K猫のDENファン日記

NFLデンバーブロンコスのファンブログです! その他にもドラフトやFA、プレイ解説も行っています!

2018年05月


・今回から昨シーズンの振り返りをしていきます。最初は低迷の原因となったQBから


Trevor Siemian
11試合 (10先発)、206/346(59%)、2285ヤード12TD14INT、5ファンブル (2ロスト)
   Lynchとの先発争いに勝利し、素晴らしいスタートを切るもBUF戦の終盤から崩れ、成績が低迷しました。持ち味であった度胸のある投げ込みが出来なくなり、メンタルからくるイップスに陥りました。オフにMINへトレードされました
   シーズン序盤は将来を期待できるプレイでしたが、途中から低迷し、それを覆せないままシーズンを終えました。ポテンシャルはあっただけに残念でした。


Paxton Lynch
2試合 (2先発)、30/45(66.7%)、295ヤード2TD3INT、2ファンブル (1ロスト)
   2年目で期待されまたしたが、足首の怪我で出遅れ、復帰試合でも怪我をするなど散々な一年でした。課題であったパスの精度に大きな変化は見られなく、チェックダウンへのパスに終始しました。
   このオフはBradyのトレーニングコーチを雇い肉体改造を行うなど準備をしてキャンプに望んでいます。バックアップの立場ですが、腐らずやってるのは好感が持てますね。あとは結果を出すだけです


Brock Osweiler
6試合 (4先発)、96/172(55.8%)、1088ヤード5TD5INT、2ファンブル (1ロスト)
   CLEでは散々な出来でカットされ、3番手としてDENに出戻りました。結果的に先発しましたが、やはり厳しいものがあり控えに降格されました。オフにMIAと契約しています。
   やはりパス精度が悪かったです。ランが機能していないこともあり、ゲームを作れなかったですね。バックアップとしては優秀ですが、先発としては物足りなかったです


まとめ
   3人合わせてパス成功率が59%でINTが22個は問題ですね。ロングの脅威が無いだけではなく、ショートパスも通らないこともありました。INTもゾーンカバーを読み違えたものや、苦し紛れのパスが多く、リズムを壊していました。
   FAでKeenumを獲得したため、Siemianはトレードされ、OsはMIAへ行きました。控えはLynchとIR明けのChad Kellyの争いになります。両者ともに体を作ってのキャンプインなので、この競争は注目です。
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・LACのエースTE Hunter HenryがACLを断裂してしまいました。残念なことですが、これによりAntonio Gatesと再契約する可能性があると思います。

・OTAが始まっています。Jake Buttは軽快に動いていました。期待したいですね。

・Top100の51位にKeenumがランクインしています。86位のHarrisに続いて2人目ですね。Talibもランクインしました。


キックルール改正
   キックルールが改正されました。https://twitter.com/nflfootballops/status/999053065314619393?s=21
この動画が最高にわかりやすいので、これを見て頂くのが良いと思います。

1、キックチームの助走禁止
   今までは5ヤードの助走が許されていましたが、それが1ヤード未満になりました。実質の助走禁止ですね。ボールをセットした位置 (反則が適用されていなければ35ヤードライン)にKを除いた10人が並ぶことになります。


2、セット位置の変更
   キック側、レシーブ側ともにセット位置が細かく決められました。キック側から見ていきます。
   キック側はフィールドの中央から片側に5人ずつ配置しなくてはいけなくなりました。従来は4人以上だったので、左側4人で右側6人といったアンバランスな体型が出来ましたが、これが不可能になりました。
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   2つ目にヤードの数字とサイドラインの間 (図の黄色の円)に2人置く必要があります。今までは特に制限がなかった項目ですね。そしてヤードの数字からボールまでの間 (図の赤い円)に3人置くことになりました。これにより、選手はほぼ等間隔に並ぶことになり、密集が起こりにくくなりました。
   レシーブ側は敵陣45ヤード〜自陣40ヤードの中 (図の青枠の内側)に8人を並べることになりました。従来だと7人が多かったですが、より多くの人数が前にセットすることになりました。


ウェッジの完全禁止
   ウェッジとは、2人以上の選手が肩を寄せて (約2ヤード以内)並走することで、人間2人で大きめの壁を作りブロックすることを指します。NFLでは3人以上のウェッジは禁止されていましたが、今回のルール改正で完全に禁止されました。
   ウェッジは過去にウェッジバスターと呼ばれる、ウェッジを破壊するためだけに突っ込む鉄砲玉役が出現し、怪我が多発したため3人以上のウェッジは禁止されていました。完全禁止によって、これで怪我することは無くなりましたね。
   

