・Jimmy GaroppoloがSFと5年137.5Mのメガ契約を結びました。Cousinsの年30Mが現実味を帯びてきましたし、ディスカウントしても27.5Mになりそうです。最高額ってこんな簡単に出ていいものなのでしょうか…

・Cousinsの行き先としてCLEやNYJの名前が上がり始めました。やっとDENのキャップの少なさに気づいてくれたのでしょうか。30Mは厳しいです…

解説NE編になります

RBを警戒するPHIと裏を狙うNE
   序盤のPHIはRBのプレイを警戒していました。Gronkowskiとのマッチアップが予想されたSS JenkinsをRBスパイとし、両LBは中央のランにテンションを張っていました。
   それを数プレイで見破ったNEはアンダーセンターからのPAでLBの裏を狙います。HoganやGronkを走りこませ、RACを稼ぐパターンが成功しました。それでもゾーンが狭くなるとPAの効果が薄れてFG止まりになりました。


決まらないPAと焦り
   PHIはPA対策としてDBを増やし、Jenkinsの重心を下げることで裏のゾーンをカバーします。この弊害として早いランが出るようになりましたが、PHI攻撃陣の圧が強いためハリーアップを強いられており、これを軸に据えることは出来ませんでした。
   NEはJenkinsの重心が下がり、LBの裏が取れなくなったため、マンカバーのマッチアップを狙います。これはDLのプレッシャーでBradyのタイミングがずれます。CooksがDerbyをちぎってミスマッチを確立するも、脳震盪による退場が起こってしまいました。
   点差、Cooksの離脱、止まらないPHIオフェンス。これにより焦ったNEはスペシャルプレイをするもBradyが落球。さらに工夫のない4thダウンで失敗しました。後から見れば、このドライブの失敗が試合結果に大きな影響を及ぼしました。

DLの裏、ミスマッチの創造
   PHIは2Qに入ってからDE Longを中心に強烈なプレッシャーをかけます。NEはこれを回避するためにスクリーンを多用し、これがRB Berkheadのロングゲインに繋がりました。しかし連続で使ったスクリーンは2回目以降PHI守備の反応の速さによって不発に終わりました。
   得意の中央のゾーンの裏を使えないNEはマンツーマンでのミスマッチを使うことにしました。ストップ&ゴーからHoganがロングゲインをし、速いインサイドゾーンからWhiteがTDを獲得しました。
   前半はPHIの前への速さに苦しみましたが、要所要所でビッグゲインが出たお陰で10点差で折り返します。いくつかの敵陣でのミスが点差に表れました。

戦術Gronk
   前半はFS McLeodの速い上がりなどで思うようにキャッチをさせてもらえなかったGronkowskiですが、後半に入って主役に躍り出ます。LBの裏のゾーンが潰れ、CooksというCBに勝てる選手がいなくなったため、Gronkowskiがミスマッチのターゲットになりました。
   何か特別なことはしていません。単純にGronkowskiの個人技でセパレートして、Bradyが正確に投げ込むだけです。こんな雑なプランでもドライブは進み、Gronk警戒で手薄になったHoganなどを駆使して3連続TDをあげました。
   後半は立ち上がりからほぼ完璧でした。誤算は守備が止めれず撃ち合いが継続してしまったことでしょう。1度は逆転するも、再逆転されて残り2分強になります

唯一の綻び
   この試合PHIの速いラッシュに苦しめられましたが、終盤までサックはありませんでした。Bradyのクイックリリース、OLの奮闘によりヒットを受けた回数も少なかったです。それだけに最後のサックが最悪の結果になってしまったのは残念です
   件のFFですが、それまでDT2枚とDE2枚でラッシュしていたPHIが勝負所と見たのかDE3枚とDT1枚にしました。この4人はラッシュが得意な選手たちで、DEはオープンを捲ってくることからBradyはポケットの内側に入っていました。ここにDTの位置からラッシュしたGrahamが抜けてファンブルを誘発したのです。それまでほラッシュをブラフにした長い長い仕込みだったと思います。


まとめ
   NEとしては前半の結果は想定内だったと思います。プレッシャーはきつくても点は取れていたしたしBradyも絶好調でした。後半にペースアップして点数を重ねていましたし、素晴らしい組み立てでした。
   誤算はPHIも撃ち合いに応戦したこと、それとSTのミスです。結果的にNEらしくない余裕のないプレイが多くなり、それらの失敗が結果に直結してしまったと思います。あとはCooksを失ったこと、Edelmanの穴が最後まで埋まらなかったのは痛かったです。