K猫のDENファン日記

NFLデンバーブロンコスのファンブログです! その他にもドラフトやFA、プレイ解説も行っています!

2022年02月


・コンバインまであと1週間ということで、ぼちぼちプロスペクト紹介始まります。3月中旬からは1日1モックシリーズ今年もやる予定です


Edgeの評価基準
   どういうポイントに注目して動画を見て、どのような順位付けをしているのか。1例までに
①継続性
②インパクト
③懸念点・欠点
④フィジカルツール
⑤テクニック・スキル

  ざっとこのようなポイントで見ています。一応番号が上の方が優先度は高いですが、バランス見て上下することはあります。最後に迷ったら好みで決めています。これドラフトで最も大事なポイントです。迷ったら好みで決めましょう


Aidan Hutchinson(ミシガン大学)
 長所

・リアクションの正確性。プレイへの反応が早い

・ラン守備は即戦力

・爆発的な発進と強いパンチでOTに有利をとる

・優れたサイズとスピードのコンビネーションがある

・強力なインサイドへのカウンタームーブをもつ

短所

・スピードラッシュでOTの外を回るのは苦手

・最初のパンチで勝てないと捕まる


総評

   継続性、インパクトともに優れたトッププロスペクトです。パスラッシャーとしてはNick BosaやChase Youngほどのインパクトは残していませんが、あっちが超逸材なので仕方ないでしょう。



Kayvon Thiebodeaux(オレゴン大学)

長所

・OTとの1vs1での勝率が高い

・スピードに優れ、献身的に動く

・サイズに対して機敏で、パスカバーに下がることもできる

短所

・ラン守備は平凡

・パスラッシュでの対応力が低く、消える場面も見られる


総評

   インパクトのある活躍はするものの、継続性には欠けています。しかし、優れたフィジカルツールがあるためトップ3指名はほぼ確実でしょう。ポテンシャルまで含めてHutchinsonより上に評価する人もいます



David Ojabo(ミシガン大学)

長所

・スピードラッシュが非常に得意

・爆発力のあるスタートと滑らかな加速で勝利する

・ストリップサックが多い

・パスカバーできる

短所

・ラン守備弱い

・ブルラッシュはダメ

・絶対的なクオリティーはHutchinsonに劣る



総評

   マルチロールというよりも、サックアーティストタイプですね。エブリダウンで活躍ではなく、3rdダウンで最も力を発揮します。パスラッシュを強化したいチームは欲しいでしょう。ラン守備が良ければトップ15指名されていた可能性もあります



Jermaine Johnson(フロリダ州立大学)

 長所

・サイズとアスレチック能力をもつ

・爆発的な発進がある

・ラン守備が強く、エッジでポジションを確立する

・手を切る能力が高い

短所

・試合において技術が発揮されていない

・パワーをパスラッシュに活かしきれてないいない

・簡単に捕まるパスラッシュ


総評

   試合ではスタッツほどのインパクトは感じなかったです。しかし、シニアボウルの練習では格の違う動きを見せていました。その動きが試合でも出せればおお化けしそうです。



George Karlaftis(パーデュー大学)

 長所

7テク5テク両方できる器用さがある

・ラン守備で信頼できる

・バックサイドから懸命にプレイする

・パワーでOTに勝つ

短所

・爆発力に欠ける

・スタッツに表れない

・消される時が多い

・ハンドテクニックは発展途上


総評

   5テクDE向きの選手です。4-3よりも3-4のチームが指名すべきでしょう。インパクトプレイヤーというよりは、縁の下の力持ち、いないと困るタイプですね。Derek Wolfeに近いですね。若さとポテンシャルで1巡入りそうです




Arnold Ebiketie(ペンシルバニア州立大学)

長所

・爆発的なスタートがある

・スピードラッシュを得意とする

・良いエッジのランディフェンダー

短所

・スタッツほどのインパクトは見られない

・パスラッシュテクニックは未熟


総評

   近年のPSUは身体能力高い選手をEdgeに置いてます。彼もその1人です。去年のOdafe Oweh(BAL)が上手になった代わりに、身体能力が落ちたという感じです。トータルのポテンシャルはOwehに負けるので、そこら辺をどう評価されるか?が順位に関係しそうです。個人的には2巡



まとめ

  今年のEdgeは1巡の中でも上から下までいる感じですね。トップ2は抜けてますけど

   9位という目線で考えると、欲しいのはOjaboです。サックの取れる魅力には抗えません。次点でJermaine Johnsonです。ここら辺はコンバイン待ちです

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・後半に強いCIN攻撃に、前半とは打って変わってまともなオフェンスを展開させなかったLAR守備。その対策を見ていきます


