K猫のDENファン日記

NFLデンバーブロンコスのファンブログです! その他にもドラフトやFA、プレイ解説も行っています!

2017年09月


・今週はNo Fly Zoneと呼ばれるDENのパス守備を手玉に取ったBUFの攻撃を見ることにします。


BUFの攻撃とは
   BUFはLeSean McCoyのランを主軸としたWCO(ウエストコーストオフェンス)と呼ばれるオフェンスです。このオフェンスは、フィールドを横にストレッチをしながら短いパスを繋いでいきます。その特性上ターンオーバーが少ないです。
   WCOは80年代のSFが使い始めたことから、SFの位置するウエストコースト(西海岸)の名前がついています。


マンツーマンを破壊するクロスルート

   このプレイでは、赤い線のようにWRがパスコースを取り、奥から2番目の選手(No.2とします)にパスを投げ、ロングゲインとなりました。マッチアップはマンカバーに定評のあるChris Harrisです。

   赤丸の選手に注目してください。この選手はTEのポジションからflatルート(サイドラインへ向かって浅い角度で走るルート)を取りました。その内側をNo.2の選手が走ります。

   このTEの選手がブラインドとなり、HarrisはNo.2WRを放してしまいました。その結果、マンカバーを敷いていたDENはフォローする選手がおらず、ロングゲインに繋がりました。


縦の関係を築くチョイスパス
   チョイスパスとはカバーのつき方でQBが投げわけるパスのことを指します。WCOではPA (プレイアクションの意。ランを囮にしたパス)でのチョイスパスが重要となっています。

   赤線がWRのコース、黄色がQBの動き、青線が囮にするランの向きです。

   ほぼ同じ距離に3人が並んでいるのがわかると思います。これを俗に縦の関係といい、守備のカバーを見て誰に投げるのかを判断します。この場合は奥の選手がカバーより先行していますので、リードボールを投げれば通るというわけです。


敵を欺くTEディレイ
   ディレイ レシーバー(遅れてパスコースに出てくること)といえばRBがその役割を担うことで有名ですね。逆にRB以外の選手はディレイで出るメリットは少ないです。そのためゴール前などの、守備が前がかりになりやすい状況ほど効果的になります。

   これはTDを取ったプレイですが、11人全員を集結させて、絶対にラン!というように思わせています。ブロンコス側もそれを理解していますから、FSが後ろに下がっていますね。
   今回も赤線がレシーバーのコース、青線が囮にするランの方向です。

   ブロンコスの選手の動きを見て貰えばわかると思いますが、彼らは冷静にパスへの対処をしています。レシーバーも3人ですから充分に対応できるだけの人数がいます。
  ここで、赤丸の選手に注目してください。そう、今回のキーマンです。彼はブロックをしていますよね?

   写真のように、なぜかフリーになっています。これが今回のネタであるTEディレイです。
   直前までブロックに参加していたことにより、守備側の意識からレシーバーではなく、ブロッカーとして認識されていたのです。それによって、本来なら彼をマークする選手は他の選手のカバーに行ってしまいました。 
   これは相当に上手いフェイクですね。やられたチームは意味がわからないと思います。素晴らしいプレイでした
続きを読む
このエントリーをはてなブックマークに追加


・審判はもうちょっと色々見てもいいんじゃないでしょうか?メットオフサイドとか、チョップブロックとか。


8メンボックスとポケット破壊
   全てはここに尽きます。ブロッカー6枚に守備が8人。人数負けが多かったです。得意のプルアウトもDLを取りきれないなどでプレイを潰されました。Sがボックスに上がってくるプレイも多かったです。逆に下がればドライブ継続していました。そこが去年とは違いますね
   なんで3メンでDE漏れるんですか…Watson何とかしてくれ…ポケットから逃げるというタスクの増えたSiemianは適切なタイミングでパスを投げれず。後は両エースがマークされてましたね。今流行りのカバー4でダブルチームされてるのが多かったです。そういう時のTEは…


PAカバーいない問題
   アンダーニースだったりミドルが何でそんなに空くのでしょうか?
   Simmons?Parks?それもありますが、ラン止めるためにLBをblitzに回したからだと思います。アンダーニース守る人が誰もいません…そこをPAの餌食にされました。
   先週DALにやったことの裏を取られた形になります。Woodsのミスですね。


反則とフィールドポジション
   反則で苦しくなり、フレッシュ出来ず自陣深くからパント。いや、BUFさぞかしやりやすいでしょうね…
   逆にDENは自陣からの攻撃を強いられました。反則ダメ絶対。



総括
   やることなすこと全てが裏目に出ました。反則ダメ。余計なミス多かったです
   GarciaもBerbreもWatsonもパスプロ何とかしてくれ…
   投げ捨てるならしっかり投げ捨てるのも。あのINTはありえない
  良かったのはパスプロほぼ完璧のBolles、両エースWR、McManus、VonちゃんとCB陣ですかね。
   勝てる可能性はあったけれども、プラン負けしたら無理ですね。次に活かしてください。まだ序盤だから大丈夫。ここからが正念場。気張れBroncos
   
このエントリーをはてなブックマークに追加


・油断大敵。慢心は禁物。無意識に相手を舐めていたかもしれません。26-16で敗戦。これがWeek3で良かった


ランを止められ、プレッシャーかかる
   1発どっかんと出たプレイはあったものの、基本的にランはシャットアウトされました。リズムが出来ず苦しく、更にSiemianにプレッシャーががんがんかかってプレイ出来ず。手詰まりになり、INTの悪循環。相手が上手かったです。

フィールドポジション
   ダウン2回にINT2回。PRで自陣からが一度。さすがに守備への負担が大きいです。この差がほぼそのまま得点差になりました。強かに点を重ねたBUFが上手かった

フェイクパント
   自陣でやるもんじゃねぇ。やるなら決めよう


   自滅のオンパレード。ターンオーバーにフィールドポジション負けたらあかんですよ…反則もピンポイントなものばかり…
   守備もカバーミスでロングゲインが多かったです。スタッツが何も役に立たない典型的な試合になってしまいました。
   次週は好調なOAK。前半の天王山ではなく、正念場になってきそうです。1週間でどこまで修正できるか…


このエントリーをはてなブックマークに追加

↑このページのトップヘ