかし一方で、カバーされた場合にはサックされる可能性が高まります
 SFはRBをよくパスプレイに組み込みますが、DENよりも高い頻度でセイフティーバルブとして機能させます。これはパスカバーに下がったLBの前のゾーンにRBを出す動きを指します。タイミングも他のWRやTEと比べて遅いので空くのも特徴です

方法2、スクリーンプレイの使用
 昨今のNFLで強豪と言われるチームの多くはスクリーンプレイが上手です。NEを筆頭にKC, LARそしてSF。この手のプレイは年々複雑になっていますし、未だにプレッシャーを躱しながらロングゲイン出来るプレイです。今回は特にRBスクリーンについて取り上げます
IMG_1743
 スクリーンプレイで最も重要なのは守備側がパスプレイだと完全に信じることです。DLはパスラッシュをかけ、LBとDBはパスカバーに下がる。そうやって作り上げられたギャップが広いほど効果を発揮します。そのため、「QBが奥に投げる気が見えない」、「WRがルートランやる気がない」、「OLがDLのブロックを捨ててダウンフィールドに出る」。これらの動きが早過ぎるとバレてしまい、逆に自分たちの首を締める結果になります
 スクリーンのブロックに関してはスクリメージラインから10ヤード以内の選手をしっかりブロック出来るかが成否を分けます。逆に守備側は10ヤード以内でタックル出来ないとロングゲインされてしまいます

方法3、パスプロテクションの偽装
FullSizeRender
 少し見にくいのですが、このプレイで黒丸でかこったのはGeorge Kittleです。SFのメインターゲットであり、現在最高のTEです。このプレイでKittleはスナップと同時に逆サイドにパスプロテクションの補助に行きます。普通ならそのままOTのヘルプに入るのですが、Kittleはワンチェック入れただけでQB Jimmy Garoppoloの方を向きました。ダウンフィールドに投げ込めなかったGaroppoloはKittleに投げたことでサックを回避しました。IMG_1742
 このプレイは結果的に1人スクリーンであり、セイフティーバルブとして機能したのですが、TEのパスプロテクションまでをフェイクに使うという守備側からすると盲点であり、それ故に警戒しなければ反応が遅れてしまいます。
 

まとめ
 何が言いたいかというと、うまく逃げ道を作りましょう。この一点です。この手のプレイはリスクもあるのですが(ヤードはRAC頼み、OLが反則を取られることが増えるなど)、地蔵QBが先発な以上やるしかないと思います。
 幸いDENにはPhillip LindsayにNoah Fantとボールを持ってからRACを期待できるスピードのある選手がいるので、彼らを上手く活かして欲しいです。
 OLのパスプロが持つのが一番ですが、今から劇的に改善するのは厳しいです。なので、それを誤魔化す手段を使うしかないですね…