DT A'Shawn Robinsonは1stダウンに現れる
   
LARにとって望ましくない展開に、CINのラン攻撃が機能することがありました。Chase, Higgins, BoydのWRトリオだけでも厄介なのに、ここにJoe Mixonのランまで加わればCINオフェンスがやりたい放題できるからです
   ラン守備への回答はDT A'Shawn Robinsonでした。アラバマ出身の巨漢DTであり、LARのDTでは最もラン守備に長けた選手です。そんな彼は1stダウンと、2nd&3rdのショートヤードでのみ登場しました。露骨なランメタですね
   CINの1stダウンは50%以上の確率でランというのが、このプレイオフの鉄則でした。それに合わせてRobinsonを投入した訳ですが、彼が4Qになっても1stダウンで出場していたので、傾向は変わらなかったのでしょう。事実、ランは多かったです
   そんなRobinsonのハイライトは1stシリーズの2nd&2と3rd&1でしたね。CINのプレイコールが悪いですが、DC Raheem Morrisとしてはしてやったりと言うところでしょう

   
完封された前半と、爆発した後半
   CINのOLにとって最大の課題はDT Aaron Donaldをどうやって止めるかでした。CINのOLはDonaldがOGとマッチアップする特性を利用して、OG+CでDonaldに対応するダブルチームを使用しました。そして、これにより前半のDonaldは19回のパスラッシュで1回のプレッシャーのみと沈黙したのです
   しかし、これに対してLAR側も対応をします。4メンラッシュを減らし、5メンラッシュを増やしました。1人増やして効果あるの?と思うかもしれませんが、これが効果抜群でした
   基本はCの正面にLBないしDTを配置した訳ですが、これによりC Trey HopkinsはOGへのヘルプを積極的に行うことが出来なくなりました。1対1ならAaron Donaldは現役最強ですから、あとは勝手にポケットが潰れました
   更に、クロススタンツの使用も増やしました。CINのOLは責任が曖昧であり、特にパスプロの受け渡しが酷かったです。1vs2が出来上がっていたり、スイッチが遅れて抜けられたりなど、Burrowの足を引っ張りました。TEN戦でバレていた弱点はついぞや直らずでした


たぶん3WR相手はやりやすかった
   CINは基本的に3WR(Chase, Higgins, Boyd)+ Mixonを基本形にTE(Sample or Uzomah)を投入していました。たぶん、この体型はLARにとって最も守りやすい体型でした
   LARは4-2-5, 5-1-5, 4-1-6をメインで使っていました。増えるDLは基本的にA'Shawn Robinsonなのは上で書いた通りです。では、LBとDBは?
   この試合のスナップカウントを見ると、LBはErnest Jones(#50)がメイン、Troy Reeder(#51)がサブでした。DBは
CB3人Jalen Ramsey(#5)Darius Williams(#11)David Long(#22)
S2人Nick Scott(#33)Eric Weddle(#20)
の5人が基本で、S Taylor Rapp(#24)がサブで投入されていました。   このサブのTroy ReederとTaylor Rappが問題でした。Reederはスピードに難があり、Rappはカバースキルに難がありました。端的に言えば、両者ともTEカバーは割と苦手だったのです。Ernest Jonesがブリッツ+RBカバーでしたので、このReederかRappを長くフィールドに残すほどCINは有利なマッチアップが増えた可能性があります。   CIN側としては、David Longの代わりにRapp or Reederを引きずり出せるTEが欲しかったですね。しかし、怪我明けのUzomahがノーインパクト、ブロッキング専門と化しているDrew Sampleでは望むことも出来なかったです

まとめ   守備側のアプローチから見ても、CINはあまりプレイコールの構成も、傾向も変えていませんね。あのマンパワーがあるならば、傾向が変わっただけでだいぶLAR守備は苦労しましたが…   LARとしては、ラン守備要員Robinsonの活躍、復帰したスピードのあるJonesの活躍、CINがメンバーを固定してくれたことでベストメンバーを常にフィールドに送れたことが、後半のシャットアウトに繋がり、勝利の要因になったと言えます。   試合中のアジャストはラッシュ人数の増加くらいですが、事前準備がほぼ完璧だったことで、対処すべき問題が少なかったとも言えます。流石ですね
   この記事を持ちまして、とりあえずSB解説は終わりになります。時間かかりましたが、読んでくださり、ありがとうございました。今後はドラフトブログになります。なるべく、初見の方、カレッジ見たことない方にもわかりやすく書く予定です。   また、noteを用いてドラフト名鑑を作成する予定です。大それたものではありませんが、各チームのニーズ+各ポジションの有力選手をピックアップした記事を書ければな〜と構想しています。そちらも気長にお待ちください。とりあえずFA解禁までは出回りません   1日1モックはこちらK猫のDENファン日記で毎日公開予定です。noteの方にもコピべするかもしれませんが、混ざるのも面倒なのでリンク貼るだけかもしれません。ここら辺は未定です   長々と書きましたが、今年度も当ブログを読んでくださりありがとうございました。以前ほどの投稿頻度には戻りませんでしたが、読んでくださる皆さんのお陰で今年も続けることが出来ました。ドラフトもよろしくお願いします
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・前回はSean McVayについて書きました。今回はCINのHC Zac Taylorのオフェンスがなぜ得点が伸びなかったのかについて解説していきます