レシーブ側への制限
   まずボールが地面に触れるまたは、レシーブ側の誰かがボールに触らない限り45ヤード線より敵陣側に入れなくなりました。また、同じ条件で35ヤード〜50ヤード (図の青枠)でのブロックも禁止となりました。
   この部分はオンサイドキックでの平等性を意識しているでしょう。これによってよーいどんでスタートすることになります。また、早い段階での接触を無くすことで、キック側が不利にならないようになっています。


タッチバックの変更
   今まではエンドゾーンにバウンドしたボールでもレシーブ側が確保してから膝をつかないとタッチバックにはなりませんでした。
   これが、地面やレシーブ側の選手が触れていないボールが直接エンドゾーンの地面に接触した場合でも、タッチバックと認められるようになりました。


まとめ
   だいぶルールが変わりました。目的としては、怪我の減少ですね。スピードの乗った状態でのコンタクトを極限まで減らし、怪我を抑えようとしています。これがどのような影響を与えるのか注目していきたいです。

   
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・今回見るのはオフェンス側です。CLEのオフの動きは一貫してQBへ優しいオフェンスになっています。


1、ドラフト前の動き
   大きかったのはWR Jarvis Landryの獲得ですね。年間100キャッチを計算できるスロットWRはQBにとってかなり心強い存在です。Josh GordonもCorey Colemanも計算がつきにくいだけに、彼の獲得は大きかったです。


2、1位Mayfield
   これにはいくつかの意味があると思います。まずMayfieldをフランチャイズQBとして指名した。彼を中心に再建を歩むという決意表明が見てとれます。CLEはここ最近、2つ目の指名権での1巡QBで外してきました。これだけでも、彼らが本気でMayfieldへ期待しているのがわかります。Mayfieldは強烈なリーダーシップの持ち主であり、負けん気が強く、逆境から這い上がってきました。そのハングリー精神がCLEの文化を変えるのに期待されているとも思います。
   他にはRBのバリューがそこまで高くない。ということです。Barkleyはスペシャルな選手ですが、絶対に必要な選手ではなかったということです。これはRBをローテーションすることも前提にあると思いますし、後述する理由にも繋がります。


3、2巡RB Nick Chubb
   今回は守備の方は割愛します。CLEはエースと呼べるほど強力なCBがいなかったので、ChubbではなくWardは良い選択だったと思います。彼は守備新人も狙えると思います
   Chubbは今年のRBで最も中ランに秀でた選手です。この分野に限れば、Barkleyよりも上でしょう。その代わり、外ランは平均的であり、レシーバーとしても計算できないので、順位を落としています。
   CLEのRBはスロットWRも兼任するDuke Johnson、耐久力に不安はあるものの3rdダウンをこなせるCalros Hydeがいます。ここに中ランに特化して耐久力のあるChubbを加えることで、補完性の高いロースターとなり、フレキシブルなローテーションを組むことが出来ます。
   つまりBarkleyのような万能型のエースでなくても、CLE (というかTodd Haley)は問題ないと考えていたということです。


4、MayfieldとChubbの親和性
   実はMayfieldとChubbは凄く親和性のあるタイプです。カレッジでのオフェンススタイルを見てみます。
   Mayfieldはエアレイド系統出身で、パスが7割を占めるようなオフェンスでした。 (実際は4割ほどで、ランヘビーでした。パススタイルの系統はエアレイドに近いですが、別のオフェンスです)。その際ランはパスを生かすために中のプレイがほとんどでした。Jr時代はSamaje Perine、Srの時はRodney Andersonと中ランに強いパワーバックとプレイしてきました。
   そしてChubbは中ランに限れば今年でも1番の選手です。さらに、ショットガンからのスナップにも慣れています。Mayfieldがカレッジで共にプレイしてきたRBと同系統アップグレードした選手。それがChubbです。


5、まとめ
   Barkleyは取らなかったものの、CLEはMayfieldと相性の良いRBを獲得しています。すぐには出てこないと思いますが、出てきても彼に合わせたオフェンスをやることが出来るでしょう。 (少なくともそのための駒は揃っています)
   今年のCLEは固い (より安全な)ピックが多かったです。QBを指名しなくてはいけない状況でもあり、その中でベストに近い選択を取ったと思います。
   因みにですが、Barkleyの最大の長所は爆発力であり、彼はスペースを与えることでアンストッパブルになります。そのため、中ランですと持ち味が死にやすくなり、最悪は平凡なRBで終わる可能性もあります。Mayfieldにオフェンスを合わせるならChubbの方がよりベターだったという訳です。


質問、疑問がありましたらコメントなどでお願いします。



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