・NEのOC McDanielsが就任目前でINDのHC職を拒否。事の真相はわかりませんが、かなりの衝撃を与えています。数日以内に出るであろう真実を待ちたいと思います。なお、すでにINDが雇っていたアシスタントコーチたちは継続で雇うことが発表されています。

・今回は波紋を残すTDキャッチについて解説します。キャッチのルールは複雑すぎます(^^;;
記事が長いくなっています。申し訳ないです

Zach ErtzのTD
  PITの Jessie Jamesのインコンプリートと似た状況で起こりましたが、こちらは明らかなTDとなります。Calvin Johnsonルールの解説も交えて違いを説明します。


Calvin Johnsonルールとは?
    2010年のWeek1、CHI戦で試合終盤にTDを決めたCalvin Johnsonですが、倒れこむ際にボールが手から離れたためインコンプリートとなりました。これ以降、倒れた衝撃でボールが地面に着いたらインコンプリートとなります。これがCalvin Johnsonルールです。
   その後もDez BryantがPOのGB戦で同様の判定に泣き、Jesse JamesもこのルールでTDを逃しました。

キャッチの定義
   キャッチには3つのプロセスがあります。
1、体を使ってボールをコントロールすること
2、両足またはそれに該当する部分が地面と接触すること(片手や片足はダメです)
3、フットボールを行う時間ポゼッションを確保し続けること(よく聞くキャッチ後2歩や倒れて地面と接触する。がこれです)
    Calvin Johnsonルールは上の2つを満たすも、3つ目が満たされていないためインコンプリートの判定になっています。


ErtzのTD
   ErtzのTDを画像を使って解説していきます。
リンクからErtzのTDを見れます。動画の40秒あたりからです。
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画像が荒い場合があります。ご了承ください
   これはErtzがキャッチした瞬間です。しっかりとボールを両手で確保しています。これが1歩目です。
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こちらが2歩目。ここでMcCourtyと接触がありました。
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次の2枚は3歩目になります。更に横から見ると4歩目を引きずっています。ボールの確保はされています。
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そしてボールを確保したままゴールラインを超えました。この後ファンブルしたので、Calvin Johnsonルールが疑われたわけです。

ErtzとJamesの違い
   結論から言えばErtzが4歩歩いたことです。定義の時に「2歩歩く時間ボールを確保すること」というものがありました。Ertzはその条件を満たしたため、ランナー扱いになりTDが成立しました。
   つまり、キャッチする→2歩歩いたことでキャッチ成立でランナーになる→ゴールラインを超えたのでTD。このような過程を経ました。ランナーとはRBと同じ扱いだと思ってください。
   PITのJamesの場合は、倒れこみながらキャッチする→膝がつく→倒れた際にボールが手から離れて地面につく。最後のによって定義の3にあるポゼッションの継続に失敗しました。この場合ボールがゴールラインを超えていても、そもそものキャッチが成立していなかったためインコンプリートと判断されたのです。
   Ertzの場合はキャッチが成立してからゴールラインを超えたためTDになり、Jamesはキャッチが成立しなかったためTDが取り消されました。これがこの2つのプレイの違いになります。

Corey Clemetの場合
   ClemetのもTDになります。このプレイはボールのポゼッションがなされたタイミングの問題になります。

ロストコントロールとムーブの違い
   まずアメフトにおけるボールのコントロールは「自分の意思でボールを確保している状態」を指します。そしてキャッチの際にこのコントロールが出来ていることをポゼッションといいます。
   ロストコントロールとは文字通り、自分の意思でボールを持てていないこととなります。キャッチの際のボールの掻き出しやファンブルがこれに該当します。
   ムーブとはボールのコントロールは出来ているが、腕の中でボールが動くことを言います。今回のClemetはこちらです。


画像解説
   文字を並べてもわからないので、画像を使って解説します。
https://youtu.be/8RvfdbhQ5tk
こちらの動画を見ながらだとわかりやすいかと思います。
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こちらが取った直後です。両手で抱えられております。そして一歩目
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こちらが2歩目です。変わらずボールは確保されています。
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こちらが2歩目から3歩目に向かう時点です。両手で持っていたボールが左手に移っています。動画だとわかりやすいのですが、Clemetは常にボールに触れています。
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そして地面との接触の瞬間ですが、ボールの下に手が入っています。この後もボールを確保しています。定義の3を満たしたことになります。

争点
   画像の3枚目、持ち替えたところが問題になっていると思います。「ここでポゼッションがリセットされたから、エンドゾーンの中に2歩残せていない」これが主張されています。
   動画を見るとわかるのですが、Clemetは一瞬たりともボールから手が離れていません。これがコントロールされている根拠になります。つまり、彼が明確にボールのコントロールを失ったとは言えない。ということです。
  それによりキャッチの時点からポゼッションが始まり、そこから数えて2歩インバウンズを踏んでいる。さらに倒れた後もボールがコントロールされていた。3つの条件を満たしたのでTDと判断されました。

インコンプリートになる場合
   何があればこの判定が覆るかを話します。フィールドの判定を覆すには、明らかな証拠が必要だということを念頭に入れてください。

1、Clemetの手からボールが完全に離れる瞬間がカメラで確認できた場合
   両手が離れてしまえばコントロール出来ていませんので、ポゼッションの位置がリセットされインコンプリートになります。

2、ボールが上に跳ね上がる
   Clemetの手から上に向かってボールが跳ね上がれば完全にコントロールが出来ていないので、インコンプリートになります。

3、倒れた際にボールの下に腕がない
   Johnsonルールが適用されるパターンですね。


まとめ
   Ertzは文句なしのTDです。ClemetもTDです。彼はボールのコントロールを失っていません。またビデオで見てもそれを強く否定できるだけの証拠も確認できません。審判のジャッジは正しかったと僕は思っています。
   長文になりましたが、お読みいただきありがとうございます。