・CINの得点方法
   まず、この試合におけるCINは非常に理想的な試合展開をしていました。ターンオーバーで勝ち、LARの攻撃を多くの場面でシャットアウトし、自分たちはミスなく逆にBIGプレイで圧をかける展開ですね。しかし、勝てるパターンであったにも関わらず、負けてしまった原因はオフェンスの得点が伸びなかったことにあると考えています。
   CINの得点ドライブは4度ありました。最初はWR Ja'Marr Chase(#1)がCB Jalen Ramsey(#5)に勝って見せた信じられないワンハンドキャッチが起点となりました。このプレイで敵陣11ヤードまで攻め込むも、そこから先には進めずFGで終わります。
   2度目の得点はRB Joe Mixon(#28)のラン、WR Tee Higgins(#85), Tyler Boyd(#83)へのパスで前進し、MixonからHigginsへのTDパスが成功しました。このドライブはテンポ良く進みましたね
   3度目の得点は後半最初のプレイで、QB Joe Burrow(#9)からHigginsへロングパスが通りTDとなりました。明らかな反則でしたが、審判の立ち位置からすると見えない反則でしたね。これは審判が悪いです。いるべき場所にいなかったです。とはいえ、反則はレビュー対象ではないので、流されたのは至極妥当な話です
   4度目の得点は、TD直後のLARの攻撃がINTになり、敵陣30ヤード付近でボールをゲットしました。4thダウンギャンブルには成功しましたが、このドライブもFGで終わってしまいました。


・LARとCINの違い
1、決定力
   共に同じ4度の得点ドライブをしていますが、LARが3TD1FGだったのに対して、CINは2TD2FGでした。LARのFGが51ヤードと長かったのに対し、CINのFGはRZ付近からの比較的短いものでした。この事実から分かることは、CINはLARよりもTD決定力が低かったということです。攻め込んでも7点を奪いきれませんでした
2、ビッグプレイに依存したこと
   もう一点あります。それはビッグプレイに大きく依存したことです。MixonのTDパス以外のドライブでは、全てロングパスかターンオーバーからの得点です。これは50ヤード以上のドライブをしてからTDを奪ったLARとは違いますね


・3rdダウンまでの組み立て方が悪い
   CINの3rdダウンは3/14でしたが、3rd to goが5ヤード以上の場合は1/8でした。逆に3rd&5より短ければ、その成功率は3/6(50%)まで跳ね上がります。CINのオフェンスは3rd& shortのシチュエーションをより多く作ることが出来れば、ドライブを進めて、得点するチャンスを得られたと考えることが出来ます
   そうなると1st, 2nd ダウンの過ごし方が良くなかったと考えることが出来ます。OLが持たなかったため、長いパスをコールするのが難しかったことを考慮しても、5ヤードも前進できないドライブが多かったのも事実です
   

・悪かったプレイコール
1Q, 10:39 3rd&1@LAR49 
   これは最初のドライブの3rdダウンです。結局4thダウンギャンブルまで行くのですが、この3rdダウンのプレイコールは酷かったです
   まず直前の2nd&2でJoe Mixonのランをしました。これが1ヤードで止まったにも関わらず、似たような体型から同じ方向にランをしました。RBをSamaje Perienに変えていましたが、ショートヤードでPerien>Mixonの根拠はあるのでしょうか?このプレイの駄目ポイントは、止められたにも関わらず同じようなプレイをしたことです。
   このあとの4thダウンのプレイを3rdダウンで使うので問題なかったのではないでしょうか?LARのDLも通常のNT Greg Gaines+DT Aaron Donaldではなく、3人目としてランに強いDT A'Shawn Robinsonを投入していました。ランを警戒している相手に、2連続でランを仕掛けるのは…このドライブでリズムを掴みたかったです


まとめ
   1stドライブの3rdダウンが尾をひいたと考えています。あのドライブで先制出来たならば、CIN有利でしたね。
   CINというチームは爆発力のあるオフェンスがチームを牽引してきました。裏を返せば、基軸となるプレイの安定感に欠け、それをビッグプレイで補ってきたとも解釈できます。安定感に欠けるからこそ、LARの守備の攻略が難しかったと言えます
   Zac TaylorがAFC決勝までと同じような攻め方をしたならばCINは危うい、とPodcastsで話しました。残念ながらそのようなプレイコールに見えました。SBは1戦限りであり、その後の心配もないからこそ、全てを出し切り、これまでとは変えた形の攻めが必要になります。LARの守備が機能したことから、CINの攻撃はあまり変化がなかったと推測できます
   個人としては、総じてZac Taylorの準備不足が否めません。もちろん良いものもありましたが、トータルで見れば平均点くらいだったと感じています
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