・今回は3-0のDALと2-1NOの試合を見ていきます。両チームとも昨シーズンは地区優勝するなど、ここ数年強いですね。試合結果は大方の予想に反してNOが12-10で勝利しました


DAL好調の理由
 ここまで3-0なだけでなく、DALはパス攻撃が良化したのが昨年との違いになります。3試合でDak Prescottは75%近いパス成功率を誇り、隙のない選手でした。元よりパス精度に定評があったものの、ここまでの数字は驚きを呼んでいます
 この理由は2つあると考えています。
①レシーバー陣が良くなった
②OLのパスプロが良い

 ①はTE Jason Wittenの復帰により頼れるターゲットが増えたこと、昨シーズンにトレードで獲得したAmari Cooperがミドルのターゲットとして機能していること、Michael GallupがポゼッションWRとしての役割を確立してきたことにあります。特にWittenの存在は大きく、困った時に投げれる先があるのはQBとして心強いです
 ②はC Travis Fredrickの復帰、RT La'el Collinsの成長が挙げられます。中央からやられることが格段に減りましたし、Collinsはここまでリーグトップクラスのパフォーマンスです。これにより、Prescottに時間を与えることに成功しています


NOが負けない訳
 HOU, LAR, SEA, DALとプレイオフコンテンダー4連戦を3-1で終わらせたNO。このうち2戦半はエースQB Drew Brees不在なのだから恐ろしいものです。こちらの理由も大きく2つあると思います
①要所を締める守備陣
②安定したスペシャルチーム

 NO守備は常時良い訳ではないです。DAL戦を除けば27, 28, 28と失点も多いです。それでも毎試合複数のターンオーバーを奪い、それを得点に繋げることが出来ています。他にも選手の集まりが早く、笛がなるまでプレイしてきます。あと4thダウンが強いです。ショートヤードが多い中2/6はかなりのものです
 STはずっと強いですが、一番素晴らしいのはミスがほとんどないことです。強心臓のK Will Lutzはもちろんですが、相手にロングリターンを許さないカバーユニットも素晴らしいです。キッキングゲームで陣地回復に貢献しているのは大きいです


それを踏まえてDAL@NOの感想
 NO側は予想通りでした。戦術トーマス、戦術カマラを軸にして進みFGを蹴る。Teddy Bridgewaterは相変わらず判断悪い、ロングの脅威なし、球離れ悪いとパフォーマンスの悪さが見られました。
 DAL側はいつも通りZeke Elliottのランを出してパスを交えて行く予定だったのですが、Amari CooperMarshawn Lattimoreの前に沈黙。不幸なOPIもありましたが、システムとして機能不全に陥りました。そんなこんなである程度進んでもエンドゾーンは遠い…を繰り返してる間にタイムアップ。ここら辺は新OC Kellen Mooreの経験不足、力量不足が出てしまいました。


まとめ
 果たして何チームが実行できるかはさておき、DAL攻略の方法が1つバレてしまった訳です。レギュラーシーズンは地区が地区なので勝てるとは思いますが、POレベルになると攻略されて…なパターンをまた見ることになるかもしれません。
 一方のNOはBrees抜きでも厄介だよ!ということを見せることが出来ました。マストウィンモードですし流石ですね。TBみたいなバ火力ブッパ相手だと負けそうですが…
 個人の感想としては、PrescottはPrescottのままだし、NOは思った通りのNOでした。またPOで当たった時にDAL側がどんなアプローチをとるのか注目したいので、両チームには上手い感じの順位に収まるか、しっかり勝ち進んで欲しいなーと外野からは思うのでした