・HCキュービアックが正式に引退しました。今週は詳細の変わりにキューブの思い出を書きたいと思います。少し長いですが、読んでいただけると嬉しいです。


キュービアックの思い出
 僕はキュービアックの現役時代を見たことはありません。しっていることはエルウェイの控えだったこと、TOKYO BOWLのMVPだったこと。スカウティングが熱心だったこと。
 ブロンコスのOC時代も知りません。彼がシャナハンの元でOCをしており、Zone系WCO(ウエストコートオフェンス)を操ってブロンコスに勝利をもたらしたことしかしりません。それも全てが真実ではないでしょう。見てきた人にしかわからないでしょう。
 なので、僕にとってのキュービアックは最初はHOUのHCでした。勝ちきれないHCという印象でしたが、彼の離脱した13年のHOUの負け方やQBマット・ショーブのその後を見れば、彼がいかに優れたHCだったのかわかることです。そして、彼は1年間BALのOCとして活躍しました。POでNEを攻め立てたのは鮮明に残っています。彼は素晴らしいOCでした。  
 
 そして14年。SB制覇を掲げたフォックス率いるブロンコスはPOでINDに敗れ、大きな失望で終わりました。エルウェイはフォックスと別れる決断をし、衰えの見えるマニングを支えるために盟友であったキュービアックを呼び戻しました。  
 その年は不甲斐ないオフェンスを超強力なディフェンスが抑える試合が続きました。しかしマニングの負傷からキュービアックはマニングに渡していたオフェンスの権限を取り上げて自分のプランを遂行させました。一切の妥協を許さずFGを取り続けるオフェンスを使いました。そして、彼はオフェンスをコントロールしきりNEを破り、SB出場を決めました。
 SB50は苦戦しながらも勝ち上がったDENと15勝し、NFCを簡単に勝ち上がってきたCARの試合でした。下馬評は当然のごとくCARばかり。DENはCARのオフェンスを、QBキャム・ニュートンを止められないと口々に言い、衰えたマニングではCARのディフェンスにINTを献上するだけだと言いました。それは実際には正しくなかった。
 CARはマニングよりも多くのターンオーバーを犯し、それは致命的なものが多かった。DENが止められないと言われたCARのオフェンスは止まり、キューブが率いたオフェンスはFGを着実に決め続けた。
 キューブは元々勝負強いHCではなかったが、昨年は試合を重ねるごとに勝負強くなっていった。POに入ってからはそれが顕著になり、モメンタムを手繰り寄せては手放さなかった。大事な局面で決めきる力もあった。ベリチックがモメンタムを取り戻すのに50分以上を費やすなんて光景を見たことはなかった。キュービアックはそれをやってのけた。それがブロンコスに17年ぶりのビンスロンバルティーをマイルハイにもたらした。
 
 今年は苦しんだ年だった。OLの構築に失敗し、エースRBがいなくなり、アイデンティティのオフェンスは負ける原因となった。試行錯誤しても上手くいかず、さHCという全体を見る仕事により更に磨耗する。彼にとってすごく悪循環だった。最終戦はそういったプレッシャーから解放され、彼らしいオフェンスが見られた。最後に彼らしいものを見たのはとても良かった。
 引退を告げた時、ロッカールームは泣いたという。とてもエモーショナルなスピーチだったそうだ。選手を誇りに思う彼の気持ちが溢れていた。選手も彼を誇りに思っている。僕達ファンも彼を誇りに思っている。
 彼はデンバーのレジェンドに名を連ねるだろうか?それは僕にはわからないが、彼がデンバーで育ち、デンバーに戻ってきてSBを制覇したことは一生の思い出だ。彼のような人がHCだった幸運を僕は嬉しく思う。 

 あと5年はHCだと思っていたから、この早い引退はとても残念です。彼には強くなったデンバーをまた見にきて欲しいです。
 長々と書いたけれども(途中何を書いたか覚えてない笑)、この2年間どうもありがとう。17年ぶりのSB制覇をありがとう。勝ちきれなかったGMエルウェイ時代の初めてのSB制覇をありがとう。オーナーボウレンに捧げるSB制覇をありがとう。デンバーに戻ってきてくれてありがとう。体を大事に長生きしてください。
Goodbye our Kubiak